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VOL.731 外から入れるか、内からも増やすか

2017年06月18日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.731 2017/6/18
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・トピックス:外から入れるか、内からも増やすか
・イベント&セミナー情報
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2017年6月16日 最新ニュース
尿中のトリクロサン濃度と卵巣予備能との関係
http://www.akanbou.com/news/news.2017061601.html
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2017年6月14日 最新ニュース
歯周病は妊娠を遅らせるかもしれない
http://www.akanbou.com/news/news.2017061401.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
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トピックス June.2017_______________________________________________

 外から入れるか、内からも増やすか
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今月の編集長コラムで、メラトニンの長期服用は卵巣や卵子の老化を遅らせるかもしれないといいうマウス試験を紹介しましたが、それについて多くのメールが寄せられています。

その多くは、サプリメントによるメラトニンの補充についての質問です。

メラトニンはアメリカではサプリメントなのですが、日本ではホルモンであるため、サプリメントとして認められていません。そのため、日本では医療機関で処方してもらうか、インターネットでアメリカから個人輸入するしかありません。

日本でサプリメント(食品)として認められていないということは、自己判断で摂取すべきでないと、国は考えているわけです。また、品質の問題もあり、個人輸入にはある程度のリスクが伴うことから、やはり、メラトニンは医師の管理下で補充するのが無難かと思います。

さて、メラトニン、特に、メラトニンのサプリメントの「長期間の服用」についての多くのご質問やご相談に接してみて、改めて感じたことがあります。

それは、メラトニンを補充することについても、ビタミンやミネラルのサプリメントと同じように、「順番」が大切ではないかということです。

そもそも、ビタミンやミネラルは私たちが生きていく上で必須であるにもかかわらず、体内でつくられていません。

そのため、食事から摂り入れなければなりませんが、食事の内容次第では不足したり、欠乏してしまうということが起こり得るわけです。

そのような事態にならないためには、まずは、食事の内容を整えて、その上で、サプリメントで補充するのが正しい順番です。

つまり、妊娠、出産を望む女性にとっては、「待ったなし」で、「取り返しのつかない」状況にあるわけで、食事を改善し、その上で効率的に体内の栄養素の濃度を高めるのがサプリメントの役割です。

つまり、サプリメントによる補充は「次善の策」なのです。

そして、食事だけで栄養摂取できるようになれば、サプリメントは卒業ということになります。

このことは、メラトニンのように体内でつくられている成分についても同様で、まずは、体内でしっかりつくられるような状態をつくり、その上で、サプリメントで補充するのがあるべき「順番」です。

メラトニンが体内でしっかりとつくられ、分泌されるようにする要件の一つは「光環境」で、朝に屋外で太陽の光を浴びて、夜は暗くするということ。

そして、もう一つの大事な要件があります。

それは、例えて言えば、メラトニンの「材料」やメラトニンを「つくる人」を揃えるということです。

カラダが、いくら、メラトニンをつくろうしても「材料」や「つくる人」が揃っていなければ、どうしても十分な量をつくることが出来ません。

具体的に言えば、メラトニンの材料は「トリプトファン」というアミノ酸で、つくる人は「葉酸・鉄・ナイアシン・ビタミンB6・マグネシウム」、そして、「腸内細菌」です。

アミノ酸はタンパク質の構成成分ですので、まずは、しっかりタンパク質を食べ、ビタミンB群や鉄を不足しないように摂り、そして、腸内環境を整えることです。

いかがでしょうか。

根本的に解決するか、あるいは、一時的、部分的な解決にとどまるかの違いです。

たとえば、ビタミンやミネラルを必要とされる量を摂るのにサプリメントで補充すれは、ビタミンやミネラルを摂取するだけですが、食事を改善することはビタミンやミネラルを摂取するだけではなく、食べ物に含まれるあらゆる成分、それは未知の成分を含めて、同時に摂取することになり、それらが相互に助け合い、相乗効果をも得られることになり、その波及効果は計り知れません。

同様に、メラトニンを体内で十分につくられるように、昼間に太陽光を浴びることでビタミンDの産生量も増やすことになり、ビタミンB群は糖の代謝をスムースにし、鉄はエネルギー産生効率や抗酸化作用が低下しないように働き、腸内環境が整うことで免疫作用を整え、全身の健康状態にプラスに働きます。

要するに、体内のさまざまな働きがスムースになることで、メラトニンの分泌も活発になり、そのことが身体全体の老化を遅らせ、そのことで体内のさまざまな働きをスムースにするという好循環が出来上がるのです。

サプリメントによる補充は、あくまで、好循環を回し始めるためのきっかけ、あるいは、はずみをつけるに過ぎません。

外から入れるだけでなく、内から増やして初めて、好循環が出来上がるのです。

それが、正常な生殖機能を下支えすることになるはずです。

サプリメントの役割を理解し、あるべき順番でもって正しい使い方をするかどうか、その違いはとても大きくならざるを得ません。

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7月9日 市民公開講座「夫婦で妊活」(静岡県沼津市)
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・翻訳書:妊娠しやすい食生活
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・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
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編集後記____________________________________________________________

普通は、呼吸していることは、忘れているというか、意識していません。ですから、あまり気がつきにくいのですが、ストレスあったり、不安や心配なことがあると、自然に呼吸は、浅く、短いものになってしまいます。

そんな状態が続くと、自律神経の働きが弱まってしまい、ストレスによる身体の不調の原因になってしまうことがあります。

ですから、日頃は、ことあるごとに、深く、長い、呼吸を意識してみてください。

一回の呼吸が、少しでも、深くなって、たった5%多く、空気を取り込むようになれば、どうでしょう?なんと!1日あたり、牛乳パックで500個分の空気を多く取り込むことになるのですよ!

私たちは、常に、そうです、たとえ、寝ているときでも、呼吸し続ける生き物です。ですから、呼吸の質を、ほんの少しでも高めるだけ、そのことによる効用は、長く、続ければ続けるほど、大きくなるわけです。

まさに、ちりもつもれば山となる、です。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]    VOL.731
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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