メルマガ

VOL.678 夏こそ、冷えに気をつけよう!

2016年06月12日

____________________________________________________________________

 妊娠しやすいカラダづくり No.678 2016/6/12
____________________________________________________________________

今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・トピックス:夏こそ、冷えに気をつけよう!
・編集室から:不妊治療の終結を共に考える「講演会&お話し会」
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
-------------------------------------------------------------------
2016年6月12日 曇り時々雨、のち晴れますように
いろいろなニュース
http://goo.gl/VWLDmT
--------------------------------------------------------------------
2016年6月12日 授かるレシピ
【卵胞すくすくレシピ】きのこたっぷり酸辣(サンラータン)
http://www.akanbou.com/column/recipe/20160612.html
--------------------------------------------------------------------
2016年6月6日 編集長コラム
妊活カップルへの食事アンケートから思うこと
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/20160606.html
--------------------------------------------------------------------
記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


今週のトピックス Jun.2016___________________________________________

 夏こそ、冷えに気をつけよう!
--------------------------------------------------------------------
妊娠しやすいカラダづくりのメルマガ恒例の「夏こそ、冷えにご用心!」です。毎年、7月に掲載していたのですが、今年は5月から夏日が続くというようなこともあって、例年よりも1ヶ月早くしました。

ズバリ、カラダが冷えるのは「冬」ではなく、「夏」なのですね。

なぜなら、屋外と室内や乗り物、公共スペースとの温度差が大きいため、冷え体質になってしまいかねないからです。

なので、妊娠、出産にふさわしいカラダを意識されている方にとっては、夏の過ごし方がとっても大切です。

━ "冷え体質"は、夏につくられる

女性にとって、不妊だけでなく、多くの体調不良の原因になるのが、"冷え"です。そして、意外に思われるかもしれませんが、冷えは、夏につくられるのです。

そもそも、女性は宿命的に冷えやすいカラダになっています。例えば、血管が細いので、血行が悪くなりやすく、また、カラダで一番熱をつくる筋肉がすくないときています。

それに加えて、夏は体温調節機能が働いて、どんどん汗をかいて、カラダを冷やそうとします。それにもかかわらず、薄着で冷房の効いた部屋で過ごし、冷たい飲み物や食べ物をとって、せっせとカラダを冷やし続ければどうなるでしょうか。

さらに、建物の中と外では大変な温度差があるので、体温調節機能が混乱してしまって、自律神経のバランスがおかしくなると、ますます、カラダが冷え、それだけでなく、ホルモンのバランスにも影響を及してしまうことになります。

このように、暑い夏だからこそ、"冷え体質"をつくってしまうのです。

子宮や卵巣などの大切な生殖器官は臓器の末端に位置するので、その中でも冷えやすい臓器です。妊娠、出産にふさわしいカラダを意識されている女性にとって、夏の冷え対策はとても重要です。


━ 知らず知らずにカラダを冷やしていることを自覚することから

自分では、気をつけている"つもり"でも、知らず、知らずにカラダを冷やしていることがよくあります。

たとえば、冷たいオレンジジュースを毎朝飲んだり、アイスコーヒーやビール、カラダを冷やす野菜や果物など。また、薄着していたり、素足にサンダル。さらには、夏場はお風呂につからず、シャワーで済ましてしまうなど。

これらは全てカラダを冷やしてしまいますが、そもそも、暑いので冷やしているという自覚がありません。

まずは、冷静に自分の生活を振り返ってみましょう。知らず知らずにカラダを冷やしている習慣に気づくことでしょう。


━ 1日のスタートに

朝、目覚めた時は、まだ体温は低めで、カラダもだるく、頭もボーしています。1日をスッキリとした気分で元気よくスタートしましょう。メリハリをつけるのが、自律神経のバランスをよくするためには、とっても大切なことです。

朝起きたらすぐに、日の光を浴びて、そして、手をブラブラ、足首をグルグル、腰を回して、鏡の前で、ニッコリ!

体内時計をリセットし、身体を目覚めさせ、血流をよくします。


━ 朝夕の通勤電車内呼吸法

お勤めの方は、毎朝夕の通勤電車では何をなさっていらっしゃいますか?何もせずにボーとしたり、本をよんだりしていると思いますが、自律神経を整える通勤電車内呼吸法をお勧めします。

もともと、自律神経というのは、私たちの意志とは無関係に働く神経なので、間接的に働きかけることしかできません。

呼吸法はその1つです。

1)椅子にすわって、背筋を伸ばし、脱力して、顔をゆるめます。
2)鼻から息を吸います。
3)吸いおわったら、2~3秒、息を止めます。
4)力を入れないで、少しずつ鼻から吐いていきます。
5)出しきったら、少し息を止めます。
6)15回ほど繰り返します。

通勤電車に乗らないという方でも、例えば、テレビをみながらでも出来ます。


━ エアコン対策

夏場は、オフィスでも、自宅でも、長時間、エアコンの効いた部屋で過ごすことになります。特に、オフィスなどでは、自分にあった温度設定ができないので自分で防御するしかありません。

◎ハラマキと五本指靴下

ポイントは、肌に直接触れる素材は、必ず、シルク(絹)にすること。シルクは、汗を発散させるからです。それに対して、綿は、汗を吸ってしまい、水分が蒸発していくにつれて、身体から熱を奪ってしまい、冷やします。

ですから、5本指靴下を重ね履きする場合には、まずは、シルク素材のものを履いて、その次に、綿の素材のもの、その上は、またシルクという具合に交互に履くとよいです。

要は、肌に接しているところに水分が残らないことが大切です。


━ 1日の終わりに半身浴

夏は、シャワーで済ませてしまう人が多いのですが、熱めのシャワーを浴びることで、自律神経のうちの交感神経が優位となってしまい、リラックス効果は期待できなくなってしまいます。

身体が温まり、リラックスもできて一石何丁にもなる半身浴をお勧めします。

ぬるめのお湯(37~38℃)に、胸やみぞおちあたりまで、20~30分、ゆっくりとつかります。

その間ぼっ~としててもいいのですが、雑誌や本を持ちこんで読むのもいいですね。いつも読みたくても読む時間がない本も、毎日この時間に読めてしまえます。

半身浴は、身体の芯から温まり、血行がよくなり、新陳代謝が活発になります。習慣化してしまうと毎日簡単にできるようになります。


━ 就寝前の呼吸法

床について、寝ながらできる呼吸法です。

1)枕をしないで、仰向けになり、両手をおへその下に軽くあてます。
2)両膝を立てて、軽く合わせ、足先を内側に向けます。
3)息をゆっくり吐きながら、下腹を徐々にへこませていきます。
4)鼻から自然に吸い込みます。
5)2、3秒息を止めて、再び、吐いていきます。

1分間に2、3回の割で10回程度繰り返します。吸う時は背骨が反り、吐く時は丸くなり、肛門を縮め、身体全体で吐き切ってしまう感じで。


━ 正しい身体の休め方

自律神経のバランスをよくするには、規則正しい生活リズムが大切なのですが、それでは、具体的に何時に食べて、寝るのがいいのか、これも、また、意外に知られていないものです。

いくら寝ても疲れが取れないという場合、疲れ=腎臓の疲れ、である可能性があります。

腎臓は生きる中心の臓器、つまり、親からもらった生命エネルギーと、食べ物から摂ったエネルギーを蓄えて元気の元をつくる臓器です。

ですから腎臓の疲れが取れないと身体の疲れも取れません。

この腎臓が休まる時間が夜の10時から12時。ですから、この時間帯に睡眠をとることによって、身体は、しっかりと休まります。10時に就寝するのが理想的です。

また、寝る3時間前以降は何も食べないことが、消化器官のためにも、質のよい睡眠のためにも大切なことです。

十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず、疲れがとれないというような方は、この辺りに気をつけてみてはいかがでしょうか。

身体の休息は、量より質、身体のメカニズムに合った休め方をすることです。


━ 体の温まる飲み物7種

[1]生姜紅茶
紅茶のカフェインによる利尿作用と、赤い色素のテアフラビンによる体を温める作用が強力であるうえに、生姜のジンゲロンやジンゲロールによる発汗、利尿作用が加わり、さらに黒砂糖により滋養強壮作用が促されます。冷え性だけでなく、むくみ、便秘、こりや痛み、高血圧に効きます。毎日、3~6杯飲む習慣をつけると、さまざまな心身の不調から解放されるはずです。

※生姜紅茶の作り方
1.熱い紅茶を用意する。
2.カップに注ぎ、生姜をすり下ろして(適量)入れる。
3.黒砂糖かハチミツを加えて飲む。

[2]生姜湯
生姜湯は、湯飲み茶碗の湯の中に、すり下ろした生姜を入れて飲むもの。冷え性、こりや痛み、生理痛・生理不順、食欲不振、腹痛、カゼの引き始め、胃腸病などによく効きます。

※生姜湯の作り方
1.親指大の生姜をすり下ろし、紅茶こしに入れる。
2.上から熱湯をかけて、湯飲み茶碗いっぱいにする。
3.黒砂糖、ハチミツ、プルーンなどを入れて飲む。

これに滋養強壮作用がより高まる葛の粉を少し加えると、保温、発汗、健胃作用がさらに顕著になります。

[3]しょう油番茶
しょう油小さじ1~2杯を湯飲み茶碗に入れ、熱い番茶を注いで飲む。これだけで、疲れ、貧血、冷え性に効きます。

[4]梅醤番茶
上記の生姜湯よりもさらに保温効果が強く、下痢、便秘、腰痛、腹痛、吐き気などの胃腸病に即効するのが、この梅醤番茶です。このほかにも、冷え性、疲れ、貧血、風邪、気管支炎、痛みの病気や婦人病にも絶大な効果を発揮するとのことです。1日、1~2回の飲用でいい。

※梅醤番茶の作り方
1.種子をとった梅干し1個を湯飲み茶碗に入れて、果肉を箸でよくつぶす。
2.上記の湯飲み茶碗の中にしょう油を大さじ1杯加えてよく練り合わせる。
3.生姜をすり下ろして、ふきんで搾ったものを3~4滴落とす。
4.熱い番茶を注いで湯飲み茶碗いっぱいにし、よくかき混ぜて飲む。

[5]レンコン湯
レンコン湯は咳きやのどの痛みをともなう扁桃炎や気管支炎に対して効果的だそうです。1日2回服用するとよいそうです。

※レンコン湯の作り方
1.レンコン(約40g)をよく水洗いして皮をむかずにすり下ろし、ふき
  んで搾って約20ccを湯飲み茶碗に入れる。
2.生姜をすり下ろし、ふきんで搾って5~10滴落とす。
3.塩またはしょう油で薄く味付けする。
4.熱湯を注いで、少し冷めたら飲む。

[6]ダイコン湯
すり下ろした大根と生姜をたっぷりと飲むのがダイコン湯。発熱性の風邪や気管支炎、動物性たんぱく質を食べ過ぎて、便秘や下痢、腹痛がある時に用いるとよいそうです。

※ダイコン湯の作り方
1.大さじ3杯のすり下ろしダイコンをどんぶりに入れる。
2.すり下ろし生姜を小さじ1杯加える。
3.しょう油を好みで大さじ2分の1~1杯加える。
4.熱い番茶を注いでどんぶり1杯にして飲む。

[7]卵醤
卵醤は、心不全や心臓機能の低下に用いられる。いうなれば強心剤です。強壮作用が強いので、飲むのは2日に1回にすること。

※卵醤の作り方
1.茶碗に卵(できれば有精卵)の黄身だけを白身から分離して入れる。
2.黄身の4分の1~2分の1量のしょう油を加えて、かき混ぜて飲む。


━ 血流を改善する食材

・納豆
 ナットウキナーゼというたんぱく質分解酵素が血液の粘度を下げます。
・梅干し
 クエン酸が血液を固まりにくくします。
・そば
 ルチンというポリフェノール成分が末梢循環を良くします。
・青魚
 DHA、EPAはω3系列の脂肪酸です。週2回以上食べましょう。
・パイナップル
 一切れ食べると15分で末梢皮膚温が上昇します。缶詰めでも可。


━ 冷え体質は複合的な要因から

結局、冷え性は、一発勝負で克服出来るようなものではありません。仮に、医療の力を借りて、妊娠、出産できたとしても、冷え体質を抱えたままの身体では、いつかは、また、別の体調不良に悩むことになる可能性が大です。

--------------------------------------------------------------------
記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


編集室からのお知らせ______________________________________________

 不妊治療の終結を共に考える「講演会&お話し会」開催のお知らせ
--------------------------------------------------------------------
夫婦の困難 どう乗り越える? 第1回 不妊治療の終結を共に考える ~医療者の立場から・当事者の立場から~
(港区立男女平等参画センター "リーブラ" 助成事業)

さまざまな思いから不妊治療をやめられない方々が増えています。なかなか人には話せない話、聞けない話。でも女性にとっても男性にとっても大事なこと。人生の大事な岐路。ドクターの話や体験者の話を聞いたり、同じ経験者と話したりしながら、"不妊治療を終わりにすること"について一緒に考えてみませんか。

・開催日程:2015年6月18日(土)
・開催時間:13:00~16:00(12:30開場)
・開催場所:港区立男女平等参画センター "リーブラ" 2階
・開催内容:
 1部:講演(1時~2時15分)
 杉本公平先生(東京慈恵会医科大学 産婦人科医師)
 永森咲希(不妊(ピア)カウンセラー/キャリア・コンサルタント/産業カウンセラー/家族相談士)
 2部:お話し会(2時25分~3時50分)
 ひとりで考えず、同じ経験をしている人たちとお話しなさってみませんか。進行役は心理学を学んだ者が担当(10人前後のグループに分かれます)。

・定員:45名
・参加費:無料
・対象
1部の講演:不妊治療中の方・その家族・医療関係者・支援者
2部のお話し会:不妊治療中の方のみ(お一人でもご夫婦でも)
・申込先
タイトルを「6月18日講座申込み」とし、下記の必要項目と、1部のみ参加か、1部2部共参加かを記入の上、Eメールにてお申込みください(担当:永森)。
Eメール:saki.nagamori@molive.biz
【必要項目】
1部に参加の方
・氏名(ハンドルネイム可)
・電話番号(緊急時用)
・ご自身の立場「(1)当事者 2)家族 3)医療従事者 4)支援者」
2部に参加の方
上記に加え、年齢(「1)20代 2)30代前半 3)30代後半 4)40代前半 5)40代後半」

メール受信後、当方からの確認連絡をもって受付完了となります。

【会場地図】
港区立男女平等参画センター "リーブラ" 東京都港区芝浦1-16-1

*詳細なパンフレットはこちらから
http://www.akanbou.com/docs/Libra-FinalFinal-Poster.pdf
*一般社団法人 MoLive(モリーヴ)のサイトはこちらから
http://molive.biz/


当社製品&サービス________________________________________________

・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 http://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

金曜日から今日までの3日間、パシフィコ横浜で日本抗加齢医学会が開催されています。まさに、アンチエイジングは妊娠しやすいカラダづくりのベースになるテーマです。抗加齢医学の進歩で、加齢のメカニズムはどんどん明らかになっているようですが、どうすれば加齢を遅らせることができるのかについては、食事(栄養)や運動、休息などの環境的な要因が、遺伝的な要因だけでなく、大きく左右されることは明らかになってはいますが、それでは、そ


れらを実践すれば本当に寿命が伸びるのかはヒトを対象にしたエビデンスが確立されているわけではありません。

ただ、気持ちのよい毎日を過ごせるようになることは実感するところです。

長く生きさえすればいいというものでもないことを考えると、長寿のためというよりも、毎日、気持ちよく、ご機嫌に暮らすための知見を得られるのはとても価値あることかもしれません。

一方、卵子も遺伝的な要因だけでなく、環境的な要因がその質を左右することが、どんどん、明らかになっています。

遺伝的な要因をコントロールすることはできませんが、卵子の周囲、すなわち、卵胞液や顆粒膜細胞は、まさに、食事(栄養)や運動、休息でよくすることができます。

このことを知っておくだけでも、カラダづくりの大きな励みになりますね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.678
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
--------------------------------------------------------------------
不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
--------------------------------------------------------------------
発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎発行部数
・自社配信: 1,864部
・まぐまぐ: 3,684部
・合計部数: 5,548部(6月12日現在)
--------------------------------------------------------------------
◎免責事項について
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
てありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログ
ラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
--------------------------------------------------------------------
◎注意事項
読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なく掲載させていただく
場合がございます。匿名などのご希望があれば、明記してください。また、
掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容
の掲載によって生じる、いかる事態、また何人に対しても一切責任を負い
ませんのでご了承ください。
--------------------------------------------------------------------
◎著作権について
当メールマガジンの内容に関する著作権は株式会社パートナーズに帰属しま
す。一切の無断転載はご遠慮下さい。