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VOL.002 妊娠力を左右するもの

2003年09月13日

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□■□       ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
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◇            《毎週土曜日配信》      VOL.002

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http://www.nature-g.com
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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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 受精→着床→妊娠はとても複雑な過程をたどります。このプロセスのどこ
かがうまくいかなくなると、なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれ
があります。

 まずはこの状態を病気と捉えずに、たまたま、うまくいかないところを自
然な療法によって、本来、私たちに備わっている生殖能力を取り戻すことに
チャレンジすることを、私たちは応援させて頂きたいと考えています。

 ただし、自然な療法には限界があります。確率的には低いものの、高度な
生殖補助医療に頼らざるを得ないケースもあることを念頭においてください。
もし、あなたの年齢が35歳以上であれば、時間との戦いという側面があり
ます。早めに検査を受けられることをお勧めします。
 
 皆さんからのご感想、ご意見、または不妊改善に関するご相談や体験談等
をお寄せ下さい。お待ちしています。下記メールアドレス宛にお送り下さい。

◆メールアドレス◆
info@nature-g.com

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 皆さん、今日は。創刊号の反響は予想以上でした。多くの方々からメール
を頂戴し、ありがとうございます。それにしても、メールの送り先をご紹介
していませんでした。お恥ずかしい限りです。尚、頂戴したメールは出来る
だけご紹介していきたいと考えています。

 さて、今週から実際のプログラムのご紹介です。まずは、「妊娠力」に影
響を及ぼすものを取り上げていきます。

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「妊娠する力」を左右するもの
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 妊娠は、複雑な過程をたどります。そして、数多くの段階で、どれか一つ
でもうまく働かないと妊娠には至りません。

 まずは、受精卵が正常に成熟するために、ホルモンが正しいバランスのも
とに分泌されなければなりません。そして、排卵され、精子と出合います。

 パートナーの元気で健康な精子は、子宮頸管から卵管へと泳いでいきます。
精子は射精後48時間から72時間、卵子は排卵後24時間、この限られた
タイミングで出合うことで受精卵となり、分裂しながら子宮に向かって移動
します。受精卵は胚盤胞に成長、ハッチング(透明帯から抜け出すこと)し、
着床します。そして胎盤が形成され、妊娠の成立です。

 まさに神秘的と言わざるを得ない生命誕生のプロセスです。一体、自分達
はどのステップで何がうまくいかないのだろう、と考えるだけで気が遠くな
るようです。ところが、これも神秘的と言わざるを得ないのですが、不妊症
と思われた数多くのカップルが、ごくごく簡単なセルフケアによって妊娠し
た数多くの事例を私たちは見てきました。

 これから「妊娠力」を左右するさまざまな要因を見ていきます。もしかし
たら、当たり前にしか思えないことばかりかも知れませんし、これまでさほ
ど意識していなかった事かも知れません。いずれにしても、間違いなく言え
ることは、お二人のカラダの状態がより良い状態になることが、そのまま妊
娠力の向上に繋がるということです。

 周囲で次々に子供が出来たという声を聞く度に、なんで私だけが?という
感覚に陥ってしまうかも知れません。一度後ろ向きな気持ちに捕われること
もあるでしょう。でもこの機会を前向きにとらえてみませんか?自分達の体
や心の状態、自分とパートナーの関係、人生の価値等をみつめる機会は、そ
うそうないものですから。

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《その1》 年 齢
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 不妊症のカップルが増えていると聞くと、生活環境等の変化によって、昔
に比べて、私たち、現代人の生殖能力が落ちているのでは、と思ってしまい
ます。昔にはなかった事柄、例えば、環境ホルモン等の話しを聞いたりする
と余計にそう思ってしまいます。

 実際はどうなのでしょう。不妊症の増加の一番の原因というか、背景は、
ズバリ、晩婚化に伴う、子作りを始める年齢の高齢化です。

 高齢化と言われても、誰でも若い時には戻れない訳ですが、不妊改善のセ
ルフケアを実践していく上でこの辺を正しく認識、理解しておくことは、と
ても大切なことです。

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卵子も一緒に歳を取るという悲しい現実
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 歳を取れば取るほど、生殖能力が落ちていくのは老化現象として避けられ
ないことです。男性の場合は、思春期を経て、生殖機能が育ってから精子が
作られます。ところが、女性の場合は、卵子の元は胎児のときに既に卵巣に
できていて、数が決まっているのです。この卵子の元を原子卵胞と呼び、誕
生のときには約200万個あり、成長するに従って少なくなり、使い終わっ
たときが閉経となるわけです。
 
 ですから、35才のときの卵子は、25才のときの卵子よりも、やはり、
10才、歳をとっているということになります。35歳を過ぎると、生殖能
力が低下していくのはこのためで、人間が生き物として、子供をつくる理想
的な年齢は23才と言われています。そして、歳を取れば取るほど、妊娠す
る確率は低下し、逆に流産する確率が高くなっていきます。

 ところが、現在、女性の出産年齢は年々上昇しています。生物学的な見地
からすれば、とても効率の悪い子作りをしているわけで、年々不妊症が増え
るのも致し方ないことだと言えます。

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卵子の老化ということ
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 不妊クリニックで検査を受け、主治医より「卵子の老化」が原因で妊娠し
にくいのでは、という宣告を受けたことがある方は、少なくないのではない
でしょうか。これまで、私たちも何度、この卵子の老化という言葉を聞いて
きたでしょう。この医師の言葉によって、不必要な精神的苦痛を味わい、そ
れがストレスとなっている女性と数多く出合いました。本当に不必要な言葉
です。老化というのは、人間や生き物にとっては避けられない劣化現象で、
恐らくほとんどの病気の本質的な原因は老化ということになるのではないで
しょうか。病気になって病院に行って、医師に老化が原因です、と言われれ
ば、諦めなさいと言われているようなものです。

 繰り返しますが、不妊治療において、検査の結果として、不妊原因を卵子
の老化という診断をされる医師は患者である女性に大変な精神的な苦痛やス
トレスを与えていることをもっと知るべきです。卵子の老化という当たり前
なことをわざわざ検査の結果として説明せざるを得ないほどに、生殖活動そ
のものが、人間の力の及ばない領域のことであり、神秘的な活動であること、
不妊治療と言えども、その神秘的な力に頼って行われるということを物語っ
ているのです。

 いい加減、卵子の老化が原因で妊娠しにくいなんて説明は慎んでもらいた
いものです。クリニックにおける不妊治療のメニューには、卵子の若返りな
んていう治療方法なんてないわけですから。不要な精神的な苦痛を与えるだ
けです。高額な費用と精神的、肉体的苦痛の伴う不妊治療の結果、妊娠出来
なかった時の言い訳にしかなりません。

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自分達が若返ることが卵子や精子の若返りになるという希望
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 女性にとって、卵子の元は既に生まれる前から備わっているということは、
歳を取れば、卵子も老化による質の低下が避けられないことに違いありませ
ん。そして、卵子を新たに生成することも不可能です。しかし、若返ること
は夢物語りだとしても、自分の努力によって質を上げることは十分に可能な
のです。私たちの健康レベルを上げることが、精子や卵子の質の向上に繋が
るのです。とても単純なことです。「妊娠しやすいカラダづくり」の実践編
では、卵子や精子の質の向上のための方法の詳細をご紹介していきます。

 例え、絶対不妊(高度生殖補助でしか妊娠出来ない状態)においてでさえ、
卵子や精子の質の向上が、妊娠率を上げるキーなのです。

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年齢要因は冷静に考えるべき
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 どうやら35歳がひとつの曲り角というべき年齢でしょうか。時間との闘
いという側面が大きくクローズアップされてきます。もしも、あなたが35
歳以上であれば、早めに不妊専門クリニックで検査だけは受診されることを
お勧めします。


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読者からのメール
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■出会えて良かったです

 自然な療法で妊娠しやすい体づくりに励むという考え自体が私にとってと
ても新鮮に感じられました。いたって健康な私たち夫婦には、不妊という現
実がどうしても受け入れ難く感じていました。とは言うものの書店で不妊関
連の書籍を買い込んだり、インターネット等で情報だけは仕入れています。
概ね、似たような通り一遍の情報に戸惑いを覚えていた私たちはこちらのメ
ルマガには共感を覚えると供に二人でプログラムを実践していこうと決意し
た次第です。これから大いに期待していますのでよろしくお願いします。

A・Y様 

■自然療法に期待します

 不妊治療をスタートして約半年になります。なんていうか、あれがダメな
ら、これをやってみようか式の治療に疑問を感じだしました。まあ、元々、
こうすれば必ず妊娠する、っていう秘策なんてないわけですから仕方ないの
かも知れないですが。それでも不妊治療による妊娠率が上がるものならと自
然療法に取り組もうと思いました。楽しみにしています。

T・K様

 ありがとうございました。皆さんの期待に応えられるように取り組んでま
いります。あれがダメなら、これをやってみよう式という表現は、まさに、
という感じですね。一般にはステップアップ治療と言われています。やはり
不妊の原因が始めから明確なケースは稀なんですね。検査と治療を繰り返し
ながら、犯人を追い詰めていやり方です。最後までどこも悪くないのにとな
ることも多いようです。それは、不妊の教科書に出てくるような原因が見当
たらないということです。人間の生命の営みはそんな単純なものではないは
ずです。往々にして不妊治療というのは、このホルモンの分泌が少ないよう
だから合成ホルモンを注射しましょう式になるわけです。ところが、人間の
ホルモンの分泌のシステムは驚くほど精巧で絶妙のバランスの上に成り立っ
ています。ですから、人為が上手くいかず、逆にそのバランスを崩してしま
うことも成りかねません。まずは、体全体のバランスを整えることで、生殖
のシステムを整えていきましょう。 

 皆さんからのご意見、ご感想をお待ちしています。

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 ▼編集後記▼
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 この数日、関東地方は物凄い暑さです。なんか天候自体がバランスを崩し
ているようですね。皆さんにおかれましては、くれごれも体調を崩したりす
ることのないようにお気をつけ下さい。
 
 最後までお読み頂いてありがとうございました。皆さんのご健康と幸運を
お祈りしています。

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妊娠しやすいカラダづくり LCN [Life Care News] No.002
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【発行】 株式会社ライフケアマネージメント
【編集】 細川忠宏
【監修】   荻田浩司(内科医・医学博士)
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