曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

70代女性の恋の相談

2018年04月09日

こんにちは

4月となり新年度になりましたね
あわただしい毎日だったり、
年度が変わって、リセットできたり、
人それぞれかと思います。

時間は誰にでも公平に与えられたものですが、
こういう区切り(カレンダーとか新年度とか)がないと
なかなか上手に過ごすのは難しいですよね・・・

区切りがあっても
思い通りにいかないことは多々ありますが・・・

さて今日は以前もネタにしたことがある
相談のコラムで見つけた70代女性の恋のお話について

こういう仕事をしているので、
相談コラムは大好きです。
今回のコラムは久しぶりに読んだのですが、
相談を受ける方は誰もが知っている有名人。

相談内容は70代の女性が同窓会で再会した男性に恋をした、というもの。
お互いに孫もいて、幸せな人生をおくっているのですが、
この70代の女性はもう家事が手につかないくらい
再会した男性に「恋」をしている。
どうにかして~って叫びたい、そうです。
どうすればいいですか?
とのこと。

私にしてみれば、
なんて素敵なの!
70代でも恋ができるんだ~って思い、
相談のお返事を読んだら・・・

おやめなさい
いくつだと思ってるの?
冷静に考えれば今の家族をお互い大事にしたほうが幸せよ。
実際、本当にその人と結婚とかしたらどうなるの?
お墓はどうするの?

のような、
私にしてみれば
え~
という内容。
70代の女性、さぞやがっかりしたのではないかと思って・・・

でも、もしかすると、
同じように「おやめなさい」と思う方も多いのかなあ、
とは思いますけどね。

でもね、
この相談者だって知ってるんです、
やめたほうがいいって。

この年して恋をして
本気で離婚して再婚する、
なんて、
思ってもやらないって。

でも、その思いを誰かに受け止めてもらいたいだけです。
本気なら法律事務所に行きます。

ここにカウンセリングと相談の違いがあるかな、
と思います。

相談だと、やはりアドバイスをする、もらう、の関係なので、
上記のようにおやめなさい、
になりがちです。
現実的に考えてもそうでしょう・・・

でもカウンセリングではまずその人の気持ちを受け止めます。

70代で家族もいて幸せに暮らしているけど、
その男性が好きなんですね?
好きでその人のことばかり考えて家事もできないんですね?
恋をすることは素敵なことですが、
家事ができないのは困りますね・・・
でも、心は自由なのでその男性のことを好きになることは
悪いことでも何でもないのです。
ただ、家事ができないことをどうしましょうか?

のような展開になります。

たぶん、この方はコイバナを聞いてほしいだけだと思うんですけどね。
周囲にはなかなか言えないし。
でも、それを相談したら
怒られてしまった・・・

コイバナは寂聴さんにしないと

それもありますよね。
相談先を間違えると、失敗する、というか。

不妊に詳しくない心理士に相談したら逆に傷ついた、
という話をよく聞きます。
カウンセリングは基本的に気持ちを聞くので、
専門性がそれほどなくても
なんとかカバーできるのですが、
やはり生殖、不妊は特有のようで・・・

傷ついた方にお会いすると、本当に心が痛みますが
少しでもカウンセラーとして信頼回復ができればと思います。