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小倉 智子

男性不妊➂:夫婦で納得した結論をだすには

2018年03月29日

皆様、
こんにちは。

すみません、
なかなか更新できずにいたら、
もう3月も終わりですね

4月からはもっと更新を~とは思っているのですが、
4月は週末に講習会がたくさんあり、
かなり久しぶりにお勉強をしないといけない予感・・・

それでも最善は尽くして更新、頑張りますね。

さて、男性不妊により、不妊治療を行っている場合の、
特有の心理について、これまで2つ紹介しているのですが、
今回は3つ目の夫婦で結論をだすときのコツ、について
書いてみますね。

不妊治療中は本当に決めないといけないことがたくさんあります。
でも、ほとんどは実際に病院、クリニックに通っている女性が
直接説明を受けて、
後でパートナーと相談して後日決断をする、
あるいは、その場で即、女性一人で決める、
ということもよくありますよね。

不妊治療は、本来は夫婦二人が相談をして、
二人が納得して決断をしていくことが理想ですが、
直接説明を受けているのは女性だけだったり、
場合によっては女性だけで決断せざるを得なかったり、
理想の決断をすることが難しい現実もあります。

さらに、これが男性不妊が主な原因、だとすること、
本当に決断が難しい。

たとえば

今回顕微授精の結果が陰性だった、
次の治療はどうしようか?

妻はすぐにでも次の採卵を、と言います。

夫は少し休んで妻の体の調子を整えてもらいと思ったり、
夫婦二人の時間を持ったりしたいと思うのですが、
妻が早く子供が欲しいのを知っているし、
自分のせいで不妊治療をすることになったんだから、
妻の気持ちを優先させないと、と思うと
うまく自分の気持ちを伝えられない、
というようなことはよく聞きます。

でも実は妻の方も
早く子供を授かって、
男性不妊だとしてもそれを夫婦で乗り越えたい、
という思いもあるんですよね・・・

この気持ちを夫に伝えられればまだ違うかもしれませんが、
妻もそれを伝えることは夫の男性不妊を意識させてしまい、
遠慮して言えなかったり・・・

男性不妊の場合、
妻はよく、
いっそ自分に原因があればもっと楽だったかもしれない、
と言います。

これは治療のほとんどを妻側、女性側が負担しなければいけないという構造があるからですが、
そう思うのも自然ですよね・・・

こういうことを踏まえて、
それでも敢えてお伝えしたいのは
やはり夫婦二人の子供を授かりたい、
ということであれば、
治療の際、二人が納得のいく決断、結論にいたることが大事になります。

そのためにはコミュニケーションがうまくできることも大事ですが、
それは前回も書いたように夫婦の会話を楽しむことが
普段からできるといいですね。

決断に関しては夫婦二人で納得を、
とは言いましたが、
でも一番大事なのは自分が納得をすることです。
もしかすると、夫婦二人で決めたことは
自分では「満足」はいかないけど、
二人で相談してそう決めたんだから、
と「納得」することが大事です。

この
満足=納得、ではない!

というところがポイントで。

夫婦とはいえ、赤の他人です。
たとえ惹かれあっていても
考え方が違って当然です。
全く同じように考えたり、感じることは難しいことも多々あります。
特に不妊治療においては。

ですから、
お互いが何を考えているのかを知って、
お互いの妥協点を見つけて、
それで決断をする、
というプロセスが
夫婦で納得の決断に至るのではないかと思います。

男性不妊の治療に限らず、
夫婦で何かを決める際には同じようなことは言えると思います。
男性不妊特有の難しさもあります。
不妊治療を続けるか、終えるか・・・
そういうときも、
やはり夫婦二人で決断をし、結論をだすことができれば
自分の人生を100%満足はできないかもしれませんが、
納得はできると思います。