曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

最近のカウンセリング事情

2017年04月14日

みなさま、
こんにちは。

4月の中旬に入りましたね
寒い日や雨が多い印象ですが、
さくらがまだ咲いているのは
ちょっといいような、
でも、花粉がまだ結構飛んでるようで、
まだ鼻がぐずぐずしてます・・・

さて、久しぶりに最近にカウンセリング事情を
お伝えします。

最近気づきましたのは、
この1年くらいでしょうか、
治療中→妊娠→(出産)→育児

を通して、ずっとカウンセリングを
利用してくださる方が
増えたことです。

治療中は以前からも今も勿論、
一番多い相談時期ですが、
以前は妊娠して安定期に入ったり、
出産を前にした時点で
カウンセリングは終了、
となっていました。

が、この1年は妊娠中は勿論、
出産の2~3か月はお休みしますが、
お子さんが2か月くらいになると、
すぐにカウンセリング再開されるケースが
増えています。

内容は勿論、いろいろですが、
やはり、不妊を経験して育児をしていく中で、
通常の育児サポート機関では
あまり不妊の話はできず、
生殖心理を知っている私、
あるいは、以前からいろいろなことを
すでに知っている私との
カウンセリングを希望されているようです。

不妊に関われば
生殖心理カウンセリングはいつまでも
うけることはできます。
が、カウンセリングはあくまで
皆様のサポート。
いずれは自分で心の調子を整えられるよう、
卒業を目指すことになります。

すごく稀なケースですが、
卒業できる状態になっても
とても複雑な背景をお持ちの方で、
心のメンテナンス、
という意味で
カウンセリングを続けることもあります。

この方は治療は5年前に終結し、
その後の人生の中で、
しっかり歩まれていますが、
不妊治療中の気持ちは勿論、
様々な出来事を知っている私との会話が
よい心の「安定剤」となっているようです。

この方の卒業、もいつかはあるかと思いますが、
それぞれの背景によって
柔軟に対応しています。

カウンセリング自体、
このところ、利用してくださる方が
増えて安心している一方
(一人で抱え込まないほうがいい、という意味で)、
カウンセリングを必要とするくらい、
お辛い方が多いことの悲しさも覚えます。

人に話す、助けを借りる、
ということは恥ずかしい、と思う部分はあるかもしれませんが、
話をする、という人間特有の能力で、
自分の気持ちを安定させる、
という風にとらえていただくと、
少し抵抗が低くなるかもしれません。