曇り時々雨、のち晴れますように

小倉 智子

カウンセリング事例:体外受精①

2016年08月18日

こんにちは!
今日は関東圏は暑く、
夕方は雷。

最近、
多いですよね。

さて、
今日は
体外受精されている方の
カウンセリング事例。

体外受精といっても、

始める理由や

年齢、

治療年数、

同じ体外受精でも
治療方法の違い、

などで

異なるのですが、

今回は

38歳、
女性、
不妊原因はとくにありませんが、
子宮筋腫はあります。

33歳で結婚、
36歳の時に婦人科に行き、
タイミング、人工授精、

そして、38歳になって迷いましたが、
体外受精を始めました。

現在、採卵2回目を終え、
来月5回目の移植をします。


クライエント(相談者、以下ク)
「はじめは体外受精すれば
すぐに妊娠すると思ったのに、
妊娠すらしない。
先生からは状態のいい受精卵だ、
と言われているのに。
先生もどうして妊娠しないのか
わからない、って言うし。
それはこっちが知りたい・・・。

来月も移植するけど、
これまでのように、
期待できなくなって、
こんな気持ちで
移植していいのかわからなくなって、
カウンセリングを受けに来ました。」

カウンセラー(以下カ)
「移植を控えて、これまでのように
期待できない気持ちでいることに
不安を感じて
カウンセリングを受けてみたい、
と思われたのですね?」

ク「そうですね、不安というか。
期待しても
また妊娠しないのなら、
期待しないほうが
ダメージが少ないと思って。
でも、
期待しないと、
赤ちゃんは来てくれないじゃないかと思って。
こんな気持ち、
おかしいですよね?」

カ「いいえ、全然おかしくないですよ。
みなさん、同じように思っています。
うまくいかないことが続くと、
心がこれ以上傷つかないように、
期待しないようにしよう、
と自己防衛するのです。

それはとても自然な気持ちで、
おかしなことではありません。

それに赤ちゃんは、
Aさんが
本当は赤ちゃんが欲しい
っていう気持ちを
わかっていますから。」

ク「そうですよね。
赤ちゃんが欲しいと思っているから、
こんな苦しい思いをしているのも
わかってますよね。
でも来てくれないのは、
やっぱりなにか
理由があるからかと思ってしまうのです。
まだ、準備ができてないとか、
友人の出産を祝えないような
心が狭いから、とか。」

カ「友人の出産が祝えない・・・
最近、そんなことがあったのですね?」

と、
続いていきます。

ポイントは、

体外受精をされている方は
最初、

期待値がかなり高いです。

ここまですれば
すぐに妊娠する!

あるいは、
女性は
それでも最近情報も
正しく伝わるようになっているので、

すぐに妊娠、
はないかもしれない、

と思っていても
夫や周囲の期待値はMAX。

ということもあります。

でも
現実は
全体で出産に足るのは3割程度です。

高い数字では決してありません。

その期待と現実のギャップ、

その他の
いろいろな思い
(周囲の妊娠、出産など)

それをカウンセリングで
カウンセラーに受け止めてもらい

一度心を整理し、
今後の
治療に迎えることができれば、

と思います。