ホーム>>メルマガ

メルマガ

不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出来る限り客観的な視点で、お届けしています。当メルマガは、現役の医師がサポートしています。配信:毎週

メールマガジンの登録

下の入力フォームにEメールアドレスをご入力下さい。

メルマガ最新版

____________________________________________________________________

 妊娠しやすいカラダづくり No.918          2021/1/24
____________________________________________________________________


今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・最新ニュース解説:男性の睡眠時無呼吸に注意!
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

  サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
------------------------------------------------------------------
2021年1月21日 曇り時々雨、のち晴れますように
選択肢があるのは良いことですが迷いますよね
https://www.akanbou.com/column/reproductivecounseling/20210121.html
--------------------------------------------------------------------
記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


最新ニュース解説 Jan.2021___________________________________________

 男性の睡眠時無呼吸に注意!
-----------------------------------------------------------------------
閉塞性睡眠時無呼吸が男性不妊の独立したリスク因子であること、また、同じ睡眠時無呼吸でも発症してからの期間が長いほど男性不妊のリスクが高くなり、また、睡眠時無呼吸を治療した男性は未治療の男性に比べて男性不妊にリスクが低いことが台湾の研究で明らかになりました(1)。

睡眠時無呼吸とは、寝ている間に何回も呼吸が止まったり、浅くなってしまう呼吸に関連する睡眠障害の一つです。そして、閉塞性睡眠時無呼吸では、寝ている時に気道のどこかが塞がったり、狭くなったりするために睡眠時無呼吸を引き起こしてしまいます。

特に仰向けで寝ている時に舌の周囲に脂肪が多い肥満の場合、また、肥満でなくてもあごが小さい人は、気道が狭いため、閉塞性を生じやすいと考えられています。

◎どんな研究だったのか?
閉塞性睡眠時無呼吸がどれくらい男性不妊に影響するのか、また、睡眠時無呼吸を治療が男性不妊のリスク低下に関係するのかを調べるために台湾の国防医学院の研究グループは、台湾の健康保険のデータを使った研究を実施しました。

2000年1月から2013年12月までの健康保険データベースから、男性不妊(無精子症や勃起不全、早漏症を除く)と診断された男性4,607名と同年齢の男性不妊でない男性18,428名の閉塞性睡眠時無呼吸の発症リスクを比較しました。

◎どんな結果だったのか?
全体で閉塞性睡眠時無呼吸と診断された男性は2.7%の611名でした。そして、男性不妊の男性では3.2%の146名、男性不妊でない男性では2.5%の465名と男性不妊の男性のほうが睡眠時無呼吸が統計学的に意味のある差でリスクが高いことがわかりました。

また、同じ睡眠時無呼吸でも発症してからの期間が長いほど男性不妊リスクが高く、反対に睡眠時無呼吸を治療した男性のほうが未治療の男性よりもリスクが低いことも明らかになりました。

このことから、閉塞性睡眠時無呼吸は独立した男性不妊のリスク因子であることが示されました。

また、早期に診断、治療することで男性不妊のリスクが低くなることが示唆されました。

◎イビキは睡眠時無呼吸を疑う
男性不妊のほとんどは原因不明です。

そのため有効な対策を講じることが難しいため、男性不妊に対する治療や対策はないままに、パートナーの女性に顕微授精が施されるのが一般的です。

ところが、原因が見当たらない場合でもリスク因子をみつけ、それをつぶすことで改善される可能性があります。

これまでの研究ではさまざまな生活習慣が男性不妊のリスク因子になり得ることがわかっています。

今回の研究で睡眠時無呼吸が独立したリスク因子であることがわかりました。

研究が実施された台湾では男性100人に3、4人の割合でしたが、日本でも同じ程度だと考えられているようです。

ただし、問題はほとんどの睡眠時無呼吸は診断されていないことで、実際にはもっと多くの睡眠時無呼吸の男性がいると推測されています。

肥満の男性に多いとされていますが、肥満でなくても多いことがわかっています。

目安は「イビキ」です。

そのため、パートナーの男性はイビキをかいている場合は閉塞性睡眠時無呼吸を疑ってみるべきです。

◎治療により男性不妊リスクが低下
閉塞性睡眠時無呼吸が疑われる場合は、「簡易型睡眠モニター」と呼ばれる装置で検査が行われます。主に鼻や口での気流、血液中の酸素濃度が測定されます。装置は貸し出され、自宅でも検査ができます。

もしも、睡眠時無呼吸と診断されれば、軽症であれば生活習慣の改善が指導され、それにより改善されます。

こうした生活習慣の改善だけでは十分な改善が得られない場合は、口腔内装置(マウスピース)や持続陽圧呼吸療法(CPAP療法)、もしくは耳鼻科的手術が必要になります。

いずれにしても、睡眠時無呼吸が改善されれば、男性不妊リスクが低くなるだけでなく、昼間眠気やだるさが改善され、QOLが高くなり、さらには、後々の生活習慣病のリスクも低くなり、健康度が大きく高まります。

まずは、イビキに要注意!です。


文献)

1)JAMA Netw Open 2021;4(1):e2031846.

--------------------------------------------------------------------
記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


当社製品&サービス________________________________________________

・BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 https://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・お勧めの本:妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
 http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

睡眠時無呼吸はほとんどが放置されているようです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.918
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします。
--------------------------------------------------------------------
不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出来る限り客観的な視点でお届けしています。
--------------------------------------------------------------------
発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://partner-s.info/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎発行部数
・自社配信: 1,505部
・まぐまぐ: 2,439部
・合計部数: 3,944部(1月24日現在)
--------------------------------------------------------------------
◎免責事項について
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決してありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
--------------------------------------------------------------------
◎注意事項
読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なく掲載させていただく場合がございます。匿名などのご希望があれば、明記してください。また、掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容の掲載によって生じる、いかる事態、また何人に対しても一切責任を負いませんのでご了承ください。
--------------------------------------------------------------------
◎著作権について
当メールマガジンの内容に関する著作権は株式会社パートナーズに帰属します。一切の無断転載はご遠慮下さい。