体内時計を整えて卵巣の老化を遅らせる

セルフケア

「時計遺伝子」の力をもっと活かす!

著者:大塚邦明
出版社:小学館101新書
価格:778円
発売日:2013年2月

妊娠は「タイミング」命です。セックスのタイミングしかり、ホルモン分泌や受精、受精卵の分割増殖から着床まで、すべてのイベントが「適切なタイミング」で起こらなければ、うまくいくものもうまくいかなくなってしまいます。そして、すべての「タイミング」を支配しているのが「体内時計」がつくりだす「生体リズム」です。ところが、現代社会の生活リズムは「体内時計」を乱してしまうリスクに満ちています。そのため、自ら体内時計を整えることが大切なようです。

体内時計が生活習慣病や生殖能力と密接につながっている

著者の大塚邦明先生は、東京女子医科大学東医療センター病院長、内科教授であり、専門は「時間医学」、「老年医学」で、それぞれの分野の第一人者です。時間医学とは病気の予防や治療に生体リズムの影響を考慮に入れることで、たとえば、病気の発症や症状の悪化と時間帯が関連することから、治療や投薬を最も効果を発揮する時間帯を選んで行うというものです。

生体リズムをつくりだしている「体内時計」は地球上のすべての生物に備わっています。それは、自然のリズム、すなわち、地球の自転がその源で、そのリズムにしたがって、生命活動が営まれています。

そのため、体内時計が乱れてしまうと、当然、生体リズムも乱れ、そのことが、身体のさまざまな働きの調和も乱し、あらゆる不調や病気の原因になるというわけです。

体内時計は、「光」や「食事」に影響を受け、現代に特有の自然のリズムにかけ離れた生活パターンは体内時計を早めたり、遅らせたりして、狂わせてしまいます。

これまでの研究から、不規則な生活を繰り返していると、体内時計のリズムが乱れ、サーカディアンリズム(24時間周期で変動する生理現象)に異常が生じ、体のさまざまな機能が正しく働かなくなり、生活習慣病や骨形成リズムの異常、あるいは発がんなど、いろいろな病気が発現することになると考えられているそうです。

そして、生活習慣病の前段階で卵巣や精巣の機能が低下し、妊娠する力、妊娠させる力が損なわれます。

「体内時計を整える」という視点を取り入れる

体内時計は単に年齢によっても乱れやすくなります。そのため、年齢が気になるカップルは、特に、体内時計を整える生活を意識することが大切です。

生活リズム健康法として、生活スタイルを見直し、生体リズムを正すための「生活リズムを整える3つのコツ5つの試み」が紹介されています。いずれも具体的で、簡単に取り組めて、効果的なものばかりです。

この本を読んで、妊娠しやすいカラダづくりに、是非、「体内時計を整える」という視点を取り入れることをお勧めします。

長期間に渡る「根本的な健康法」にもなるはずです。

(推薦者: 細川忠宏)