女性の睡眠パターンや勤務シフトと妊娠しやすさとの関係

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2019年04月21日

Fertil Steril

夜間の睡眠障害の頻度が半分以上ある女性は睡眠障害がない女性に比べて、自然妊娠に至るまで長くかかったことが、アメリカの前向き研究の結果明らかになりました。

ボストン大学の研究者らは、北米の妊娠希望の女性を対象としたインターネットを使った妊娠前コホート研究「Pregnancy Study Online(PRESTO)」に参加している女性を対象に、女性の睡眠パターンや勤務シフトと妊娠しやすさとの関係を調査しました。

被験者はカナダとアメリカ在住の妊活を開始して半年未満の21〜45歳の女性で、研究開始時と8週間毎、妊娠に至るまで、最大1年間、ウェブ上のアンケートに回答してもらいました。

研究開始には、この1ヶ月間の平均の睡眠時間、この2週間の睡眠の質を睡眠障害の頻度で、また、仕事で勤務シフトがあるかどうかを尋ね、妊娠まで要した期間から算出した妊娠率との関連を解析しました。

その結果、6,873名の女性で、26,339周期、3,933の妊娠例があり、1日の平均睡眠時間が8時間の女性に比べて、6時間未満の女性の妊娠率は0.89(95% CI, 0.75-1.06)、6時間の女性では0.95(95% CI, 0.86-1.04)、7時間の女性では0.99(95% CI,0.92-1.06)、そして、9時間以上の女性では0.96(95% CI,0.84-1.10)と、睡眠時間が短くなると妊娠率がわずかに低下する傾向が見られましたが統計学的に有意な差ではありまでんでした。

また、睡眠障害がなかった女性に比べて、睡眠障害の頻度が半分以上ある女性の妊娠率は0.87(95% CI, 0.79-0.95)、頻度が半分以下ある女性では0.93(95% CI,0.88-1.00)と、睡眠障害の頻度が半分以上ある女性はない女性に比べて妊娠率が有意に低下しました。

一方、勤務シフトは妊娠しやすさに関連しませんでした。

このことから妊娠希望の女性にとって、睡眠障害は妊娠までの期間が長くなる可能性があることがわかりました。


コメント

女性の睡眠の長さや質と妊娠しやすさについての研究は、これまでいくつかの報告がなされていますが、まだまだ、よくわかっていませんでした。そんな中で、今回の研究は、インタネット上の自己申告によるアンケート調査によるものですが、6,873名の女性を対象に睡眠時間や睡眠障害の有る無しや頻度、勤務シフトと自然妊娠に至るまでの期間から算出した妊娠率との関係を調べています。

結果は睡眠障害は妊娠率の低下に関連し、睡眠不足も妊娠率が低下する傾向があったというものでした。ただし、勤務シフトは関連しなかったとのことです。

因みに、睡眠障害の頻度が半分以上あると答えた女性は全体の20%で、12ヶ月の累積妊娠率でみてみますと、睡眠障害のない女性で76%だったのに対して、64%まで低下しています。

生活週間を見直し、睡眠の質を高めることが大切です。