女性の職場環境と妊娠する力の関係

妊孕性に影響する因子

2011年01月25日

Occupational and Environmental Medicine

フタル酸エステルにさらされる職場に勤務する女性は妊娠するまでに長い期間を要したり、殺虫剤や農薬にさらされる職場に勤務する女性は低出生体重児を出産する可能性が高くなること、また、職場で5キログラム以上の重いものを扱う女性は妊娠や出産への影響はないことがオランダで実施された研究で明らかになりました。

オランダの研究チームは、女性の職場環境、特に、化学物質や重いものを扱うことと妊娠や出産へのリスクを調査しました。

8880名の妊婦を対象にアンケート調査を実施し、回答のあった6302名の職場環境(化学物質の暴露や重いものを運ぶこと)と妊娠までに要した期間や妊娠期間、出生児体重の関係を調べました。

その結果、職場でフタル酸エステルにさらされる可能性のある女性は、そうでない女性に比べて、妊娠する迄に6ヶ月かかった割合が約2倍いること、また、殺虫剤や農薬にさらされる可能性のある女性は、そうでない女性に比べて、出生時体重が3,000g以下の子どもを出産する割合が約2.5倍高いことが分かりました。

ただし、職場で5キロ以上の重いものを扱う可能性のある女性は、そうでない女性に比べて、大きな違いは見られませんでした。

コメント

フタル酸エステルは、プラスティック製品を軟らかくする化学化合物として広く使われています。以前から生殖機能への影響を指摘されています。

今回の研究では、フタル酸エステルに触れる可能性のある職場に勤務する女性は妊娠するまでに時間がかかることと、殺虫剤や農薬に触れる可能性のある職場に勤務する女性は比較的体重の軽い赤ちゃんを出産しやすいと指摘しています。

ただし、仕事で重いものをもつことは妊娠や出産にマイナスの影響は見られなかったとしています。