プロペシアは男性の精子をつくる働きを低下させる可能性がある

男性の妊娠させる力に影響を及ぼすもの

2011年01月08日

Fertility and Sterility

男性型脱毛症の治療薬プロペシアが、男性の精子をつくる働きを低下させるおそれがあるとの神戸大学大学院医学研究科腎泌尿器科学分野の症例報告がなされました。

5年前に乏精子症と診断され、1年前からプロペシアを服用し、無精子症となった男性不妊患者が、プロペシアの服用を中止したところ、すぐに精液量が増加し、服用中止4ヶ月後には、精子濃度が1,000万/mlにまで回復したとのこと。

プロペシアの服用を中止することで、精子をつくる働きが改善され、より負担の軽い治療法で妊娠を目指すことが可能になりました。

コメント

プロペシアは男性型脱毛症の治療薬として発毛や育毛に効果が認められている薬です。ただし、今回の症例報告から副作用として、精子をつくる力を低下させるおそれがあるようです。

もちろん、プロペシアを飲めば必ず男性不妊になるわけではありませんが、元々、精液検査の結果が思わしくない男性が服用すると、精子をつくる働きがより低下するおそれがあるとのこと。

プロペシアを服用されている男性は注意が必要です。

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