胚盤胞形成スピードが凍結融解胚移植後の治療成績に及ぼす影響

不妊改善・生殖医療関連

2010年06月23日

Human Reproduction

同じ発育段階で凍結保存すれば、5日目胚盤胞でも、6日目胚盤胞でも、融解胚移植後の治療成績には大きな違いが見られないことから、胚盤胞を形成するのに時間がかかることは治療成績に影響を及ぼさないことが、イギリスの研究チームがこれまでの文献を統合、分析した結果、明らかになりました。

研究チームは、過去に実施された、受精後5日目の胚盤胞と6日目の胚盤胞の凍結融解胚移植後の治療成績を比較した対照試験を対象に、システマティックレビューとメタアナリシスを実施しました。

その結果、5日目胚盤胞のほうが、6日目胚盤胞に比べて、臨床妊娠率も、出産率も、良好な成績でした。

ただし、さらに正確を期すために、同じ発育段階で凍結保存した5日目胚盤胞と6日目胚盤胞による凍結融解胚移植では、臨床妊娠率においても、出産率においても、大きな違いは見られませんでした。

このことから、胚盤胞を形成するまでの早さは、その後の凍結融解胚移植後の治療成績には影響を及ぼさないことが分かりました。

コメント

これまで5日目胚盤胞のほうが6日目胚盤胞よりも着床率も妊娠率もすぐれているとの報告もあれば、変わらないとの報告もあり、相反する報告があったようです。

ところが、同じ発育段階で凍結保存した5日目胚盤胞も6日目胚盤胞も、その後の治療成績には大きな違いは見られないことが分かったとのことです。