精索静脈瘤の男性の喫煙が精子に及ぼす喫煙の影響

男性不妊の背景にある病気

2009年10月22日

Urology 74(4) 794-799

精索静脈瘤の男性にとって、1日に10本以上の喫煙が精子の運動性能や形態にマイナスの影響を及ぼすことが、イタリアの大学の研究チームが実施した試験で明らかになりました。

精索静脈瘤の男性279名を喫煙習慣と喫煙本数によって、非喫煙者、喫煙者(1日1~10本)、喫煙者(1日11~19本)、喫煙者(20本以上)の、4つのグループに分けたところ、非喫煙者と喫煙者全体の間には精液検査の数値に大きな違いは見られませんでした。

ところが、1日に11~19本の喫煙者と20本以上の喫煙者は、精子濃度や運動率が1日に10本以下の喫煙者に比べて低いことがわかりました。

喫煙本数が増えるほど数値が悪くなる傾向がみられました。

コメント

研究チームのリーダーは、今回の結果では1日の喫煙本数が10本以上でマイナスの影響が確認されてはいますが、精索静脈瘤がある男性の喫煙本数の許容範囲を明確にすることは出来ない、なせなら、喫煙のよるマイナスの影響は、禁煙することでしか取り除くことが出来ないことは分かっているからとコメントしています。

妊娠させる力を高めるためにも、 そして、自身の健康のためにも、禁煙するに越したことはなさそうです。