子宮鏡下子宮中隔切除は妊孕性を高める

不妊改善・生殖医療関連

2008年07月31日

Fertility and Sterility

子宮鏡下子宮中隔切除術が原因不明不妊の妊娠率を高めると、イタリアの大学の試験で明らかになったと報告しています。

イタリアのthe University of Naples、University of Palermoの研究チームは、子宮中隔切除後の妊孕性を調べるために、3つの施設で試験を実施しました。

他には不妊原因がない子宮中隔の不妊女性44名の子宮鏡下子宮中隔切除術後と、132名の原因不明不妊の女性の1年間の妊娠率を比較しました。

その結果、子宮中隔切除後のグループの妊娠率、出産率は、それぞれ、38.6%、34.1%、対照グループでは、それそれ、20.4%、18.9%でした。

このことから、子宮中隔を切除することで、着床や妊娠の継続環境が良好になったのではないかとしています。

コメント

子宮中隔は先天性の子宮の形態異常のことで、不妊や流産の原因になる場合があるとされています。

現在、子宮中隔の切除はお腹や子宮を切ることなく、子宮鏡下手術が一般的になっていますので、身体への負担は、開腹手術に比べて、相当、軽くなっています。