10~11月の妊娠は流産率が低い

妊孕性に影響する因子

2007年11月21日

イザ!(産経新聞)

藤田保健衛生大の中沢和美教授(産婦人科)が、約2800人の妊婦のデータを追跡し、10~11月ごろに妊娠すると、流産する率が低い傾向があるのを見つけました。

理由は分かっていません。
1病院のデータだけの分析のため、一般的な傾向といえるかも不明ですが、中沢教授は「季節的に繁殖期がはっきりした動物がいるように、人間も季節で体のリズムが変化する可能性があるのでは」と推測しています。

教授は、かつての勤務先だった横浜市の病院で、平成元~3年に受診した妊婦の最終月経があった月別に3年間の平均流産率を集計しました。すると、最終月経が10月と11月だった人の流産率だけがいずれも7%と低く、ほかの月は16~22%と2倍以上でした。

また、昭和58年からの12年間に、同じ病院であった約1万1400件の出産の分布を調べた結果、前年の10~11月に妊娠した人が出産する、8~9月ごろが年間のピークの一つになっていました。

中沢教授によりますと、ある種の動物では繁殖期に妊娠・出産しやすい体内環境が整えられる。例えばニホンザルの場合、秋以降に分泌されるホルモンの刺激で生殖が促されるほか、ホルモンの抗酸化作用が卵子を傷つきにくい状態に保っていることも考えられるとしています。

コメント

第14回日本時間生物学会で発表された研究報告のようです。

いったい何が影響を及ぼしているのでしょうか?

いずれにしても、私たちには、到底、察知することが出来ませんが、人間も他の動物と同じように、生殖活動は、自然現象の影響を少なからず、受けているということですね。

子どもは、つくるものではなく、授かるということの所以です。

自分たちが欲しいときに、妊娠できるように、頑張るものですが、少し、肩の力を抜いて、自然にまかせて、"待つ"という感覚も大切かもしれません。

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