高度生殖補助医療における流産について

不妊改善・生殖医療関連

2007年07月04日

American Juornal of Epidemiology Vol.165 P.1380-1388

高度生殖補助医療(ART)による妊娠において、母親になる女性の年齢が高くなればなるほど、流産のリスクも高くなることが、アメリカの疾病管理センター(CDC)の報告で明らかになりました。

1999年から2002年の間に、体外受精や顕微授精などの高度生殖補助医療によって妊娠した148,494件のうち、29パーセントが流産しており、母親になる女性の年齢が高くなるほど、流産率も高くなり、22~63パーセントに推移しています。

そして、全ての流産のうち、58パーセントは6週目までの妊娠初期におこっています。

また、母親になる女性の年齢が42歳では、33歳と比べて、流産率が3倍になるとしています。

コメント

日本では2004年度の高度生殖補助医療における妊娠あたりの流産率は、21.3パーセントと報告されています。

ただし、年齢別の流産率は集計がありません。

母親になる女性の年齢が高くなれば、なるほど、たとえ、体外受精等の高度生殖補助医療を受けたとしても、自然妊娠の場合と同様に、流産の割合は高くなるということです。