先天性異常の予防のために葉酸だけでなくビタミンB12も摂取すべき

生活習慣・食事・サプリメント

2007年05月17日

Epidemiology Volume 18 , No.3 P.362-366

妊娠前の女性が葉酸を摂取することで、二分脊椎症等の神経管閉鎖障害の予防になることは知られていますが、カナダのトロント大学で実施された調査によりますと、葉酸だけでなく、ビタミンB12の不足も、神経管閉鎖障害等の先天性異常のリスクを高めることが明らかになりました。

子どもが神経管閉鎖障害の女性89人とそうでない妊婦422人よりも、ビタミンB12の血中濃度が低かったとのこと。

コメント

葉酸はビタミンBの一種であり、ビタミンB群は、相互に密接に影響しあって体内で働いているそうです。

要するに、ビタミンB群はチームになって働くわけですから、葉酸だけを補充してもさほど意味がないということになります。

先天性異常の予防のために、妊娠前の女性は葉酸の摂取が必須なのですが、実際の効果を考えると、葉酸だけを摂取するのではなく、ビタミンB群として摂取することが大切になってきます。

何事もバランスが大切だということですね。

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