46歳女性が10年間凍結の受精卵で出産(国内最長)

不妊改善・生殖医療関連

2006年08月09日

北國新聞社

46歳の女性が、10年間凍結保存していた受精卵を母体に戻し、出産しました。凍結受精卵の保存期間は、これまで、国内では6年2ヶ月が最長だったとのこと。

この女性は不妊のために、1995年7月に自分の卵子と夫の精子を体外受精し、14個の受精卵をつくり、その内、4個は、同じ年に戻し、第一子の女児を出産、さらに、4個を2000年に戻し、第二子の男児を出産、そして、2005年に2個を戻し、今回の第三子の女児の出産に至ったとのこと。

長期に渡る凍結保存は、緩慢凍結法と呼ばれる、受精卵へのダメージを少なく凍結する方法で可能になったとのことですが、現在は、さらに、受精卵への損傷が少ないガラス化保存法が主流となっているといいます。

コメント

いまや、受精卵を凍結保存するのは、一般的になりましたが、どれくらいの期間、凍結保存が可能なものなのか心配される方も少なくないようですが、受精卵にダメージを与えずに凍結保存する技術が確立されたお陰で、長期に渡る保存が可能になっているようです。

また、今回の報道で、46歳という高齢でも妊娠、出産が実現した要因の1つには、10年前、すなわち、35歳時点の受精卵であったことも考えられます。

最近では、以前は、精子と比べて凍結保存が困難とされていた未受精卵でも、凍結保存が現実になっているようです。

キーワード