体外受精児の健康状態の追跡調査

不妊改善・生殖医療関連

2005年10月15日

Fertility and Sterility Vol.84 P.605-610

スウェーデンの研究グループは、体外受精によって出生した子供の健康状態を調査するため、16000以上の体外受精出生児(30%は顕微授精)の入院日数やガンの発病等について、1~20年間に渡り、追跡調査を実施しました。

このほど生殖医療専門誌「Fertility and Sterility 」に掲載された報告によりますと、6歳までは、体外受精児は自然妊娠で生まれた子供に比べて、入院日数がほぼ2倍であることが判明しました。

研究者によりますと、これは、おそらくは、体外受精で子供を産んだ親は、少しの体の変調でも、医師にかかる傾向が強いためであるとしています、

ただし、早産や多胎で生まれた子供は、全体に病気にかかる割合が高かったとしています。

早産で生まれた子供を除外すれば、上気道感染や発作、先天性の奇形、その他の疾患においては、特に大きな違いは見られなかったようです。

また、ガンにかかるリスクも体外受精で生まれたからといって、特に大きくはないようでした。

さらに、6歳以降は入院日数においても違いはなくなっています。

コメント

日本では、いまや、新生児の65人に1人の割合で、体外受精によって子供が生まれています。

数多くの子供が生まれているというものの、実際に、 体外受精や顕微授精のような高度な不妊治療を受ける際には、生まれてくる子供に何らかの影響がないものか、多少は心配になるかもしれません。

高度な生殖医療の子供へのリスクは、内外で、様々な追跡調査が実施されていますが、このスウェーデンの調査は、かなりの規模で、出世後、どの程度、病院にかかっているのかを調べています。

多胎や早産に伴うリスクについては、十分に認識されているとして、特に、健康状態においては、心配することはなさそうですね。

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