着床にかかわるたんぱく質を発見

不妊改善・生殖医療関連

2005年05月05日

Medline

アメリカと日本の研究者グループは、マウスの子宮内膜に、着床にかかわる「LPA」と呼ばれる受容体分子を発見しました。もしも、人間でも同じようなメカニズムがあれば、着床障害に悩む女性への治療が可能になるかもしれないとしています

科学専門誌「Nature」の5月号に掲載されました研究では、遺伝子操作によって「LPA」が欠損させたマウスを調べたところ、正常な受精卵は育つものの、着床しなかったとのこと。
「LPA」の欠損によって、正常な着床に必要な脂肪酸であるプロスタグランジンのレベルに影響を及ぼしていました。

コメント

原因不明の不妊症で、体外受精を受けても、問題なく受精卵が育つにもかかわらず、着床しないというケースがあります。

もしも、今回のマウスで発見された着床に必要なたんぱく質が、人間でも同じように働いているのであれば、将来的には、治療が可能になるかもしれません。

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