体外受精時の胚移植後の安静は、1時間でも24時間でも妊娠率に変化なし

不妊改善・生殖医療関連

2004年11月25日

BJOG 2004年11月号

体外受精時の胚移植後の安静時間は、1時間であろうと、24時間であろうと、妊娠率には影響がみられないことが、ヨルダンとサウジアラビアの研究者の調査で判明しました。

調査は、378人の体外受精を受けている女性を対象とし、胚移植後の安静時間をランダムに1時間のグループと24時間のグループに分けて実施されました。
その結果、グループ間には、妊娠率の差は見られず、1時間の安静グループの妊娠率は、21.5%、24時間の安静グループの妊娠率は、18.2%でした。

コメント

体外受精において、胚の移植後、着床を確実にするためには、安静にすることが大切であることは間違いないことです。
ところが、どれくらいの時間、安静にしておくべきかは、クリニックで多少のバラツキがあるようです。
いずれにしても、1時間の安静で十分なようです。

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