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専門医にインタビュー

vol.01
不妊治療のためのヨガ

岡部 朋子 先生(ルナワークス代表)

岡部 朋子

第三回 自分の中の"薬"を生かす

こんにちは。ヨガインストラクターの岡部朋子です。

まだ寒い日が続いていますね。
もしかして、背中が丸くなって、体がちぢこまっていませんか?
そんなときは、肩を後ろにぐーっと反らして、胸を張って、ゆっくりと体を伸ばしましょう。
ゆっくり、ゆっ〜くり、です。そして、深〜く呼吸を。
そう、「のんびり、ゆっくり」がヨガの基本です。
身体をのばしてストレッチすると血行がよくなるので、冷え対策にもおすすめ。
気づいたときにやってみてくださいね。

さて、今日は"体の中の薬"について、お話ししたいと思います。

私がこの考え方に出会ったのは、ヨガの発祥地、インドでのこと。

インドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」という言葉を聞いたことがある人も多いことでしょう。
心や身体、環境の調和が健康にとって重要であり、健康を維持して病気になりにくい心身を保つという、いわば予防医学の考え方でもあります。
そして、それを実践する食事やマッサージ、ヨガなどが、長い歴史の中で生活に根付いています。
例えば、多種多様のスパイスを活用した料理などは、日本でもおなじみですね。
インドの人々はこうした健康法を日常的に行っていて、いわばみんなが"健康オタク"。
でも、これってとても大切なこと。
自分の身体・健康は自分で守る、つまり「自分の身体に責任を持っている」ということなのですから。

そんな環境に身を置いた私の心に、すっと落ちてきたのが・・・
「私たちの身体の中には、もともと薬が揃っている」という言葉でした。

私たちの身体は筋肉や血管などが働いて、さまざまな臓器が動いています。
妊娠にまつわるホルモンの分泌もその一つです。
これらがスムーズに働くことで、私たちの健康は保たれています。
一方、うまく働かなくなると調子が悪くなってしまうのですが、それは身体の中で何かが足りなくなっているということ。
そんなとき、足りないものを補うのが"身体の中の薬"なのです。

この薬は、もともと身体に備わっているもの。
"自然治癒力"というとわかりやすいでしょうか。
通常であれば、足りない部分があっても自然にサポートされて大きな不調にならないのですが、あまりにも疲れていたり、弱っていると、この薬がうまく働くことができません。
なかなか妊娠しないという方は、自分の薬を引き出す力がちょっと弱まっているのかもしれませんね。
だから、妊娠できる身体にととのうのに時間がかかっているのかも。

ヨガの考え方では、適切に身体を動かし、深い呼吸をすることで、身体が本来の力を取り戻すように働きかけます。

身体を動かすといっても、激しい運動などは必要なし。
まずは、疲れた身体と心を休めて、脱力&リラックスしましょう。
前回お話ししたように、何もしないでボーッと。
動作も呼吸も、ゆ〜っくり、の〜んびりです。

考えてみると、私たちは「何かが足りないと外から加える」ということに、あまりにも慣れてしまっているようです。
例えば、「ホルモン分泌が足りないからホルモン剤で補充する」というように。
どうしても必要な人もいると思いますが、たまたま調子が悪くて、自分本来の力が発揮されていないこともあるでしょう。

あなたの身体は、あなた自身のもの。
ほんのちょっぴり、自分に意識を向けてみませんか?
頑張っている身体に、「いつもお疲れさま、ありがとう」とねぎらいの言葉をかけましょう。
力を抜いて十分に休んだら、あなたの"薬"もきっと活躍してくれるはず。
自分の身体を、もっと信じてみましょう。

(2013年2月25日)

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