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男性不妊

外科的治療

2011年10月27日

精索静脈瘤や精子の通り道が閉塞していることで精子がうまく運べないことによる(閉塞性)乏精子症や無精子症に対しては、手術療法によって、精子濃度や精子運動率を改善し、妊娠を目指します。

【精索静脈瘤】

手術による改善効果が高いと診断された精索静脈瘤に対しては、手術と経皮的静脈塞栓術の2つの方法の外科的治療があります。ここでは、一般的な手術方法を紹介します。

★精索静脈瘤手術

◎精索静脈高位結紮術
静脈をお腹の中の太いところでしばります。簡単ですが、静脈をしばり残したり、動脈も一緒にしばってしまうことがあります。

◎精索静脈低位結紮術
静脈を精巣のすぐ近くでしばります。たくさんの細い静脈を顕微鏡を使ってしばらなければならないため、煩雑で、高い技術が要求されますが、静脈のしばり残しは少なく、動脈を誤ってしばることもありません。

◎腹腔鏡による精索静脈高位結紮術
カメラをおなかの中に入れて、精索静脈高位結紮術と同じところで静脈にクリップをかけます。不確実なことがあります。全身麻酔が必要になります。

恵比寿つじクリニックでは、精巣動脈を確実に温存でき、静脈を残らず結紮可能で、最も治療成績の良い、『顕微鏡下の精索静脈低位結紮術』を精索静脈瘤の治療に採用しています。

この手術では、他の術式に比べ、合併症や麻酔のリスクも最小で、手術に要する時間は、片側で1.5~2時間、両側でも2.5~3時間で、日帰りが可能です。

★精索静脈瘤手術の治療成績

精索静脈瘤手術による精液の状態の改善率は60~70%といわれています。また、精索静脈瘤の手術によって、精子の質が改善されることで、体外受精や顕微授精などの治療成績の向上も期待できます。さらに、無精子症においても、精索静脈瘤を手術すると20~30%で精液中に精子がみられるようになったとする報告があります。

【閉塞性無精子症】

精巣で精子はつくられているにもかかわらず、精子を運ぶ通り道に障害があって、射精液中に精子が出てこれない(閉塞性無精子症)場合、精路再建術によって、自然妊娠を目指します。

★精路再建術

精子を輸送路の通過障害が発生している場所(精巣上体・精管・射精管)によって、3つの方法があります。

◎精巣上体精管吻合術
精巣上体の閉塞している場合、顕微鏡下で精巣上体管と精管粘膜をつなぎ合わせる精巣上体管精管吻合術を行います。

◎精管精管吻合術
パイプカットよる精管切断やそ径ヘルニアの術後の精管閉塞では、顕微鏡下で精管と精管をつなぎ直す精管精管吻合術が行われます。
◎射精管解放術
射精管閉塞に対しては、射精管解放術が行われます。ただし、精巣上体の閉塞や精管切断に比べて頻度は低くなります。

★精路再建術の治療成績

精巣上体精管吻合術では、精液中に精子が出現する確率は約50%、自然妊娠率は約30%、精管精管吻合術では、ぞれぞれ、約90%、約30~40%と報告されています。

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