新しい命の誕生のプロセスは、卵子と精子が出会い、受精がおこることで、始まります。新たな命のはじまりに際して、女性側の主役は卵子で、男性側のそれは精子です。そこで、普段は、実際に見たり、意識することのない精子をリアルに思い描くことからはじめたいと思います。
■精子の大きさと形
ヒトの精子は、大きく、頭部と中片部、尾部の3つからなっています。
頭部は父親の遺伝情報である「核」を格納しているところで、その先端は「先体」と呼ばれる"ヘルメット"をかぶっていて頭部を保護していますが、卵子の中に進入する時には、はずれ、卵子を覆う膜を溶かす酵素が放出されます。
中片部は、精子が運動するエネルギーをつくるミトコンドリアがあるところです。そのエネルギーが尾部に送られ、尾っぽを動かし、進みます。
全長は約50μm(マイクロメートル)で、20分の1ミリ(0.05mm)です。もちろん、肉眼ではまったく見ることが出来ません。
■精子の役割
父親のDNA情報を卵子まで運び、受精をおこさせることです。
■精子の仕事
膣内に射精された精子は、卵子を目指して、ひたすら、泳ぎます。そのルートは最短でも約17センチ、人間で言えば、約6キロの距離に相当します。そこを約10時間以上かけて泳ぎます。
ただし、道中の環境はとても過酷なため、ほとんどの精子は卵子のところまでたどり着くことが出来ないサバイバルジャーニーです。
精子をリアルに想像してみよう

ヒトの精子は、大きく、頭部と中片部、尾部の3つからなっています。
頭部は父親の遺伝情報である「核」を格納しているところで、その先端は「先体」と呼ばれる"ヘルメット"をかぶっていて頭部を保護していますが、卵子の中に進入する時には、はずれ、卵子を覆う膜を溶かす酵素が放出されます。
中片部は、精子が運動するエネルギーをつくるミトコンドリアがあるところです。そのエネルギーが尾部に送られ、尾っぽを動かし、進みます。
全長は約50μm(マイクロメートル)で、20分の1ミリ(0.05mm)です。もちろん、肉眼ではまったく見ることが出来ません。
■精子の役割
父親のDNA情報を卵子まで運び、受精をおこさせることです。
■精子の仕事
膣内に射精された精子は、卵子を目指して、ひたすら、泳ぎます。そのルートは最短でも約17センチ、人間で言えば、約6キロの距離に相当します。そこを約10時間以上かけて泳ぎます。
ただし、道中の環境はとても過酷なため、ほとんどの精子は卵子のところまでたどり着くことが出来ないサバイバルジャーニーです。