不妊
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受精卵の分割スピードと質の関係について教えて下さい  

■2007/7/31 アップ

■テーマ:体外受精

 
 

▼お名前
さる

▼性別
女性

▼年齢
38

▼ご質問・ご相談内容
38歳で始めて不妊治療を始め、年齢的に体外受精からのスタートでした。
主人に原因はなく、私は高プロ、子宮筋腫があります。
高プロはテルロン服用で基準値内に抑えています。
子宮筋腫は外側に4cm大を始めとして内側にも小さな筋腫がたくさんあり
「妊娠しない子宮」と診断されるも、摘出手術は癒着を生むので勧められませんでした。

そして、D3でのホルモン検査(FSH=7.50、E2=66)で問題なく、採卵周期がスタート。
ゆるい誘発の方針の不妊専門病院だったので、2個育てて2個採卵。
1個は2日目で6分割、分割が速すぎて良くないとのことで、5日目まで様子を見ることに。
結果、胚盤胞手前で成長停止、残りの1個も3分割止まり。移植まで至りませんでした。
「卵の質」が悪いとの診断でした。

「分割が遅くて」という話はよく聞きますが、
「分割が速くて」というのはあまり聞きませんが、どうゆう状態なのでしょうか?

2日目6分割でも妊娠された方の成功談を見つけましたが、一般的には妊娠率が低いものなのでしょうか?
FSHがそれ程高くなくても「卵の質」が悪いってこともあるのしょうか?
先生は「いい卵から排卵するから、もう一度IVFにチャレンジしても成功率は低い」
とおっしゃいますが、生活改善の努力で初回より「いい卵」に出会える可能性はありますでしょうか?
再度IVFにチャレンジするとしても、ある程度体質改善してからの方がいいのでしょうか?
それとも、年齢的に間を空けずに治療を続けた方がいいのでしょうか?

食生活の見直し、岩盤浴やヨガも始め、健康的な生活をすべく地道に努力しています。
鍼灸、漢方、ヨモギ蒸しにも興味があります。サプリには抵抗があります。
先生に可能性ないと言われても、子供を諦めるまで努力は続けます。
高齢に強い病院への転院も検討中です。
質問攻めで大変恐縮ですが、一つでもアドバイスをお願い致します。

▼結婚歴
5 年

▼避妊期間
0 年 0 ヶ月

▼不妊期間
5 年 7 ヶ月

▼結婚後これまでの経過を簡単にお書きください。
32歳同士で結婚、いつか子供はほしいと思いつつも、
不妊治療に抵抗があり踏み切れないまま、共働きで忙しい毎日を過ごしていました。
私が激務の職場へ転勤となり、
この激しいストレスでは妊娠も治療も無理と判断し、
会社を辞めてパートになり、健康的な生活と治療を優先できる環境を整えました。

▼基礎体温表はつけておられますか?
はい

▼※つけておられればどのような推移を示しておられるか簡単に教えて下さい。
平熱が低く、高温期でも36.7を超える日は少ないです。

▼結婚後、お仕事はされていますか?
はい

▼不妊治療は受けておられますか?
はい

▼不妊治療期間は?
 年 4 ケ月

▼今までどのような検査を受けられましたか?
ホルモン検査
精液検査(ご主人)

▼今までどのような治療を受けられましたか?
ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)
ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)
IVF(体外受精)

 

【回 答】越田クリニック 培養室長 エンブリオロジスト 今野 彰 先生

以下順にお答えします。

Q1:「分割が遅くて」という話はよく聞きますが、
   「分割が速くて」というのはあまり聞きませんが、どうゆう状態なのでしょうか?

A1:“分割が速くて”ということについて、明確な定義はないですが、
   私は、分割が通常より丸一日分以上速い状況であれば、“速すぎる”と判断しています。
   たとえば、採卵を午前9時ころにするスケジュールで、
   その2日目の午前中にすでに8細胞に到達している場合などは、
   分割状況が丸一日分速いので速すぎるかも知れませんね。
   また、正常な受精形態が確認できていないときに、速い分割を示すことがありますので、
   この場合、正常な受精形態を確認できていたかも重要です。

Q2:2日目6分割でも妊娠された方の成功談を見つけましたが、
   一般的には妊娠率が低いものなのでしょうか?

A2:採卵日を0日として、2日目の午前中に6細胞に到達しているということであれば、
   確かに、分割は少し速めではありますが、
   “正常な受精形態が確認できているのであれば”、
   私なら、この場合は許容範囲と考えますし、
   実際にこのような胚を移植しての妊娠例も経験します。
   また、2日目の午後に6細胞であった場合は、
   これは、特に速すぎるということでもなく、むしろ良好な状態ではないでしょうか。
   妊娠例も多数あると思われます。
   いずれにしても、“2日目の6細胞”という条件だけでは、
   妊娠率が低い状況とまでは言えないかも知れませんね。
   それと、胚を評価するうえでは、分割の速さに加えて、形態も重要です。
   分割が速くても胚の形態が良好でない場合は、妊娠しにくくなるケースも出てくると思います。

Q3:FSHがそれ程高くなくても「卵の質」が悪いってこともあるのでしょうか?

A3:これは、珍しいことではないかも知れませんね。
   FSH値だけが、卵の質を反映するわけではないと思います。

Q4:「いい卵から排卵するから、もう一度IVFにチャレンジしても成功率は低い」とおっしゃいますが、
   生活改善の努力で初回より「いい卵」に出会える可能性はありますでしょうか?
   再度IVFにチャレンジするとしても、ある程度体質改善してからの方がいいのでしょうか?

A4:改善の努力も勿論良いと思いますが、実際に改善するまで待たなくても良いと思いますし、
   治療と同時進行で良いかも知れませんね。
   それと、卵巣刺激法、採卵のタイミング、用いる注射の種類・量などを試行錯誤してみることで、
   まだ、卵の質が改善する可能性は残っているのではないでしょうか。
   担当医師によくご相談して、ご自分にあう卵巣刺激法も探してみてください。

Q5:それとも、年齢的に間を空けずに治療を続けた方がいいのでしょうか?

A5:ご年齢を拝見していますと、確かに、あまり長期の間隔をあけないほうが良いようにも思われますが、
   次回の治療を開始する時期については、
   そのときの卵巣の状態や、ご自分の気持ちが前向きになれるかどうかも非常に重要だと思いますので、
   担当医師にもよくご相談されるとよいでしょう。

Q6:生活の見直し、岩盤浴やヨガも始め、健康的な生活をすべく地道に努力しています。
   鍼灸、漢方、ヨモギ蒸しにも興味があります。サプリには抵抗があります。
   先生に可能性ないと言われても、子供を諦めるまで努力は続けます。
   高齢に強い病院への転院も検討中です。
   質問攻めで大変恐縮ですが、一つでもアドバイスをお願い致します。

A5:健康的な生活を送る努力をしていただくのは問題ないと思います。
    ただ、あまり熱心になりすぎて、かえってストレスにならないよう注意してください。
   あくまでご自分のペースを守って、努力されると良いように思えます。
   それと、子供をあきらめたくないというお気持ち大変よく伝わってきます。
   納得いくまで治療を頑張ってくださいね。陰ながら応援しております。

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