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不妊仲間の妊娠の報に不安が増大しています
■2006/11/16 アップ

■テーマ:原因不明

 
 

▼お名前
きゅう

▼性別
女性

▼年齢
29

▼ご質問・ご相談内容
本来は、私自身に原因があるのかもと思って始めた不妊治療でしたが、
検査を進めていくうちに、主治医の話では『ご主人の精子の量が安定しない』とのこと。
ただ、 WHOの基準値にはほぼ達しているので、
ある意味原因不明な要素も高いのかなと感じております。

実は、先日、同じように不妊治療をしていた知人(不妊期間1年9ヶ月)がめでたく2回目のAIHで妊娠。
彼女たちの場合も原因は男性側でしたが、
明らかに精子の数も運動量も悪く、
『人工授精でも難しいかも』と以前産婦人科医に言われたこともあるくらいなので、
長期戦を予想していた矢先だったのでかなり驚いたのと同時に、
とてつもなく不安に陥りました。
『精子の状態もそこそこで、年齢も私たちの方が若いのに、
今まで駄目(恐らく初AIHも撃沈の前兆)だということは、
今までの検査ではわからない原因がほかにあるのではないか?』と。

妊娠には、確実な方法も誰にでもあてはまる条件もないのは、十分承知ですが、
彼女の妊娠を知って以来、不安で不安で仕方ありません。

以前、担当医に腹腔鏡検査の必要性について聞いたことがあったのですが、
(担当医は腹腔鏡で有名らしいです)
造影検査の結果を見る限り、今のところ必要はないとの回答。

妊カラの先生方のご意見をお伺いしたく、是非ご回答よろしくお願いします。

▼結婚歴
2 年

▼避妊期間
1 年 6 ヶ月

▼不妊期間
1 年 1 ヶ月

▼結婚後これまでの経過を簡単にお書きください。
避妊期間中、別件で受診した病院でホルモン値が低く妊娠しずらいと言われたことがあり、
妊娠を望んですぐに別の産婦人科にてタイミング療法を試みました。
このときの採決の結果では、ホルモン値に問題はありませんでしたが、
とりあえずのホルモン剤(内服・注射)に疑問もあり、4周期を終えたところで不妊専門医院へ転院。
そこで採血以外の検査をし、いずれも問題なし。
ただ、夫の精液の値が、WHOの基準値は上回るものの安定せず(2回実施)、
自然では難しいかもということでAIHも考慮するよう紹介され、
排卵直前のhCGを使用したタイミング療法を5周期ほど終えたところで、
不妊期間がちょうど1年経過したこともあり、今周期初めてのAIHを実施しました。

▼基礎体温表はつけておられますか?
はい

▼※つけておられればどのような推移を示しておられるか簡単に教えて下さい。
29から31日型の2相性。高温期14日以内でやや短め。
高温36.5から36.7と安定せず。

▼結婚後、お仕事はされていますか?
はい

▼不妊治療は受けておられますか?
はい

▼不妊治療期間は?
* 年 10 ケ月

▼今までどのような検査を受けられましたか?
ホルモン検査
精液検査(ご主人)
子宮卵管造影
フーナーテスト

▼今までどのような治療を受けられましたか?
タイミング指導
ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)
ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)
AIH(人工授精)

 

【回答者】 妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

きゅうさんご自身も書いておられるように、
『妊娠には確実な方法も、誰にあてはまる条件もない』のですね。
本当に、おっしゃる通りなのです。

でも、よく分ります、
机上の理論や数値よりも、
目の前の事実の方が説得力がありますよね!

ですから、不妊仲間が、
それも自分たちよりも妊娠しづらいと思われていたのに、
先に妊娠されると、
それはもう、焦りまくりで、
おっしゃる通り、『もしかしたら』なんて不安も大きくなるのも当然だと思います。

ただ、物事は見方によって、随分、受ける印象が変ってくるものです。

例えば、自分たちよりも妊娠しづらいと思われていた人“でさえ”妊娠したのだから、
きっと、自分たちも、そのうちに授かるだろうとも理解できるわけです。

決して、精神論で励ますつもりはありません。

確かに、印象という面では、目の前の事実は説得力があるのですが、
全体の傾向の中で自分たちはどうなのか、という視点で、冷静に考えないと、
不要な心配や不安が増すばかりです。

要するに、お知り合いと比較してみても、何の意味もないということです。

男性の精子の状態なんて、常に変化しています。
検査の結果は、あくまで、検査の時点の状態を示しているだけで、
例えば、精子が全くいないなんていう場合は別として、
たとえ、基準を満たしていない男性でも、
普通に授かることも決して珍しいことではありません。
検査の数値に一喜一憂するのも考えもの、という側面があるわけですね。

状況を整理してみましょう。

不妊の原因がない、或いは、みつからないという現状をどう受け止めるべきなのでしょうか。

まずは、原因が分らないというケースは、とても多いということです。

本当に不妊の原因となるのは、ご主人の精液中に精子が1つもいない場合、
排卵が全くない場合、そして、両側の卵管が閉塞している場合の3つです。
それ以外は、不妊の原因になっている可能性があるというだけで、
本当に、それが不妊の原因になっているかなんて、誰にも分りません。
なぜなら、可能性が考えられるものを取り除いても、妊娠するとは限らないからです。

このように、妊娠のプロセスはとても複雑で、
妊娠しない原因なんて、複合的かつ、変動的なことが多いと認識するのが、
自然な考え方ではないでしょうか。

ですから、もしかしたら、
自分たちには、分らない原因が隠れていて、授かることが出来ないのでは、
なんて考え出すと、ちょっと、キリがないのですね。

であれば、どのように考えればよいのでしょう。

それは、不妊期間、そして、母親になる女性の年齢から、
全体の傾向の中で、自分たちは、今後、どれだけ期待を持てるのかを目安とします。

まずは、不妊期間ですが、1年と1ヶ月ということですが、
実は、不妊期間からみれば、なにも深刻に考える必要はありません。

なぜなら、日本産科婦人科学会は、不妊症の定義を2年の不妊期間としているからです。
これは、1周期あたりの妊娠率を基に算出したもので、
要は、2年経過すれば、9割のご夫婦が授かるとことから2年としているのです。

ひょうさんのところは、全体からみれば、未だ不妊症とさえ診断されないのです。

そして、信頼のおける調査データは、1年間授からなかった夫婦が、
何もしなくても(不妊治療を受けなくても)、次の1年で自然に授かる確率は50%としています。

いかがでしょうか?

現在の状況を客観的にみれば、
ひょうさんは、少しご心配が過ぎるのでは、ということが言えると思います。

このようなことから、腹腔鏡検査も、まだ、その必要性はとても低いという判断になるかと思います。

それで、です。

だからと言って、ひょうさんが、すぐに妊娠できるかどうかの保証はありません。

ですから、今後の治療においても、
治療内容、例えば、何かを治療するのか、それとも、妊娠の確率を上げるのか、
原因がありそうなプロセスをバイパスするのかを正しく理解し、
そして、その治療の妊娠率を確認し、
常に、ご自分たちの“現在地”を知っておくことが、
不必要な不安や心配にさいなまれることなく、
自分たちらしい判断ができるようになると思います。

そういう意味で、頑張ってください。