大豆イソフラボンのサプリメントについて

気になるキーワード

Questionご質問・ご相談内容

大豆イソフラボンのサプリメントについて

クロミッドについて質問させていただきたいのですが、クロミッドは抗エストロゲンで、まずはエストロゲンを抑制して、視床下部を働かせる?というようなことをこちらでも拝見させていただきました。

以前から大豆イソフラボンアグリコン型のサプリを飲んでいますが、大豆イソフラボンのサプリで女性ホルモンを補っていると、エストロゲンは十分だと判断され、クロミッドの効き目が弱くなったりしますか?

PCO でクロミッドなどで治療中の場合、このようなサプリは摂らないほうがいいでしょうか?

お名前:rika   性別:女性  年齢:26
結婚歴:2年  不妊期間:2年0ヶ月  不妊治療期間:1年6ヶ月
これまでに受けた検査:ホルモン検査/フーナーテスト  これまでに受けた治療:タイミング指導/ホルモン療法(クロミフェン等の薬の服用)/ホルモン療法(HMG・HCG等の注射)

Answer【回 答】妊娠しやすいカラダづくり 細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)

結論から申しますと、不妊治療でホルモン療法を受けている場合、たとえ、大豆イソフラボンのような植物性エストロゲンと言えども、ホルモン環境に、多少なりとも、影響を及ぼすと考えられるものは、摂取するのは控えられたほうが無難ではないでしょうか。

大豆イソフラボンに限らず、植物性エストロゲンが含まれるサプリメントも同様です。

少し専門的なお話しになりますが、エストロゲンは受容体とよばれる細胞の器官に結びついて働きが発揮されます。
植物性エストロゲンは女性の卵巣から分泌される本物のエストロゲンとよく似た化学構造のために、エストロゲン受容体に結びついてしまいます。

植物性エストロゲンは、本物のエストロゲンに比べて、その作用は穏やかですので、本物のエストロゲンの代わりに、植物性エストロゲンが受容体に結びついた場合、結果として、エストロゲンの作用が低下してしまうおそれがあるとされています。

そのため、植物性エストロゲンを摂取した場合、卵胞が育ちにくくなったという報告もいくつかなされています。

いずれにしても、生殖機能は、さまざまなホルモンの絶妙なバランスの上に成立するものですし、ホルモンの働くメカニズムは完璧に解明されているわけではありません。

閉経後の女性には、更年期障害の緩和に、大豆イソフラボンは有効とされていますが、生殖年齢にある女性、特に、ホルモン療法を受けている場合は、摂取すべきでないと考えるのが無難なように思います。

また、アグリコン型のイソフラボンは、大豆食品中に含まれるイソフラボンの形態ではなく、人工的に腸内吸収を高まるように加工されたものです。

大豆食品を食べた場合は、その時々の状態によって、体内に吸収されるイソフラボンが上手くコントロールされるようで、大豆食品からイソフラボンを摂取して、なんらかのマイナスの働きがおこることはあり得ませんし、その健康効果はよく知られているところです。

サプリメントや健康食品全般に言えることですが、たとえ、身体に有用な働きをするとされている成分でも、無闇に摂取すればよいというものではありません。

大豆食品をしっかりと食べたいものです。

Q&A

これまでの相談一覧

カテゴリーメニュー

年齢別

症状、検査・治療

気になるキーワード

予め知っておいてほしいこと

回答について
専門家による回答ではありますが、限られた情報に対しての一つの見解であることをご理解ください。
また、すべての回答にお答えできないこと、回答に時間を要する場合があること、急を要するご質問・ご相談への対応や医療機関の紹介は行っておりませんのでご了承ください。

免責について
掲載された情報は、ご自身の判断と責任の元でご利用になられるもので、もし、掲載された情報をご利用になられた結果、不都合等が発生した場合でも、回答者や当サイトの運営者には一切の責任が発生しないことをご了承ください。