HOME 妊娠するということ 》 妊孕性に影響を及ぼす“もの”や“こと” 》 体重
   
年 齢
体 重
過去のセックス
ストレス
タバコ
お酒
その他
 
■やせ過ぎても太り過ぎても

肥満と言えば、普通は糖尿病や高血圧を心配するものです。
それに対して、太り過ぎると妊娠しづらくなるという発想はなかなか出てきません。
ところが、実際にアメリカでは、肥満が不妊の原因の6%を占め、 やせ過ぎも同様に6%と、
不妊の12%は体重が原因であると言われています。
ただし、対策は単純に適正な体重にするだけ。
そんな女性の70%は、適正な体重にすると直ぐに自然妊娠するというデータがあります。

心当たりのある女性は、本格的な不妊治療を始める前に、
まずは、適正な体重にすることに取組むべきなのです。
実際には不妊の検査を受けているのもかかわらず、
体重のことは意外に忘れられているケースが多いと言います。
■BMI(体格指数)から肥満度が分かる          

世界共通の肥満度の指標をBMIといいます(Body Mass Indexの略)。
[BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))]
身長の二乗に対する体重の比で体格をあらわす指数です。

指数の見方
指数 肥満度
20以下 低体重
20〜25

適正

25〜30

肥満1度

30〜35 肥満2度
35〜40 肥満3度
40以上 肥満4度
このBMIが男女とも、22の時に、
高血圧、肝障害、耐糖能障害等の有病率が最も低くなるということが判明しています。
そこで、BMIが22となる 体重を標準体重としています。
その算出の仕方は、 [標準体重=22×身長(m)×身長(m)]
■肥満がホルモンバランスを崩すメカニズムとは?  
私たちの生殖機能をコントロールしている生殖ホルモン、
テストステロン(男性ホルモン)やエストラジオール(女性ホルモン)は、
脂溶性で、水に溶けずに、油に溶けるという性質を持っています。
ということは、分泌されたこれらの生殖ホルモンは、体脂肪に存在し、蓄積されるのです。
ただ、体脂肪に取り込まれたホルモンは休眠状態ですから、
生殖腺は、生殖機能を維持するために必要なホルモンをさらに分泌します。
ところが、体脂肪にはやっかいな働きがあって、
脂肪細胞は、取り込んだアンドロステジオン(弱い男性ホルモン)を、
エストロン(弱い女性ホルモン)に変換します。
このようにエストロン(E1)というのは、 エストラジオール(E2)ほどの力はないのですが、
肥満女性は、体脂肪が多いことから女性ホルモンが過剰になり、
ホルモンバランスが崩れてしまうのです。
■体重によって変わるホルモンの代謝経路  
痩せ過ぎている場合にはどうなのでしょう。
体重によって、女性ホルモン、エストラジオールの代謝経路が変化します。
やせ過ぎている女性は、エストラジオールを2-hydroxyestroneという、
エストロゲンに反する働きのホルモンに代謝します。
それに対して、肥満女性は、同じエストラジオールを、
エストリオール(E3)という弱い作用のエストロゲンに代謝します。
どうやら、エストラジオールの代謝変換率は体脂肪率と関係するようです。
摂食障害の一つである神経性無食欲症にかかって、
身長に対する正常体重の85%以下の体重が続くような場合は、
生殖機能が、次第に低下していき、しまいには月経が止まります。
一方、肥満女性は、無排卵となり、不妊になるまで、
エストロンとエストリオールが交互に、 エストロゲンが増加します。
このように太っても、痩せても、 ホルモンのバランスが崩れてしまうのですが、
全く異なったメカニズムによるものです。
要するに、やせ過ぎると、エストロゲンの不足、
太り過ぎると、エストロゲンの過多によるものなのです。
■女性の生理と体脂肪の関係    
少女から女性へ、 思春期の到来に体脂肪は大きく関わっています。
例えば、まんまるに太った女の子は、比較的、早く胸がふくらみ、
痩せている女の子は、それよりも遅いものです。
また、体操やバレエのような激しい運動をしている少女は、思春期の到来が遅れます。
乳房の発達、陰毛、初潮、排卵等に第二次性徴は、
運動のレベルを落とすか、止めて、体脂肪が増えるまでは起こりません。
過去10年間、それ以前に比べて思春期が早く到来しています。
これは、ファ−ストフ−ドによる体脂肪の増加が、 関係しているものと考えられます。
それは、第二次性徴をスタートさせるのに十分なエストロゲンが、
体脂肪の増加によって分泌されているのではないかということです。
ただし、少女の体重が身長に対して適正なレベルの120%を超えると、
生殖機能は、はじめはノーマルな始まり方をしますが、2、3年で次第に低下していきます。
女の子の体重と生理のこのような関係を、
周囲の大人、特に親が、気づき、早めにケアしてあげなければならないことは、
言うまでもないことです。
■妊娠する力を確かめるには  
女性の正常な生殖機能は、 規則正しく、予測可能な月経サイクルによって確認出来ます。
一般的な目安は、25〜34日の周期です。
それに対して、男性は、いわゆる朝立ちによって機能が確認出来ます(^_^;)。
それは、正常に男性ホルモンが分泌されているということですが、
だからと言って、正常な精子の数かどうかはそれだけでは不明です。
男性の場合は正常な生殖能力を確認するためには、精液の検査を受ける必要があります。
肥満の女性は、月経サイクルが乱れ、予測が難しくなります。
エストロン(E1)やエストリオール(E3)の等のエストロゲンの増加に伴うものです。
さらに、下腹部や顔、胸の間に黒く硬い毛が見られることがあります。
この硬い毛は、肥満に伴って、卵巣から分泌されるアンドロステジオンの増加によるものです。
弱い男性ホルモンですが、過度の体毛の原因になります。
やせ過ぎの女性はそれとは異なります。
周期が乱れるのは同じですが、女性ホルモンが不足して粘液が減ってきます。
膣が渇き気味で性欲も減退しがちです。
■災い転じて福となそう!  
冒頭で指摘したように、 いずれの場合にも、体重を身長に対して適正なものにすることです。
ただし、やせ過ぎも、太り過ぎも、
単に体重を増やしたり、減らしたりすれば良いというものではありません。
これまで述べてきたように、生殖機能の低下は、
身長と体脂肪のアンバランスは招いたものであって、
単なる体重の多い少ないではないからです。
適切な食生活と運動によって、
身長と体脂肪のバランスを整えることは、生殖能力を取り戻せるだけでなく、
本当の健康体になることが可能になるのです。
まさに、災い転じて福となしましょう!
▲ページトップへ
             
妊娠しやすいカラダづくりお問合せ運営会社案内免責・プライバシー
CopyrightC 2004 LIFE CARE MANAGEMENT.Co Ltd. All Right Reserved.
掲載コンテンツの無断複写・転載はご遠慮下さい。