妊娠中にDHAのサプリメントを摂取すると子どもは病気にかかりにくい

生活習慣・食事・サプリメント

2011年08月09日

the American Academy of Pediatrics

妊娠中にDHA(ドコサヘキサエン酸)のサプリメントを摂取した妊婦の子どもは、偽薬を摂取した妊婦の子どもよりも、風邪や発熱、発疹などの病気にかかりにくいことがメキシコで実施された二重盲検比較対照試験で明らかになりました。

アメリカのエモリー大学の研究者らは、メキシコの妊娠中の女性、約1,100人を2つのグループに分け、妊娠18~22週から出産するまで、一方のグループにはDHAのサプリメントを1日に400mgを、もう一方のグループには、偽薬を、それぞれ摂取してもらいました。

生れた子どもの生後、1ヶ月(849人)、3ヶ月(834人)、6ヶ月(834人)に健康状態を調査したところ、生後1ヶ月時点では、DHAのサプリメントを摂取した母親の子どもは、偽薬を摂取した母親の子どもに比べて、風邪を引いた割合が24%低く、風邪の期間も26%短く、たんやぜーぜーと息を切らす期間も、15%、30%、ぞれぞれ、短かったと言います。生後3ヶ月では、DHAグループの子どもは病気の日数が14%短く、生後6ヶ月では、DHAグループの子どもは、発熱、鼻汁、呼吸困難、発疹、その他の病気の期間が、20%、13%、54%、23%。25%短かったことが分かりました。

これらの結果から、妊娠中にDHAのサプリメントを摂取することで、子どもが病気にかかりにくくなるのではないかとしています。

コメント

DHAはドコサヘキサエン酸のことで、魚に豊富なオメガ3脂肪酸です。これまでも妊娠中に摂取すると、お子さんの認知機能の発達によい影響を及ぼすというような報告が多くありました。

今回は、病気にかかりにくくなるとのこと。

免疫力が高まるのでしょうか。

興味深い結果でした。