妊娠初期の肥満は子宮内胎児死亡のリスクを高める

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2011年04月07日

Human Reproduction

妊娠初期にBMIが30以上の肥満女性は出産前や出産後、出生後1年間の胎児死亡のリスクが高いことが、イギリスの大学の実施した試験で明らかになりました。

イギリスのニューキャッスル大学の研究チームは、2003~2005年に、北イングランドの5つの施設で登録された、40,492の単胎妊娠例を対象に、妊娠初期のBMIと胎児や出生児の死亡リスクの関係を調べました。

その結果、妊娠初期にBMIが30以上の肥満女性は、妊娠20週以降の胎児死亡や死産、出生後1年間の死亡が1,000の妊娠に16件発生しているのに対して、BMIが適正な女性では1,000の妊娠で9件発生しており、ほぼ2倍近いことが明らかになりました。

このことから妊娠初期の肥満は子宮内胎児死亡や出生後の死亡のリスクを高くすると結論づけています。

コメント

肥満は妊娠率の低下や初期流産のリスクが高くなるだけでなく、子宮内胎児死亡や出生後の死亡のリスクをも高くするとのこと。

また、ニューキャッスル大学の研究チームは妊娠してからはダイエットすべきでないとしています。

妊娠前からダイエットすることが大切です。

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