亜鉛は正常な卵の成熟に重要な役割を果たす

生活習慣・食事・サプリメント

2010年09月17日

Nature Chemical Biology

亜鉛が受精卵が健康な胚に生育するのに不可欠な役割を果たすことを確かめたと、アメリカの研究チームが報告しています。

アメリカのノースウェスタン大学の研究チームは、特殊な機器(synchrotron-based X-ray fluorescence microscopy)を使って、マウスの卵子が成熟する際に亜鉛の濃度が50%高まることを確かめました。

亜鉛は卵子が成熟する最終ステージにすすむ際のきっかけになっているのではないかとしています。

コメント

卵子が正常に成熟し、受精卵が生命力のある胚に分割、生育するためには、私たちには知り得ない物質も含めて、多くの栄養成分が、それぞれのプロセスにおいて不可欠な役割を果たしているはずです。

ですから、亜鉛さえ十分にあればいいというわけではありません。

また、妊娠するだけの力が備わった卵子が排卵されるかどうかは、いかなる物質やいかなる手段によってもコントロールできるものではありません。

このようなメカニズムを正しく理解したうえで、新しい生命を迎えるにあたっては、女性も、男性も体内の栄養環境を整えておきたいものです。

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