歯周病の治療や予防は早産や低体重児のリスクを下げる

その他

2009年03月18日

American Journal of Obstetrics & Gynecology

妊娠中に歯周病を治療することで、早産や低体重児の発生率が低下することが、イタリアとギリシャの大学による複数のランダム化比較試験の結果を統合、分析し、分かりました。

研究チームは、7つの試験の結果を統合、対象者が2663名、そのうち妊娠中に歯周病の治療を受けた女性が1491名、妊娠中に治療を受けなかった女性が1172名でした。

その結果、妊娠中に歯周病治療を受けた女性で早産だったのは9.7%、治療を受けなかった女性では14.7%、低体重児では治療を受けた女性では5.1%、受けなかった女性では5.1%でした。

このことから妊娠中に歯周病治療を受けることで早産や低体重児の発生率が低くなると結論づけています。

コメント

歯周病は早産のリスクを大きく高めることは、日本でも報告されています。

歯周病に感染すると、血中のサイトカイン濃度が上昇し、そのことが、身体が出産準備が整ったサインであると判断し、子宮筋の収縮がおこって、切迫早産に至るのではとされているようです。

妊娠前から歯を手入れしておくことが大切なようです。