妊娠前や妊娠中の飲酒はFASDのリスクを高める

妊孕性に影響する因子

2007年06月12日

The British Medical Association

イギリス医師会は、妊娠中の女性の多量の飲酒が引き起こすとされていた、子どもの身体的な発育や学習の遅れ、行動障害等のアルコールによる胎児への生涯にわたる障害、FASD(胎児性アルコール・スペクトラム障害)は、最近の研究によると、低用量から中用量のアルコールでも影響がある可能性があるとし、妊娠中、または、妊娠を予定している女性にとって、安全な飲酒量はないとの報告を発表しました。

イギリス政府はガイドラインを改訂し、妊娠中、妊娠を予定している女性は飲酒を避けるよう、もしも、飲酒するのであれば、胎児への影響を最小限にするために、週に1~2回、1~2単位以上は飲むべきではないとしています。

コメント

妊娠前は妊孕性(妊娠する力)の低下という問題だけでなく、胎児性アルコールスペクトラム障害の予防という観点からも飲酒しないほうがよさそうです。

アルコール1単位とは、お酒の種類によってその量が異なります。
日本酒で1合、ウィスキーではダブル1杯、ビールで中ビン1本、ワインでグラス2杯とされています。

ただし、アルコールの影響については個人差が大きいため、あくまで、目安でしかありません。

ですから、妊娠を意識した日からお酒は飲まないには越したことはないようです。


・アルコール薬物問題全国市民協会アスク
★ FAS(胎児性アルコール症候群)とFASD(胎児性アルコールスペクトラム障害)