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[要 約]
不妊に悩むカップルにとって、場合によっては、
不妊治療を受けても、不妊治療を受けないで待っても、結果は変わらないことが、
このほど「The Lancet」に発表されたオランダのアムステルダムにある、
Pieternel Steures of the Cenyer for Reproductive Medicineの調査研究によって明らかになりました。
研究チームは、3,221組のカップルの内、
母親になる女性の年齢や不妊期間、過去の妊娠経験の有無、
その他の妊孕性に影響を及ぼす要因を評価して、
自然妊娠の可能性が30〜40%程度見込めるカップルを6組に1組弱、509組を選別しました。
さらに、253組のカップルを、127組の卵巣刺激を伴う人工授精を受けるグループと、
126組の治療を受けないグループに分けたところ、
半年後、治療を受けたグループの29組(23%)、
治療を受けなかったグループの34組(27%)が妊娠しました。
双子がそれぞれのグループに1組ずつ、三つ子が治療を受けたグループに1組ありました。
研究チームは、選別したカップルにとっては、
結局は、多胎妊娠のリスクが高まる治療を受けずに、
待機療法(expectant management)といわれる経過観察し、
すぐに治療を受けない方がよかったと結論づけました。
アメリカ生殖医学会の次期会長に内定している生殖医療専門医のSteven J. Ory博士は、
この研究報告の結果は妥当なものであるとしながらも、
調査対象としたカップルの女性の平均年齢が33歳であったことから、
もしも、女性の年齢が35歳以上であれば、
治療を先延ばしにすることは賢明な判断ではないと指摘しています。
また、多胎妊娠は、不妊治療の最も大きなリスクの1つあり、
安易に不妊治療を受けることでリスクを高めることは戒められるべきではあるものの、
一方では、カップルがリスクを十分に承知した上で、
不妊治療を望むのであれば、医療者は拒否できるものではないとの見解を述べています。
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