膣潤滑剤は妊娠を妨げる可能性がある

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2005年10月21日

WebMed

不妊治療中のカップルによく使われる膣潤滑剤の中には、精子に悪影響を及ぼして、妊娠のチャンスを低下させてしまうものがあるようです。

現在、開催中のアメリカ生殖医学会で発表された研究によりますと、FemGlide、Replens、Astroglideの3つのブランドの膣潤滑剤は、試験管の中のテストで、精子の運動能力を低下させることが確認されましたが、Pre-Seedという製品はそのような精子への悪影響は認められなかったとのことです。

研究者は、膣潤滑剤は不妊治療を受けていて膣の乾燥対策によく使われていると言います。
ところが、今回の試験は性交時に膣潤滑剤が精子と混ざると、精子の質を低下させ、妊娠しにくくさせる可能性があることを明らかにするものでした。

試験は、13人の男性から提供された精子と4つの膣潤滑剤製品を、それぞれ10%混ぜた溶液を一緒したものと何もしない精子を比較しました。

その結果 、精子の運動率は何もしない精子の66%が最も高く、Astroglideを含む溶液と一緒にした精子の2%が最低絵でした。Pre-Seedが64%で、続いてFemGlideが51%、Replensが25%でした。

もう一つの試験方法は、3つの製品と精子を混ぜることによるDNAの損傷を調べました。

4時間経過後のDNAの損傷は、Pre-Seedが7%と最も少なく、KYが10%、FemGkideが15%という結果でした。

研究者は、試験結果から、不妊治療中に使用する膣潤滑剤として、Pre-Seedが最も適切なのではないかと結論づけています。

コメント

今回、発表された実験で対象となった製品は、日本でもインターネット通販で購入可能なものばかりですので注意する必要がありそうです。

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