[要 約]
j不妊治療で使う排卵誘発剤は、
エストロゲン受容体β遺伝子に変異のある女性には効きにくい可能性のあることが、
マウスによる実験で明らかになりました。
アメリカの国立衛生研究所(NIH)の下部機関である国立環境健康科学研究所(NIEHS)が、
研究を実施、内分泌学の専門雑誌「Endocrinology」の8月号に掲載されました。
遺伝子操作されたマウスは、
排卵誘発剤を投与されても排卵が起きませんでした。
人間の場合でも同様のことが起こっているのであれば、
不妊治療で排卵誘発剤が効きにくい女性がいることの説明がつきます。
そして、
効果の乏しい治療を見直す目安にもなるはずです。
これまで、エストロゲン受容体βは、どのような働きを起こすのか、
明らかになっていませんでしたが、
今回の研究によって、
エストロゲンが受容体βと
結合することによって、
卵巣で卵子が発育、成熟し、排卵はすることが確認されました。
NIEHSは、この受容体の欠損が、遺伝によるものなのか、
或いは、食品のような環境的な要因によるものなのか、突き止めようとしています。
エストロゲン受容体βは、環境ホルモンや大豆に含まれる植物性エストロゲンのゲニステインと
結合することでも知られています。
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