[要 約]
顕微授精によって、妊娠、出生した子供は、
自然妊娠で生まれた子供に比べて、身体や知能の発育において、
劣っているのではないかという懸念が常に指摘されてきました。
それは、
過酷な生存競争によって勝ち抜いた精子が卵子と出会い受精するのに比べて、
人為的に選ばれた精子が、人為的な助けを借りて卵子と受精するため、
要するに、生存競争に勝ち抜いた精子に備わっているであろう強さは、
人為的に選別された精子には期待できないのではないかという心配からです。
新しい研究結果は、そのような懸念を打ち消してくれたようです。
ベルギーの研究者は、151人のICSI(顕微授精)によって出生した8歳の子供を、
自然妊娠によって出生した同人数の子供と
試験して比べた結果、
なんら、自然妊娠によって生まれた子供と能力的には変わらないことを、
ヨーロッパ生殖医学会にて発表しました。
試験の結果は、ICSIの子供の知能指数が112だったのに対して、
自然妊娠の子供のそれは107と、
ICSIの子供のほうが5ポイント知能指数が高かったのです。
この結果から言えることは、知力は授精の形態よりも、
生まれてからの親の育て方次第だと指摘しています。
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