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[要 約]
最もポピュラーな飲み薬の排卵誘発剤の使用が子宮ガンのリスクを高めることが、
アメリカ国立ガン研究所(NCI)の研究員をリーダーとする「後ろ向きコホート研究」※で明らかになりました。
1965〜1988年の間に不妊症と診断された8,431名のアメリカ人女性を対象に、
クロミッドの服用と子宮ガンとの関連性を調査しました。
その結果、39名の女性が子宮ガンにかかっており、
一般の女性が子宮ガンにかかるリスクに比べて、56%高いものでした。
クロミッドの摂取量が900mg以上、
6周期以上の摂取、
摂取後20年以上経過している女性と、
クロミッドの摂取量や摂取したサイクルが多ければ多いほど、
摂取後の期間が長いほどリスクが高まっているようです。
特に、肥満で未妊娠の女性が最もリスクが高く、
そのリスクは12倍以上になるそうです。
子宮ガンはエストロゲン(女性ホルモン)の分泌量が多いほどリスクが高くなることから、
クロミッドの服用が間接的にエストロゲンの分泌を増加させるため、
このような調査結果が出たものと考えられるとしています。
そして、クロミッドの服用と子宮ガンの関連性についての調査研究は、
今後も、さらに、長期に渡り、大規模に実施していく必要があるとしています。
※後向きコホート研究とは?
疫学的研究法の一つで、薬を飲んでいない人の集団と、
ある薬を飲んでいる集団に分類し、比較分析し、
その間にある因果関係を調査することをコホート研究といい、
前向きコホート研究と後向きコホート研究の2種類がある。
前向きコホート研究では対象者の曝露要因を研究者が調べることから研究が始まるのに対して、
後向きコホート研究では、すでに曝露が起こってしまった後で、
事後的に(後向きに)、その集団を追跡調査することで、因果関係を調査します。
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