HOMENEWSトップ 》 不妊治療のリスク》 2005/03/09/01
3胎妊娠の4割で減数手術 体外受精で会告違反も
■2005/4/4 UP

■出典:共同通信

■キーワード:多胎妊娠、減数手術
   
 

減数手術とは、三つ子以上の多胎妊娠の場合に、
胎児を子宮内で死亡させ、数を減らして出産させる方法のことです。
早産や新生児死亡率の上昇等、多胎妊娠によるリスクを避けるためです。

多胎妊娠、特に減数手術の対象となるような三つ子以上の多胎妊娠の原因は、
ほとんどが不妊治療によるものです。
具体的には、排卵誘発剤の使用で複数の卵が育ち、排卵されること、
体外受精の際に複数の受精卵を子宮に戻すことによるものです。

いずれも、妊娠の確率を高めるための治療が、
同時に、母子ともに危険にさらす可能性が高まる多胎妊娠の確率を高めるのです。
この多胎妊娠が不妊治療の代表的なリスクの一つです。

特に、今回の調査では、体外受精時の子宮に戻す受精卵の数が、
日本産婦人科学会の会告で決められた3個以内としているにもかかわらず、
三つ子以上の多胎妊娠の女性では、平均3.1個の受精卵を戻していることが明らかになりました。

妊娠の可能性を高めながら、
同時に、出来るだけ多胎妊娠を避けるという矛盾する課題をいかにクリアするかは、
大変重要なテーマです。

ところが、体外受精を受けるということは、
すなわち、自然妊娠や通常の不妊治療では妊娠できなかったという事情があるわけで、
そのために、妊娠のためには、どうしても、
多胎妊娠のリスクをも覚悟しなければならない手段をとらざるを得ない面があるからです。

何をもって、不妊治療の成功とするのか、
少なくとも、このような現状を目の当たりにしますと、
妊娠さえすればよいというものでは決してなさそうです。