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胎盤を共有する特殊な形態の双子とは、
二卵性の双子は、通常は、必ず胎盤や羊膜※は別々になるところが、
一つの胎盤を共有する妊娠形態のことです。
母体から胎児へ栄養を送る胎盤を共有するということは、
胎児の栄養状態が悪くなり、血液が混ざり合います。
遺伝子が異なる二卵性の胎児の血液が混ざり合うことは、
血液循環の不均衡が起き、胎児の成長に影響を及ぼすと考えられています。
原因がよく分かっておらず、
受精卵を子宮に戻した時、または、着床する時に、
胎盤に成長する部分がくっついた可能性が考えられるとしています。
これまでも、この二卵性双生児の胎盤共有は報告されていましたが、
どれくらい同じような症例があるのかは、
分かりませんでした。
今回の聖隷浜松病院の調査によって、割合が出されたことに意義があります。
自然妊娠でも0.3〜0.4%の割合で見られること、
約20〜60%は死産し、10〜25%は脳障害が残ることが報告されています。
そして、体外受精によって共有胎盤の多胎妊娠は自然妊娠に比べて4.32倍、
胚盤胞移植の場合では、11.3倍になることが分かりました。
さて、いまや、体外受精における「胚盤胞移植」は、
決して珍しい治療法ではありませんが、
このようなリスクが伴うことは、事前に知っておく必要はあります。
ただし、自然妊娠の11.3倍と聞くと、
大変なリスクが高まるような印象を受けますが、
もともと、自然妊娠での発生率そのものが、0.3〜0.4%と、
非常にまれなケースであることも把握しておかなければ、
不必要な不安が増大しないとも限りません。
正しく認識することが大切です。
また、多胎妊娠そのものが、
体外受精による妊娠で多くなるのは、
2つ、もしくは、3つの受精卵を移植するためで、
1つの受精卵を戻すことで、
多胎妊娠のリスク自体を自然妊娠並みにすることは可能です。
※羊膜 胎児を包む膜.のこと。この膜の中は羊水で満たされ, その中に胎児は浮かぶことになります。
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