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VOL.661 禁欲期間は短いほどよい

2016年02月14日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.661 2016/2/14
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・最新ニュース解説:精液採取の間隔は短いほどよいかもしれない
・今週のおすすめ本:不育症学級
・編集室からのお知らせ(1):埼玉妊活セミナーが開催されます
・編集室からのお知らせ(2):臨床試験被験者を募集しています
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2016年2月13日 最新ニュース
40分以内に連続して採取した精液の精液検査比較
http://www.akanbou.com/news/news.2016021301.html
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2015年2月12日 曇り時々雨、のち晴れますように
明日、NHKの番組に出る予定です
http://goo.gl/adFf1U
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2016年2月12日 授かるレシピ
【妊活のコツ】カキフライ、○○で妊活力アップ!
http://www.akanbou.com/column/recipe/20160212.html
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2016年2月8日 編集長コラム
当たり前なことにこそ
http://www.akanbou.com/column/henshuuchou/20160208.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


最新ニュース解説 Feb.2016__________________________________________
 
 精液採取の間隔は短いほどよいかもしれない
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精液検査の結果が基準値を下回る男性では、短時間の間(40分以内)に連続
して精液を採取した場合、1回目よりも2回目に採取した精液のほうが運動率
や正常精子形態率が良好だったという研究が発表されました。

━ 男性不妊患者では短時間に続けて精液を採取すると運動率や形態率が改善

ロンドンのミドルセックス大学付属ノース・ミドルセックス病院で男性不妊で
人工授精の適応とされたカップルの男性に、運動精子数が500万未満だった場
合、40分以内に続けて精液を採取してもらい、1回目と2回目に採取した精液
の精液検査の結果を比較したものです。

その結果、さすがに精液量は少なくなったものの、精子濃度はそれほど変わら
ず、運動率や正常精子形態率では2回目のほうが良好だったというのです。

どれくらいかと言いますと、平均の高速直進精子運動率は初回は8.8%だった
のが2回目は26.5%に改善されています。

驚きました。

━ WHOの精液検査マニュアル

精液検査を実施する場合にはWHOの精液検査マニュアルが世界的な基準です
が、そこには2〜7日間の禁欲期間を設けるようにとの記載があります。

ところが、このマニュアルは健康(正常)な男性に正確な精液検査を実施す
ることを目的としたものなので、よい結果を得るための推奨ではないのです。

━ 禁欲期間と精子の質

これまでの研究では禁欲期間が長くなると、すなわち、溜め過ぎると精子の
質が悪くなってしまうことがわかっています。

男性は女性と違い、毎日、何千という精子がつくられていますが、時間が経つ
と酸化ストレスのダメージで精子DNAが損傷を受け、DNA断片化率が高くな
るからだと考えられています。

特に、正常な男性よりも、男性不妊でより顕著で、たとえば、6008名の男性
の9489の精液サンプルの禁欲期間と精液所見の関係を調べたイスラエルの研
究では、精子濃度が基準値を下回る精液では精子運動率は禁欲期間が1日の場
合が最も高く、それ以上に長くなると低くなっていき、正常な精液では10日を
超えると低くなったと報告されています。

そのため、男性不妊と診断された男性は頻繁に射精し、精液中の新鮮な精子を
割合を高めておくことが大切になってきます。

━ 頻繁に射精することで「ステップダウン」できるかもしれない

今回の研究では40分以内に2回目の採取を行ったほうが運動率が正常形態率が
改善されたとのこと。

また、この研究チームは昨年のヨーロッパ生殖医学会で人工授精の妊娠率を比
較し発表しています。

それによると、人工授精の際に2回続けて(1時間以内に)採精し、2回目の
精液で使ったところ平均の妊娠率が3倍になったと報告しています。

過去の研究でも1時間以内に2回目の採取をした場合、体外受精の受精率が改
善されたとの報告があります。

このことは、精液検査の結果、人工授精、もしくは、体外受精、顕微授精が必
要と診断された場合でも、短時間に連続して精液を採取することでパートナー
の女性への治療のステップダウン、すなわち、人工授精が自然妊娠に、体外受
精が人工授精に、顕微授精が体外受精で、妊娠が期待できるようになることを
教えてくれています。

男性不妊のカップルほど、性交回数を多くし、マスターベーションも含めて禁
欲期間を短くすることが妊娠への近道になるはずです。

*記事:40分以内に連続して採取した精液の精液検査比較
http://www.akanbou.com/news/news.2016021301.html

*文献:Semen characteristics in consecutive ejaculates with short
abstinence in subfertile males
Reproductive BioMedicine Online, Published online: December 30 2015
http://www.rbmojournal.com/article/S1472-6483(15)00646-X/abstract
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


今週のおすすめ本____________________________________________________

 不育症学級
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不育症とは「2回以上の流産がある場合」と、一般的に言われています。た
だし、学会では何回の流産で不育症と定義するのか未だ決まっていません。

また、「化学流産」を流産とするのかどうかも専門医の意見が分かれるとこ
ろで、不育症検査や治療においても検査項目や基準値、治療方針や内容が異
なることが珍しくありません。

精神的なダメージが伴うことが多く、正しい情報に摂取することが非常に大
切であるにもかかわらず、このような状態です。

そんな中で、まずは手にとっていただきたいのが、この本です。

・妊娠しやすいカラダづくりBOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/isbn10-430730120X.html
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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


編集室からのお知らせ(1)_________________________________________

 埼玉妊活セミナー開催のお知らせ
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昨年9月に発足した男性不妊を専門とし、臨床にあたっている泌尿器科医で
構成されているNPO法人男性不妊ドクターズ主催の埼玉妊活セミナー(講演
会と個別相談会)が開催されることが決定致しました。

開催概要は以下の通りです。

日時:2016年2月28日(日)
時間:12:30~16:00
場所:獨協大学天野貞祐記念館(埼玉県草加市)
定員:講演会400名・相談会50名
費用:無料
主催:NPO法人 男性不妊ドクターズ
http://www.mids.jp/

プログラム:生殖医療専門医による講演と相談会の2部構成です。

第1部(12:30~14:10)
講演1:「知っておきた妊活事始め」
     梅ヶ丘産婦人科院長 辰巳賢一 先生
講演2:「意外と身近な男性不妊のお話」
     獨協医科大学越谷病院リプロダクションセンター長 岡田弘 先生
講演3:「栄養と運動で妊娠力をUPしましょう!」
     大宮レディスクリニック院長 出居貞義 先生

第2部(14:20~16:00)
相談会:不妊治療専門のドクター・看護師・胚培養士による個別相談

埼玉妊活セミナーへは専用の申し込みフォームから事前に参加申し込みくだ
さい。第2部の個別相談は当日会場にて先着順にて受け付けます。

*お申込は以下のフォームからお申し込みください。
http://maleinfertility.jp/blog/?page_id=1626

*詳細はパンフレット(PDF)をダウンロードください。
http://www.akanbou.com/docs/ninkatsuseminar.pdf

*お問合せ:埼玉妊活セミナー事務局宛下記のアドレスにメールにて受付
seminar@maleinfertility.jp


編集室からのお知らせ(2)__________________________________________

 臨床試験被験者募集のお知らせ
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現在、抗糖化サプリメント摂取による妊娠補助効果の臨床試験を行っており、
ご参加していただける方を募集しております。

詳細は以下の臨床試験募集要項をご覧ください。
http://www.akanbou.com/docs/clinical-trial.pdf

*臨床試験被験者募集についてのご質問は編集室では対応できません。
 募集要項に記載されている医療機関にお問い合わせください。


当社製品&サービス________________________________________________

・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 http://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

今日の日経新聞の書評にNPO法人Fineの理事長の松本亜樹子さんの著書、
「不妊治療のやめどき」が紹介されています。
http://www.akanbou.com/bookguide/isbn10-4872907841.html

また、昨日はNHKのニュース深読みで、「子どもは欲しいけれど...不妊治療
 理想と現実」というテーマで放映されました。
http://www.nhk.or.jp/fukayomi/maru/2016/160213.html

専門家として、コラムを書いていただいている小倉智子先生が出演されまし
た。

日経新聞の書評では以下のように締めくくられていました。

「著者は不妊治療体験者を支援する団体の代表を務める。自身もかつては、
自分の幸せは「赤ちゃんしかない」と思っていたという。しかし本書を読む
と、幸せの形は一つではないことがひしひしと伝わってくる。今の時代にま
さに求められている一冊だろう。」

また、小倉先生は番組の中で「生殖物語の書き換え」ということをお話しさ
れました。コラムでもお話ししてくださいました。
http://goo.gl/TPT34W

松本さんの「多様な幸せの形を探す」、小倉先生の「私の物語の書き換え」、
まさに「今の時代に、誰にとっても、求められている」ことなんでしょうね。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.661
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お子さんを望まれるカップルの"選択"や"意志決定"をサポートします
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 1,712部
・まぐまぐ: 3,695部
・合計部数: 5,407部(2月14日現在)
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当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
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