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VOL.653 自分たちの妊娠力は自分たちでまもる

2015年12月20日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.653 2015/12/20
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・2016年に向けて(前半):自分たちの妊娠力は自分たちでまもる
・今週のおすすめ本:脳を鍛えるには運動しかない!
・当社製品&サービス
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2015年12月17日 最新ニュース
喫煙も受動喫煙も不妊症や閉経を早めるリスクを高める
http://www.akanbou.com/news/news.2015121701.html
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2015年12月17日 曇り時々雨、のち晴れますように
おせち料理のプレッシャー
http://ur0.pw/pZRE
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2015年12月17日 授かるレシピ
【子宮ふかふかレシピ】豆乳味噌パスタ
http://www.akanbou.com/column/recipe/20151217.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


2016年にむけて(前半)_____________________________________________
 
 自分たちの妊娠力は自分たちでまもる
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2015年も今日を入れてあと12日、このメルマガもあと2回になりました。
そこで、「2016年にむけて」で締めくくりたいと思います。

前半は「自分たちの妊娠力は自分だちでまもる」です。現代の社会は私たち
の妊娠力にダメージになる環境に満ちているので、自分たちで環境を変える
とう発想が大切ではないでしょうか、ということです。

そう思ったきっかけは一冊の本でした。「人体600万年史ー科学が明かす進
化・健康・疾病」というダニエル・リーバーマンというハーバード大学の人
類進化生物学教授が書いた本です。

生活習慣病の根本原因は私たちの身体の働きの多くが現代社会にマッチして
いないからだとする「ミスマッチ仮説」という考え方があります。

そもそも、私たちはヒトとして進化した狩猟採取生活時代に適したようにで
きていると。

現代社会は、食べ物が豊富で、快適で、便利なのですが、ヒトの身体はどち
らかといえば、食べ物が乏しく、少しくらい不快で、不便なほうが、うまく
働くようにできているというのですね。

なんとも皮肉な「悪循環」に陥ってしまったというわけです。

ただ、社会は、ますます、より豊かで、より快適で、より便利に向かおうと
しています。

そんな中で、今更、狩猟採取時代の環境に戻るわけにもいきません。

いったい、どうすればいいのでしょう。

リーバーマン先生は、この本でなぜこのような悪循環に陥ってしまったのか、
ヒトの進化のプロセスを丁寧にたどり、そして、最後に「処方箋」が提案さ
れています。

興味ある方はこの本をお読みいただきたいのですが、私は「正しい知識を身
につけ、それを活かして折り合いをつける」ことと理解しました。

つまり、しっかり勉強し、私たちの置かれている状況を正しく理解、認識し、
自分たちで生活環境をかえていく、ということです。

ある意味、油断ならない大変な時代なのかもしれませんが、選択肢が豊富な
時代だからこそ、自分たちに最適な環境を選べるという幸せな時代だと思い
ます。

生殖機能は、私たちに備わった基本機能の1つです。

であれば、健康なお子さんを妊娠し、出産し、育てることに際しても全く同
じことが言えるわけです。

いや、ヒトは生殖機能よりも自己の生存を優先するので、生殖機能を守るた
めに生活環境を変えることは、より切実なはずです。

不妊症は生活習慣病の「前段階」であると言われているゆえんです。

自分たちの妊娠力を守るべく、自分たちで生活環境を変えるためのヒントと
いうか、テーマをリーバーマン先生は教えてくれています。

さて、リーバーマン先生は、「農業革命」と「産業革命」がミスマッチを生
み出した最も重要な変化だったと言います。

要するに狩猟と採取に代わって農業が人々の食料調達手段になったこと、人
間の手仕事に代わって機械が使われるようになったことです。

その結果、「糖質過剰摂取」と「運動不足」が、現代人の身体と心のあらゆ
る病気や不調の原因をつくりだしてしまいました。

近年、糖質制限がブームで、糖質がまるで悪者であるかのように扱われてい
る感がありますが、そもそも、栄養素そのものに悪玉も善玉もないはずです。

適切に摂取されれば善玉になり、不適切に摂取されれば悪玉になるだけで、
精製された糖質を過剰に摂ることが不適切なわけです。

糖質を最大に使うのが筋肉ですから、「糖質過剰」と「運動不足」は身体に
とってはほとんど同義です。

過剰な糖が、回り回って、卵巣の機能障害、卵子や精子の質の低下を招いて
しまうのは偶然でもなんでもなくて、全く必然のことなのです。

よい卵子や精子をつくるうえで、適切な糖質の摂り方、そして、運動、これ
が最重要テーマになります。

具体的な提案は後半で考えてみたいと思います。

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記事についての感想やご意見は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
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今週のおすすめ本____________________________________________________

 脳を鍛えるには運動しかない!
 ─最新科学でわかった脳細胞の増やし方
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運動と言えば、心肺機能や筋力を高めたりといった「体への効果」を思いが
ちですが、筆者は運動の体への効果は副次的なものに過ぎない、むしろ、脳
にもたらす効果のほうが体への効果よりはるかに重要で、魅力的であると言
います。

この本は運動が脳をベストな状態にするということを、精神論や経験則では
なく、最新の研究結果をもとに説明されています。目から大きなウロコが落
ち、体を動かしたくてたまらなくなります。

・妊娠しやすいカラダづくりBOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/isbn10-4140813539.html

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当社製品&サービス________________________________________________

・サプリメント:BABY&ME~新しい命のための環境づくり
 http://babyandme.jp/

・翻訳書:妊娠しやすい食生活
 http://www.akanbou.com/shoku/

・妊娠しやすいカラダづくり BOOK GUIDE
http://www.akanbou.com/bookguide/


編集後記____________________________________________________________

朝のくだものは金、昼は銀、夜は銅と言われているほど、朝食に果物を食べ
ることはいろいろな面で理にかなっているようですが、朝は野菜ジュースで、
ということをよく耳にします。

ただ、今回紹介した「人体600万年史ー科学が明かす進化・健康・疾病」で
ハーバード大学のリーバーマン先生は、野菜ジュースもよくないと指摘され
ています。

まあ、清涼飲料水も野菜ジュースも、食品産業を潤しているだけで、それを
飲んでいる人の健康にはマイナスにしかなりませんからね。

果物も加工せずに、そのまま食べることです。私も朝食には季節の果物を必
ずいただきます。

ところで、最近、果物の「栄養密度」のことを知りました。
http://kawaru.biz/event/zespri/report2015/pdf/download_tool02.pdf

同じ量を食べた時に摂取できるビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素
の量のことなのですが、キウイがダントツで高いのですね。

朝食の果物のローテーションに加えるのがよさそうです。

ただ、キウイというと「酸っぱい」という印象があるかもしれません。酸っ
ぱさも美味しいのですが、スイーツトマトならぬ、スイーツキウイと呼びた
くなるようなキウイを、最近の朝食でいただいています。

それは小田原市の鳥居農園さんのキウイです。とにかく、こんなキウイ食べ
たことない!という美味しさでしたのでご紹介します。
http://torii-farm.com/

オンラインショップで買えますので、よろしければ、是非。
http://torii-farm.shop-pro.jp/

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.653
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理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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・自社配信: 1,646部
・まぐまぐ: 3,756部
・合計部数: 5,402部(12月20日現在)
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