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VOL.519 自分の感情は自分で決める

2013年05月27日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.519 2013/5/26
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・連載企画:第5回 自分の感情は自分が決める。
・本の紹介:間違いだらけの食事健康法
・編集室からのお知らせ:妊カラセミナー開催のご案内
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2013年5月23日 最新ニュース
乳製品の摂取と精子の質や生殖ホルモンとの関係
http://www.akanbou.com/news/news.2013052301.html
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2013年5月21日 最新ニュース
体外受精治療周期中の酸化ストレスとその後の妊娠の関係
http://www.akanbou.com/news/news.2013052101.html
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記事についてのご質問は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
info@akanbou.com


アンガーマネジメントで妊娠しやすいココロづくり______________________

 第5回 自分の感情は自分が決める。
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こんにちは。

さて今日は、前回の「べき」という害虫(勝手な思い込みや価値観)の退治
ができるようになったみなさんに、ひとつ覚えておいて頂きたいことがあり
ます。とても単純なことですが、多くの方が誤解している現実についてです。

それは、「自分の感情は、自分が決めている。」ということ。

自分が怒ったり悲しんだりすることは、もちろんその感情のもととなる事象
があってのことではありますが、その事象が怒りや悲しみといった感情をみ
なさんに運んできたのではありません。そう感じたのは、みなさんご自身な
のです。

例えば少し極端な例になりますが、「子供が欲しい」と思っている人にとっ
て月の使者の訪れは「絶望」や「悲しみ」を感じる対象となりますが、子供
を欲しいと思っていない人にとって、それは毎月やってくる体調の変化のひ
とつでしかありません。

つまり、他人や出来事に対して「あの人が悪い。」「こんなことさえ起こら
なければ・・・。」と、自分以外の場所に自分の負の感情の原因を見いだし
て責めてみても、何の解決にもならないどころか、その対象の人物も出来事
も変わることなく自分の目の前に立ちはだかるばかりで、負の感情は消えて
なくなったりはしてくれません。

だったら、できることはたったのひとつ。
同じ出来事に対して、負の感情を持つという選択をしないこと。感情はどこ
かからやってくるものではなく、自分が自ら選んでいる、ということを自覚
しましょう。負の感情を全くなくす、というのは現実的ではない上、難しい
ことだと思います。ただ、みなさんに目指して欲しいのはそこ(負の感情を
なくすこと)ではなく、「感情のコントロールの鍵を握るのは自分だ。」と
いうことを分かっておいて頂きたい、ということ。それだけで、負の感情が
沸いてきた時に、それに負けてしまわない自分を持ち続けることができます。
例え、怒りに震えたり涙に溺れたとしても、そこから自分を救えるのは自分
だけだと知っていること。それが大切なのです。

「あっけらかんとあかちゃん待ちができる人には、あかちゃんは早くやって
来る。」なんて言われて、「あっけらかんと待てるくらいなら、こんな苦労
や悲しい思いを最初からしてないよ・・・」と思った経験のある私ですが、
今になってひとつわかったことがあります。それは、最初から本能的に「あっ
けらかん」とあかちゃんを待てる人の話ではなく、気持ちの紆余曲折を経験
した上で、なおかつ「あっけらかん」としていられる人というのは、何より
誰より「強い」ということ。本能的なあっけらかんでは、この先何かが起こっ
た時にあっけらかんとしていられなくなる事態があり得る。けれど、自分で
「あっけらかんとしている」ことを選択できるようになった人は、この先ど
んなことがあっても、その選択をし続けることができる人。みなさんに目指
して欲しいのは、そこ!です。

人生には辛いことや悲しいことは波のようにやってくるもの。私も自分で
「あぁ、まだまだだなぁ。」と感じることが多々ありますが、目指したい自
分はしっかり決まっています。そう、自分の感情は自分で決める、というこ
と。さぁ、自分の気持ちを周りのせいにしたり、誰かに責任をなすりつける
ようなことは今日で終わりにしましょう。そして、朝起きて自分の着る服を
自分で決めるように、今日身にまとう感情を自分で決めましょう。できるだ
け、軽やかにあっけらかんとしていられる感情を。

(ロワ佐奈子)

*この連載は隔週でお届けしています。

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お勧めしたい本______________________________________________________

 間違いだらけの食事健康法 ~現代人が「慢性病」を抱えた理由
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間違いだらけの食事健康法という本を読みました。

妊娠や出産にふさわしいカラダをつくるうえで、毎日の「食」はとても大切
なテーマであることは間違いありません。

ところが、世間で広まっている食事法について、知れば知るほど、混乱して
しまうことがあります。

それぞれの食事法で言っていることが違うからです。

まあ、なにをどう食べればいいのかについての「根拠」があいまいというか、
バラバラなので、仕方ないところもあると思うのですけどね。

たとえば、著者がそれで難病を克服したとか、あるいは、思想やファッショ
ンが入っていたり、はたまた、単に体重さえ落とせばいい的な発想だったり
するというものです。

ただし、もっと、ベーシックなところ、すなわち、人間が自らを育むうえで、
「食」の役割は超重要です。

自分自身の身体をつくる材料も、生きているという状態を維持するために使
うエネルギーも、元はと言えば、食べたものでつくっているのですからね。

そして、自らを育むことの延長に「新しい命を育む」わけですから、妊娠す
ること、お腹の中で胎児が大きくなって、出産することがうまくいくために
は「よい食事」は絶対条件でなわけです。

その一方、食べることは、現実の日々の生活に密着しています。食材の購入
や調理には、それ相応の時間とコストがかかりますからね。

さらに、食べることって、生活の中の大きな楽しみの一つでもあります。

そういう観点で考えると、誰にでも、どんな夫婦、家庭にでも、当てはまる
「正しい食事法」なんて存在しないわけです。

であればこそ、氾濫する「食事法」がつかえるかどうかを判断し、そして、
取捨選択するだけの基準というか、物差しをもって、何をどう食べるか、
自分たちだけの食事法をつくっていくという感じになると思うわけです。

そして、そんな、食のリテラシーを身につけるかどうかで、人生、ずいぶん
違ってくると思います、ホントに。

そこで必要なのが「原理原則」です。

前置きが長くなりましたが、この本は、そんな「原理原則」を考えさせられ
るという意味で、とっても参考になると思います。

著者は医師で、人間にとって遺伝的に適応しているのは、「約260万年か
ら約1万年前の農業革命までに私たちの祖先が摂取していた食事内容」であ
るというのが主張です。

狩猟採取時代の食事ということなんですが、考えてみれば、定住して農耕し、
穀物を主食にするようになって、たかだか、1万年で、それまでの人類史的
にみれば、"はじまったばかり"なわけです。

ですから、私たちの身体の仕組みが未だ適用できていないと言われれば、そ
うかなと思います。

甘いもの、脂っこいものを求めてしまい、そして、脂肪としてためこんでし
まう仕組みも、糖や脂質はエネルギー源として超貴重だった狩猟採取時代に
サバイバルするために備わったもので、手を伸ばせば、いくらでも手に入る
現代社会では、それがあだになっているわけです。

その結果、昔ではあり得なかった糖尿病にかかる人が大変な勢いで増えてい
ると言われると、なるほどと思います。

著者は、その狩猟採取時代の食事を現代食に当てはめたら基本は以下のよう
になると言います。

1)脂肪分の少ない肉、魚介類を中心としてタンパク質を食べる
2)デンプン質でない野菜と果物を食べる
3)穀物を控える
4)豆類を控える
5)乳製品を控える
6)加工食品を控える

これによって、生活習慣病やアレルギー、そして、不妊の背景にあると考え
られている糖の代謝異常や必須脂肪酸のバランスの問題、微量栄養素不足な
どの問題がほとんど解決できるというのです。

詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、著者の主張をそのまま実行す
るというよりも、自分だけの食事法を考えるうえで、知っておくべき情報、
持っておくべき視点を提供してくれるのではないかと思いました。

誤字、脱字がちらほらはあるのが気になりましたけど。

▼間違いだらけの食事健康法 崎谷博征著(技術評論社)
http://p.tl/3rvi

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編集室からのお知らせ________________________________________________

 妊カラセミナー「妊娠を望むカップルのための賢いサプリメント活用術」
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妊カラセミナーのご案内です。

「妊娠を望まれるカップルのための賢いサプリメント活用術」というタイト
ルですが、単なるサプリメントの使い方や製品を紹介するものではありませ
ん。

なぜかと言えば、サプリメントを使いさえすれば妊娠、出産できるわけでは
ないからです。

テーマは"育む力を養う"です。

お子さんを望まれるカップルにとって大切なのは、卵子や精子を"育む力"
で、そのためにはカップルの体内の環境を卵子や精子がすこやかに成長する
のにふさわしいものに整えることだと、私たちは考えています。

皆さんもご承知の通り、卵子、そのものをよくすることは現実的ではありま
せん。

私たちに出来ることは卵子や精子が健康に成育するための環境をよくしてあ
げることです。

それでは、新しい命がすこやかに成育するにふさわしい環境とはどんな環境
なのでしょうか?

そもそも、卵子や精子のためにはどんな環境がいいのかなんて、誰にも分か
らなかったのですが、体外受精が一般的になったことで、多くの研究が行わ
れるようになりました。その中で、生活習慣、中でも食生活と体外受精の治
療成績との関係についても多くの臨床試験や疫学調査がなされています。

それらの研究結果をベースにして"私たちが健康な赤ちゃんを迎えるために
何が出来るのか、どんなことが意味があるのか"について、私たちが考えて
きたことをお話しさせてもらいたい、そう考えています。

妊娠を望まれるカップルのための生活術を皆さんと一緒に考えたい、そして、
その中で、サプリメントもこう使えば有効ですよ、というお話しです。

育む力は、単に妊娠するためだけではありません。妊娠後はお腹の赤ちゃん
がすこやかに成長するためでもあり、出産後の育児のためでもあります。

お気軽にご参加ください。

◎セミナー概要

■開催日程:6月1日(土)
■開催時間:10:30~12:30
■開催場所:第一村嶋ビル1階Aスタジオ(東京都港区赤坂2-21-2)
※東京メトロ 南北線 「六本木一丁目」駅3番出口 徒歩5分
 東京メトロ 銀座線/南北線 「溜池山王」駅12番出口 徒歩5分
 東京メトロ 千代田線 「赤坂」駅5番出口 徒歩5分

■内  容:セミナー90分・質疑応答30分
■参加費用:1,000円
■定  員:20名
■申込方法:下記の要領でメールにてお申込み下さい。
※タイトルを「セミナー申込」として、下記のアドレス宛お送りください。
 氏名、年齢、電話番号、参加希望日程を記載ください。事務局から参加要
 項とアンケートをお送りします。当日までにアンケートの返信、参加費用
 のお振込をお願いします。
 
※話し手:細川忠宏(妊娠しやすいカラダづくり運営者)
     日本不妊カウンセリング学会不妊カウンセラー
     日本臨床栄養協会サプリメントアドバイザー

※参加申込み、セミナーに関するお問合せは以下のアドレスまで。
info@akanbou.com

お気軽にご参加ください。尚、定員になり次第、締め切らせていただきます。


運営サイト__________________________________________________________

私たちはお子さんを望まれるカップルを応援します。

▼不妊に悩む夫婦の自己決定を支援する情報サイト
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://www.akanbou.com/

▼妊カラ・男性不妊編
→「男性不妊 ~ ふたりで知っておきたいオトコのこと」
http://www.akanbou.com/dansei-funin/

▼医師がサポートするサプリメントセレクトショップ
→「ネイチャーズギフト」
http://www.nature-g.com/

▼ドコモ、au、ソフトバンク公式携帯サイト
→「おしえて!不妊ナビ」
http://funinavi.edia.ne.jp/index.html

▼ツイッター
→「妊娠しやすいカラダづくり」
http://twitter.com/ninkara


編集後記____________________________________________________________

間違いだらけの健康食事法という本を紹介しました。本、そのものはとても
興味深く、おもしろかったのですが、もやもやとしたものが残っています。

そもそも、食事法に正解なんてあるんでしょうか?あるとしても、一朝一夕
にわかるもなのなのでしょうか?というか、誤解を恐れずに言ってしまうと、
正しい食事法を簡単に求めるという感覚自体が間違いではないかと。

脂肪が吸収されにくくなるというふれこみの食物繊維を入れた清涼飲料水が
ヒット商品になり、"ビジネス"では新たな市場を創出したというふうに評価
されているそうですが、果たして、飲んだ人にどれだけの「いいこと」をも
たらしているのでしょうか?

カラダに"いいもの"を簡単に求めるという欲求を多少は満たしただけ、と思
うのはあまりにもうがった見方でしょうか。

食べること、イコール、生きることですから、やっぱり、つくる人が、よか
れという思いで、精魂こめてつくったものを、感謝して、美味しく、「いた
だきたい」と思います。

そう思うと、食事法に予め決められた正解などなく、自分たちで、日々、つ
くりあげていくものなのでしょうね。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.519
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不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、二人で話し合い、考えを整
理して、自分たちに最適な答えを出すためのヒントになるような情報を、出
来る限り客観的な視点で、お届けしています。
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発 行:株式会社パートナーズ
編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
サイト:http://www.akanbou.com/
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◎発行部数
・自社配信: 857部
・まぐまぐ: 4,448部
・合計部数: 5,305部(5月26日現在)
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