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VOL.507 誤解されやすいこと

2013年03月03日

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 妊娠しやすいカラダづくり No.507 2013/3/3
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今週の内容__________________________________________________________

・更新情報
・今月のトピックス 誤解されやすいこと
・編集後記


更新情報____________________________________________________________

サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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2013年3月2日 最新ニュース
サウナ入浴が精子をつくる働きに及ぼす影響
http://www.akanbou.com/news/news.2013030201.html
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2013年2月25日 不妊治療のためのヨガ
自分の中の"薬"を生かす
http://www.akanbou.com/expert/interview01/03.html
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今月トピックス Mar.2013_____________________________________________
 
 誤解されやすいこと
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夫婦の"営み"は秘すべきもので、普通はオープンに語られることはあまり
ありません。ましてや、どうすれば、妊娠しやすくなるのかのついては、い
ろいろなデマがまかりとおっていることがたくさんあって、誤解も少なくあ
りません。

そこで、今月は、改めて、語られることがなく、正しい情報が行き届いてい
ないため、意外にも誤解されやすく、あまり知られていないかもしれない、
けれども、本当は大切なことをピックアップしてみました。


━ 排卵日が最も妊娠率が高いわけではない

排卵日の性交が最も妊娠しやすいわけではありません。

周期中に妊娠の可能性のあるのは6日間で、その中で、排卵の4日前から妊
娠の可能性は高くなるのですが、排卵日の2日前から排卵日前日が最も妊娠
しやすくなり、排卵日当日にはすでに妊娠率は低下してしまうのです。

ですから、排卵日だけを狙うのは正しくありません。


━ 排卵後、胚移植後の性交で妊娠率が高まる可能性がある

排卵後や胚移植後の性交は妊娠の支障になるとの誤解が少なくないようです。

支障になるどころか、排卵後や胚移植後の性交は妊娠にプラスに働く可能性
があります。もちろん、精子そのものは必要ありませんが、精液が免疫的な
メカニズムを着床にプラスにする働きがあるとの報告があります。ですから、
避妊する必要もないのです。


━ 毎日、射精することで精子の質が高まる

男性にとっても妊娠に最も大切なのは精子の「質」で、具体的にはDNAの
損傷率が低いことです。男性の禁欲期間が長くなればなるほど、古くて質の
低下した精子が多くなり、また、古い精子が多くなると、そこから活性酸素
が発生するので新鮮な精子の質が低下し、悪循環になります。

毎日、射精するのがベスト。少なくとも週に3回は射精するのが最も妊娠さ
せる力が高まります。マスターベーションでもOKです。


━ 気持ちが入ってるか、入っていないかで大違い

精液検査のためにクリニックの採精室で「業務的」に射精した場合、検査結
果が悪くても当然かもしれません。なぜなら、気持ちが入っていない射精は
射精の完成度が低く、精液量が少なくなり、当然、数も運動率も悪くなって
しまうことが多いからです。

男性の気持ちが入り、興奮度が高まった射精ほど、射精の完成度が高まり、
数が多く、元気な精子が放出されるようになり、妊娠の確率が高まるのは当
然のことです。


ちょっとした誤解や思い込みで、ボタンを掛け違ったばっかりに、妊娠する
までに余計な時間がかかってしまうことは、決して、珍しいことではないと
思います。

間違いなく言えること。

それは、数多く、密度濃く、仲良くすることが最も妊娠しやすくなるという
ことです。たとえ、不妊治療を受けていても、受けていなくても、です。

至極、あたりまえなことかもしれませんが。

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編集後記____________________________________________________________

3月になりました。春は、確実にやってきています。

Sさんからいただいたメールの一部にこんなことが書かれていました。

「食べること、身体を動かすこと、休みことの質を高め、妊娠しやすいカ
 ラダづくりに取り組み、以前に比べれば、心身の調子がよくなった、け
 れども、それが、そのまま不妊治療の結果にあらわれるとは限らないの
 が何とも悩ましいところ」だと。

不妊治療、特に、体外受精を受けていれば、それぞれのステップで、「結果」
が出ますので、思うような結果にならなければ、努力しているにもかかわら
ず、"報われなかった"感に苛まれることがあるかもしれません。

そして、もしかしたら、やってることって無駄?、やり方が悪い?、どこか
間違っている?、、、なんていう疑いが頭の中をぐるぐる巡ってしまうかも
しれません。

本当に悩ましいところですね。

でも、治療のステップの結果って、必ずしも決定的なものではありませんよ
ね。

たとえば、採卵できなかったのは「たまたま」であることが多いし、いい卵、
グレードの高い胚と言っても、あくまで「形態的」な評価で絶対的なもので
はないことも事実です。

ですから、報われていないと受け止めてしまうのも早計なのかもしれません。

そもそも、努力の中には、すぐに結果が得られるものと、ずーと先に結果が
期待できるものがあります。

すぐに結果が得られるものは、あまり長続きせず、ずーと先に得られる結果
は長く続くことが多いように思います。

なので、いつも、すぐに結果を求めると、すぐに結果が出るようなことにし
か取り組まなくなってしまう危険性があります。

そして、なにより、ストレスフルな生活になってしまうように思います。

長い目でみて、日々を充実させる、これって、とっても大切なことだと思い
ます。

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] VOL.507
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編 集:細川忠宏(日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
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