メルマガ

VOL.224 何があなたをそれほど苦しめるの?

2007年09月16日

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          妊娠しやすいカラダづくり

  2007/9/16 No.224
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.akanbou.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関するさまざまな情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信しています。

-[INDEX]------------------------------------------------------------

》今週の更新情報
》今週のニュース解説:子どもへの食育について
》今週のトピックス:何があなたをそれほど苦しめるの?
》妊娠しやすいカラダづくり編集室から 
》編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           今 週 の 更 新 情 報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
--------------------------------------------------------------------
2007年9月15日 最新ニュース
10代の体重は現在の妊孕性に影響する
http://www.akanbou.com/news/news.2007091502.html
--------------------------------------------------------------------
2007年9月15日 最新ニュース
魚や野菜をよく食べる子どもは小児ぜんそくにかかりにくい
http://www.akanbou.com/news/news.2007091501.html
--------------------------------------------------------------------
2007年9月14日 最新ニュース
アスパルテームは生殖機能に影響することはない
http://www.akanbou.com/news/news.2007091401.html
--------------------------------------------------------------------
2007年9月13日 Q&A
クロミッドの副作用と夫婦生活の頻度について
http://www.akanbou.com/qa/qa.2007091301.html
--------------------------------------------------------------------
2007年9月12日 最新ニュース
原因不明不妊女性は体外受精の前に腹腔鏡検査を受けるべき
http://www.akanbou.com/news/news.2007091201.html
--------------------------------------------------------------------
2007年9月11日 最新ニュース
半数以上の不妊患者(体外受精)は双子を望んでいる
http://www.akanbou.com/news/news.2007091101.html
--------------------------------------------------------------------
2007年9月10日 Q&A
胚の質は精子の質や採卵数に影響を受けるのでしょうか?
http://www.akanbou.com/qa/qa.dr.imano-004.html
--------------------------------------------------------------------
上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
            今週のニュース解説
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【テ ー マ】--------------------------------------------------------

子どもへの食育について

【結  論】--------------------------------------------------------

子どもへの食育は妊娠する前から始まっていると自覚すべき。

なぜなら、女性の妊娠前や妊娠中、そして、育児期間中の食生活や食の嗜好
は、妊娠しやすさや健全な妊娠、出産だけでなく、子どもの将来の健康にも
大きく影響するから。

【コメント】--------------------------------------------------------

まず、妊娠することこそが一番の関心事で、
"食育なんて、まだまだ、先のこと"なのかもしれませんが、
妊娠しやすいカラダづくりは、決して、妊娠することだけではなくて、
健全な妊娠や出産、そして、未だ見ぬお子さんの健康にも影響大なのです。

そもそも、葉酸の摂取が先天性異常の予防になるだけでなく、
妊娠前や妊娠中の食生活が、
子どものアレルギーの発症や知能の発育に深く関与していることは、
多くの研究報告があり、その都度、紹介してきました。

ところが、母親の食生活や嗜好の影響はそれだけに留まらないようです。

妊娠・授乳中の母親の食の嗜好は子に受け継がれるというのですね。
http://www.akanbou.com/news/news.2007081601.html

また、この1週間ほどで、考えさせられるような研究報告が相次いでいます。

まずは、子どもが健全な食習慣を身につけるかどうかは、
小さいときに家族と一緒に食事をとる機会が多いかどうかに、
大きく左右されるというのです。
http://www.e-iml.com/index.php/?p=37

もちろん、家族と一緒に食事をする機会が多いほど、
将来的に子どもは健全な食習慣を身につけるようになるといいます。

そして、ここ数日、イギリスで大変な騒ぎになっているのですが、
食品添加物(合成着色料や保存料)が、
子どもの多動症を招いている可能性が大きいというのです。
http://www.e-iml.com/index.php/?p=36

多動症というのは落ち着きがなく、集中力に欠けることで、
日本でも、急増していると言われています。

最新ニュースでは、野菜や魚をよく食べる子どもは、
アレルギーにかかりにくいと報告されています。
http://www.akanbou.com/news/news.2007091501.html

そして、この調査においても、妊娠中の母親の食生活は、
子どもの出生後の食生活に大きく影響するとの指摘がなされています。

小児ぜんそくやアトピー性皮膚炎、
そして、ADHDとよばれる注意欠陥・多動性障害は、
年々、増えているとされています。

もちろん、その原因は単純なものではないのでしょうが、
食生活の環境の変化によるところも大きいようです。

そして、子どもの食習慣や嗜好は、
妊娠前からの両親のそれが形成するわけですから、
まさに、子どもが自分で判断できるようになってから食育に取り組んでも、
時すでに遅しなわけです。

その頃に、清涼飲料水やカップ麺、コンビニ弁当、
そして、ファーストフードのハンバーガー等が、
この世で最も美味しいと感じる舌になっていれば、
もはや取り返しがつかないといっても過言ではないと思います。

--------------------------------------------------------------------
上記の記事についてのご質問等は下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    今週のトピックス

        何があなたをそれほど苦しめるのか?
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんなメールをもらいました。

---[Kさんからのメールここから]-------------------------------------

<中略>

そっとしておいて欲しいというささやかな願いもむなしく、
義理の両親からのプレッシャー、
そして、妹や友人からの妊娠報告、
さらには、テレビから流れてくる芸能人の妊娠報告まで、
心が乱されない時はありません。

いつまで待てば、
あとどれくらい頑張れば、
自分たちの夢は叶うのでしょうか?

生理の度に落ち込んで、
そして、次の周期には、もしかして今月は?って。

願えば願うほど叶わないみたい。

でも、今月も病院の予約を入れました。

とにかく、前に進もうと思って。

<中略>

---[Kさんからのメールここまで]-------------------------------------

皆さんは、いつ、どんな時に、
自分が不妊かもしれないと疑い、心配し始めましたか?

実は、不妊かどうかなんて、
誰にも当てはまる明確な基準などないのです。

一応、医学的には、
日本産科婦人科学会では、
避妊しない夫婦生活があるにもかかわらず、
2年間妊娠しない状態と定義してくれてはいます。

ところが、これも、ある意味、あやふやなものです。

なぜなら、その前は、3年としていましたし、
最近では、1年とするのが主流のようですから。

現実に、5年とか、6年の不妊期間の後に、
自然妊娠されるご夫婦はたくさんおられます。

また、最近、日本不妊協会では、
http://www.jrha.org/index.html
35歳以上は半年で不妊とすべきと提案されているようです。

その意図は理解できますが、
専門家による定義一つで、
それまでのんびり構えていたご夫婦が、
急に、焦り、悩み出すことも少なくないのではと懸念してしまいます。

世間への啓蒙を目的とした一般論と、
現在進行形で心配する夫婦が知るべき情報とは区別して考えるべきです。

年齢は妊娠する力に影響する最大の要因であることは間違いありませんし、
周囲が、次々と、妊娠すれば、
なんで?、、、と焦ってしまうのは人情でしょう!!

ただ、自分たちの妊孕性(妊娠する力)を正しく把握するのに、
世間一般の尺度なんてあてにならないし、
ましてや、周囲の誰かと比較できるものでは、断じて、ありません。

そんな時は、自分のカラダのペースに耳を傾けてみてはいかがでしょうか?

女性の周期は、人、ぞれぞれ、です。
そして、周期によっても変動があったりします。

また、夫婦生活の頻度も、夫婦、ぞれぞれです。
そして、周期によっては、ゼロだったり、多くもてたりします。

普通は、このような月経サイクルや夫婦生活の頻度のことを、
カラダのペースのように思われるかもしれません。

或いは、ちゃんと排卵しているかどうか、
両側の卵管が通っているかどうか、
ご主人の精子の数や運動性は十分かどうか、
そんな、私たちに把握可能な指標のことに目が向いてしまいがちです。

ただ、私たちはここで想定している"自分たちのカラダのペース"とは、
それだけでは、決して、ありません。

健康な若いカップルが、
タイミングがドンピシャの行為をもっても、
妊娠するのは、せいぜい30パーセントにしか過ぎないこと。

また、いくら、体外受精において、外見上、最高の受精卵を戻しても、
妊娠するのは、これもまた、せいぜい、40パーセントにしか過ぎないこと、
さらには、そもそも原因不明不妊というものが存在すること自体、
妊娠の成立には、私たちには、知り得ない、
そして、コントロールできない要因が存在することを物語っています。

世間では、"生命の誕生の神秘さ"などと形容されたりしますが、
現代医学で想定しているのは、
"周期によっては"、
妊娠できるだけの力のない卵子が排卵されることがあること、
"健康な男女の受精卵でも"、
何割かは、染色体異常は存在することです。

大切なことは、
このような"カラダのペース"を
どのように受け入れるのかということだと思うのです。

間違いなく言えることは、
私たちにはコントロールできないということ、
そして、なぜ、そうなるのかは分からないということ、
さらには、それは、異常か、正常かということではないということです。

ましてや、なまけているとか、
ポンコツなどということでも、断じて、ないわけです。

言ってみれば、"たまたま"とか"偶然"なんですね。

考えてみれば、私たちが生きていくということは、
時には、"偶然"を受け入れなければならないということであり、
一方では、"偶然"の凄さや尊さに、感動し、
そして、感謝するということでもあると思います。

なぜ、それぞれの夫婦には、
ぞれぞれの授かるタイミングがあって、
そして、そのタイミングは、なぜ、ぞれぞれに大きく異なるのかを、
私たちなりに考えてみた、現時点での結論です。

--------------------------------------------------------------------
上記記事についてのご意見、ご感想等は下記宛にお寄せ下さい。
info@akanbou.com

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
        妊娠しやすいカラダづくり編集室から
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■私たちは不妊に悩むご夫婦を応援します。

━[不妊に関するご相談はQ&Aへどうぞ!]━━━━━━━━━━━━━

▼人には聞けない不妊の悩みに専門家がお答します。

↓以下のページからどうぞ
http://www.akanbou.com/qa/main.html

※内容によっては、回答に時間を要する場合、回答できない場合があります。


━[妊娠しやすいカラダづくりのためのサプリメント]━━━━━━━━━

▼あなたに相応しいサプリメントとその使い方をご提案、販売しています!

サプリメントであれば何でもいいというわけではありません。

↓効果的な利用のための3つの原則と使い方
http://www.akanbou.com/5step/step3/step3.html
↓目的別サプリメントガイド
http://www.akanbou.com/5step/step3/supplementguide.htm

サプリメントの賢い選び方、上手な使い方を提案します!

↓ご購入は以下のページからどうぞ
http://www.nature-g.com/funin/supple.html
↓どんなサプリメントがよいのか分からないという方はご相談下さい。
http://www.nature-g.com/query/index.html


━[妊娠しやすいカラダづくりのための気功&ストレッチ]━━━━━━━

▼毎週土曜日に開催しています!

心と身体のセルフケアを学び、リラックスする方法を身につけます。

↓以下のページからどうぞ
http://www.akanbou.com/kikouclass/top.html


━[妊娠報告をお願いします]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

▼皆さんからの妊娠報告をお待ちしています。

とにかく、不妊を克服された方々の体験は本当に励みになります。

↓以下のページからどうぞ
http://www.akanbou.com/houhoku/main.html


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編 集 後 記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
最近、ネット上で、
"こうすれば必ず授かれる方法"を書いた本が、
決して、安くはない金額で販売されているのをみつけて驚きました。

一瞬、買ってみようかなと心が動きかけましたが、
「待てよ、そんなうまい話しがあるわけがないわい」と、
かろうじて、思い止まりました。

私でさえ、そんなふうでしたから、
決して、安くはないその本を購入される方は少なくないのだと思います。

たとえ、他の人が、
うまくいって、授かった方法でも、
そして、たとえ、全ての条件が同じであったとしても、
それが、別のカップルに当てはまるとは、限らないところが、
授かるということの悩ましさです。

ですから"方法論"にこだわれば、こだわるほど、
結局は、堂々巡りを繰り返しかねないということになりますし、
新たな方法への期待を大きくもてば、もつほど、
その後の落胆は大きくなるに違いありません。

そういう意味で、"こうすれば授かる方法"を書かれた本は、
とっても罪作りな本ということになりかねません。

人間って、ついつい、
自分には未だ知らない特別な方法論があることを、
期待してしまうところがあるように思います。

でも、それを、しゃかりきになって探すと、
余計に悩みが深くなってしまうように、最近、思えてなりません。

そんな時こそ、足もとをみつめて、
パートナーとともに、
悩みを、一つ一つ、丁寧に、ほぐして、
そして、自分たちで、解決していくことが大切だと思います。

====================================================================
妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行] No.224
--------------------------------------------------------------------
◎発行部数
・自社配信: 1,003部
・まぐまぐ: 5,303部
・合計部数: 6,306部(9月16日現在)
--------------------------------------------------------------------
◎「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
--------------------------------------------------------------------
◎注意事項
読者の皆さんから寄せられたメールは、事前の告知なく掲載させていただく
場合がございます。匿名などのご希望があれば、明記してください。また、
掲載を望まれない場合も、その旨、明記願います。メールに記載された内容
の掲載によって生じる、いかなる事態、また何人に対しても一切責任を負い
ませんのでご了承ください。
--------------------------------------------------------------------
◎免責事項について
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
てありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログ
ラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
--------------------------------------------------------------------
◎著作権について
当メールマガジンの内容に関する著作権は株式会社パートナーズに帰属しま
す。一切の無断転載はご遠慮下さい。
--------------------------------------------------------------------
◎ご意見、ご希望は下記メールアドレス宛にお願いいたします。
info@akanbou.com
--------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して発
行しています。配信の停止は下記のページから手続き下さい。
http://www.mag2.com/m/0000116311.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【発 行】 株式会社パートナーズ内
[妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【編集長】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー)
【監 修】 西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
荻田浩司(医師・医学博士)  
【WEB】 http://www.akanbou.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

キーワード