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VOL.138 なんでも質問すべし!

2006年01月15日

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          妊娠しやすいカラダづくり 
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    2006/1/15 #138
━不妊に悩むカップルを応援します!━━━━━━━━━━━━━━━━━                
http://www.akanbou.com
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このメールマガジンは、不妊に悩むカップルが、悩みを克服するために、
二人で話し合い、考えるうえでの道筋を整理したり、
自分たちで答えを出すためのヒントになるような、
そんな不妊に関する様々な情報を、出来る限り客観的な視点で、
毎週末、登録頂いた皆さんに配信されています。
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みなさん、こんにちは。
いつもお読み下さってありがとうございます。

ご存知の方も多いかとは思いますが、ある、サプリメントのメーカーが、
04年11月から05年3月に販売していたコエンザイムQ10製品が、
ラベルには、3粒中300mgのコエンザイムQ10が含まれていると、
表示されてるにもかかわらず、
実際に調べてみると、その6分の1の18mgしか含まれていないことが発覚し、
公正取引委員会から警告を受けたと、12日の新聞で報道されています。

2004年の暮れから2005年の春というと、
ちょうど、コエンザイムQ10のブームが最も加熱していて、
どの原料メーカーでもコエンザイムQ10の製造が追い付かず、
全国の販売店からコエンザイムQ10がなくなってしまって、
コエンザイムQ10というだけで売れた頃です。

そんな時に、"空の"コエンザイムQ10を、2億7,000万円販売したそうで、
濡れ手に粟の、相当に、悪質な商法と言わざるを得ません。

まさに、ここにも"偽装問題"があったわけです。

そうです、例のマンションの偽装問題に似ていませんか?

いずれも、消費者には、商品の外側からは、
どうみても、その偽装は、見抜くことは出来ません。

サプリメントのボトルや粒を、いくらチェックしても、
本当に、コエンザイムQ10がラベルに表示されている量が入っているのか、
はたまた、マンションの外観や部屋の中を、いくらチェックしても、
本当に、構造上、必要で、十分な数の鉄筋が使われているのか、
消費者には、到底、分かりません。

そのために、法律というものがあるわけですが、
今回、発覚したケースでは、全く、機能していません。

よく言われる"消費者保護"という言葉が、
いかに、掛け声だけなのか、よくよく、分かります。

そのサプリメントメーカーに至っては、
今も、たくさんの製品を実際に販売している、決して、小さくない会社です。

ですから、実際の偽装は、見抜けなくても、
それ以外のところを、しっかりとチェックして、
会社や経営者の体質を見抜くしかありません。

チェックすべきは、会社の規模でも、イメージでも、知名度でも、
或いは、"公的なお墨付き"でもありません。
それらは、お金で、どうにでもなるようです。

そんな"眼力"が、あらゆるところで、
ますます、大切で、必要な、
そんな社会に、日本も、知らず知らずの内に突入したことを、
十分に認識しておく必要があります。

そして、悪徳業者や公的な機関を、いくら、非難しても、
こんな社会を、いくら、嘆いてみても、所詮は、仕方のないことです。

私たちの、"眼力"や"サバイバル感覚"に磨きをかけるしかありませんね。


サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」の更新情報です。
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          ★ 今 週 の 更 新 情 報 ★
  http://www.akanbou.com
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2006年1月14日 最新ニュース
男性不妊35歳以降の精子採取は困難
http://www.akanbou.com/news/news.2006011402.html
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2006年1月14日 最新ニュース
殺虫剤が原因で男性ホルモンレベルが低下
http://www.akanbou.com/news/news.2006011401.html
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2006年1月13日 最新ニュース
PCOSの女性の手の指の長さのパターンは男性に似る
http://www.akanbou.com/news/news.2006011301.html
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2006年1月13日 妊娠報告
よい意味で開きなおって
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2006011301.html
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2006年1月12日 Q&A
病院選びの基準を教えてほしい
http://www.akanbou.com/qa/qa.2006011201.html
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2006年1月12日 妊娠報告
治療をはじめようとした直前にタイミング法で
http://www.akanbou.com/houhoku/houkoku-2006011201.html
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2006年1月12日 最新ニュース
母乳で育てた子供は肥満になりにくい
http://www.akanbou.com/news/news.2006011201.html
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上記の記事についてのご質問等は、下記のアドレス宛お寄せ下さい。
news-master@akanbou.com

事務局からのお知らせです。
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         ★ 妊 カ ラ ニ ュ ー ス ★
20060114
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■妊娠しやすいカラダづくりのための気功教室からのお知らせ

〜3月25日はお休みとさせていただきます。

昨年、10月からスタートした教室ですが、この年末年始のお休み中に、
受講されている方の中から、2名の方が、ご懐妊されました!

本当に嬉しい限りです。

さて、今年も毎週土曜日に開催しますが、3月25日はお休みとさせて頂きます。

予め、ご了承下さい。

★詳しくは下記のサイトを参照下さい。
http://www.akanbou.com/kikouclass/top.html


━〈特 集〉━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  不妊治療を賢く受けるために 〜 分からないことは質問すべし!

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サイト版「妊娠しやすいカラダづくり」には、
毎日、たくさんのご相談が寄せられます。

今年の私たちの重要課題の1つは、
このQ&Aの機能と対応力を大きく強化することによって、
多くの方々のお役に立ちたいということがあります。

さて、皆さんからのご相談に接していて、
いろいろ感じることがあるのですが、
解決すれば、大きく状況を改善できることが2つあります。

それは、1つには、もっと、夫婦生活の回数を増やすこと、
もう1つは、不妊治療を受けている方だけなんですが、
治療における疑問が生じたら、すぐに、先生に尋ねるというものです。

夫婦生活の回数といテーマは、
来週の特集テーマとして考えてみるとして、
今週は、先生とのコミュニケーションを考えてみます。

★"分からない"ことだらけ、だからこそ

不妊治療というのは、
受けてみて初めて分かることがいろいろありますね。

まずは、不妊の原因を把握することが、
なかなかに、一筋縄でいかないことがあります。

そして、原因が分からないことも少なくなかったり、
さらに、原因が特定できて、それに対する治療が施されたとしても、
必ずしも、妊娠できるとは限らないということがあります。

さらに、さらに、また、別の原因がみつかったり、
それぞれの原因が、どれくらい、妊娠の障害になっているのか、
検査を繰り返しても、あやふやなものだったりするようです。

しまいには、"生命の神秘"なんていう言葉で、
かろうじて、自分を納得させざるを得ないこともありますね。

何を言いたいのかと言いますと、
不妊治療を受けていると、
「分からないことばかりだー」ということです。

「いったい、どうなっているんだー」という感じです。

だから、先生に聞くことがとっても、とっても大切なんです。

また、不妊治療というのは、
たとえ、妊娠するというゴールは明確ではあるのですが、
さて、どのようにして、そのゴールを目指すのか、
山登りに例えると、いろいろなルートがあるのです。

体力的にきつくて、リスクは高いけど、山頂までの最短ルートもあれば、
無理のないペースで挑戦するルートもありますし、
はたまた、多少は遠回りしても、
途中の風景や草花を楽しみながら、
のんびりと、山頂を目指す登り方もあります。

で、現実をみてみると、
初めから自分たちの登り方やルートが明確になっている夫婦なんて、
ほとんどいません。

いったん決めたルートでも、
途中で、やっぱり、こっちにしようなんてことも、よくあることです。

そんなふうに、悩んだり、多少の試行錯誤があって、
徐々に、二人にとっての相応しいルートがみえてくるのかもしれません。

ですから、そんな際に、先生から、医学的な見地で、
さまざまなアドバイスをもらうことは、とっても、大切です。

★でも、不妊治療って、やっぱり、"独特なもの"、かもしれません

でも、ですね。
おそらく、言うは易し、行うは難し、です。

なぜなら、やっぱり、不妊治療は、独特なもの、なんでしょうね。

独特な"プレッシャー"と言えばいいのでしょうか。
独特な"ストレス"なのかもしれません。

ほとんどのケースは、
妊娠しないという、決して"症状"なんて言えない理由で、
通院を始める訳で、身体的に困っているわけではありませんね。

不妊治療って、ただでさえ、大変にエネルギーを消耗するものです。

気持が、"へとへと"になってしまいますね。

★経験者に教えを乞うことほど、確かなことはありません。

ここは、経験者に教えてもらうのが、
おそらく、もっとも間違いのない方法でしょう。

ということで、Q&Aでも回答頂いている、
不妊体験者を支援する会のセルフサポートグループ「Fine(ファイン)」の
代表者である、松本亜樹子さんの共著「ひとりじゃないよ」を参照して、
ポイントをご紹介してみます。

■まず、大前提として、「質問すること自体をあきらめないこと」

おそらく、これが、一番のポイントではないでしょうか。

もしかしたら、無意識にでも、"病院では先生にお任せしなければならない"、
"偉い先生に質問するのは、先生を信用していないようで、失礼だ"、
なんて、始めから、意識しようと、無意識であろうと、
質問することを諦めている人は、意外にも多いよう思います。

松本さんは、「だとしら、すごーくもったいない話し」で、
「ありったけの勇気を出して、わからないことは何でも質問すべし」と、
「とにかく勇気が必要なのが不妊治療の常」であると、
先生に質問することを躊躇している方にエールを送っています。

■質問することがかばかれる理由とその対策

それでは、なぜ、質問しづらく感じてしまうのか、
その理由を挙げて、それぞれに、松本さんの経験による、
"おススメドクター攻略法"を伝授してくれています。

▼「先生がコワイ」

無愛想で、恥ずかしがり屋なら、互いに慣れればいいのだけど、
本当に、怒るような先生の場合は、やっかいではあるけれども、
その先生が、なぜ、怒るのか、を冷静に観察して、
対策を講じることとしています。

例えば、次のようです。

"治療にケチをつけられたと思う"→ひたすら持ち上げながら話す。
"相手によって態度が変わる"→どんな相手にヨワイのかチェックする。

▼「先生に悪い」

これは、ある程度は、図々しくなるしかないとのこと。
ただ、疎ましく思われるほど図々しくならずに、
"明るい質問マニア"というニュアンスを理解して下さい。

▼「何を聞いていいのかわからない」

自分で、ちょっと、勉強しておくこと。

なんでも聞けばいい、といっても、
とりあえず、自分でも調べてみてから聞く、くらいのデリカシーは、
待ち合わせておきましょう、ということです。

▼「いざとなると聞くことを忘れてしまう」

必ず、すべてメモすること。

病院用のメモを用意して、
先生の言葉や薬の名前、量などを書いておいて、
そこに、質問したいことも忘れないために書きておくことです。

★質問は、ドクターとの信頼関係を結ぶ第一歩

そう、松本さんは、指摘されています。

結局、治療を受ける患者と先生の関係に限らず、
相手が、何を考えていて、何を知りたいのかが、ぼんやりしていれば、
対応のしようがありませんね。

質問することは、自分が理解できるようになるためだけではないようです。
医療を受けるうえで、最も大切な、
先生との信頼関係を築くうえでも必要なことです。

この信頼関係が希薄であれば、
いくら、名医と言えども、
いくら、プロに負けないくらいの知識を仕入れたとしても、
質の高い医療を受けることは叶わないかもしれません。

最近は、"インフォームドコンセント"なんていうことも、
不妊治療に限らず、盛んに言われたりしていますが、
決して、難しいことでもなんでもなく、
人間として、ごくごく、当たり前なおつきあいであるようです。

いかがですか、少しは、目の前の霧が晴れたでしょうか?

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■参考文献:「ひとりじゃないよ!不妊治療」 松本亜樹子 共著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4810426742/249-7411206-1157926

■不妊体験者を支援する会・NPO法人「Fine」
http://j-fine.jp/
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◎この内容に関するご質問やご相談、ご意見はメールにて。
news-master@akanbou.com


━[不妊に関するご相談は]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
人には聞けない不妊の悩み 専門家がお答します
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http://www.akanbou.com/qa/main.html

━[不妊改善のためのサプリメント活用術]━━━━━━━━━━━━━━
あなたに相応しいサプリメントとその使い方をご提案します
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http://www.nature-g.com/funin/supple.html
http://www.nature-g.com/query/index.html

━[妊娠報告をお願いします]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さんからの妊娠報告をお待ちしています
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http://www.akanbou.com/houhoku/main.html

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■編集後記 
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不妊治療は、とっても気力が消耗するという声は、あちこちで聞きます。
そして、お金もかかり、肉体的なリスクも伴うものです。

であれば、先生や看護士さんを、最大限に活用しなければ、
絶対に、ソン、ですよ!と言いたいです。

Q&Aの相談内容でも、セカンドオピニオンを求める前に、
主治医の先生に聞くべきことを聞いていないケースが、割に多いようです。

ある、不妊クリニックで、看護士の経験が豊かな女性から聞いた話ですが、
医療の世界で仕事をしている人間は、
基本的には、誰しも、人に喜ばれたいという欲求が強いはず、
とのことでした。

なるほど、と思いました。

であれば、患者側の意識の問題(勘違いや思い込み)か、
コミュニケーションの技術の問題ということですね。

ここは、頑張ってやる価値が大きいですよ!

あ、でも、Q&Aには、気兼ねなく、ご相談、ご質問下さいね!

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妊娠しやすいカラダづくり[毎週末発行]   No.138
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◎発行部数
・自社配信: 912部
・まぐまぐ: 4,571部
・合計部数: 5,483部(1月15日現在)
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http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
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【発 行】 株式会社パートナーズ内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【責任者】 細川忠宏(不妊カウンセリング学会所属)
【監 修】  西川 浩(医師・心斎橋中央クリニック院長)
       荻田浩司(医師・医学博士)  
【WEB】  http://www.akanbou.com
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