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VOL.071 自然にかえるということ

2004年10月02日

                               
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□■□■□     ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
◇◆◇◆◇        《毎週土曜日配信》
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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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妊娠の成立には、排卵→受精→分割→着床という4つの過程をクリアしなけ
ればなりません。ところが、このプロセスのどこかがうまくいかなくなると、
なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれがあります。

まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、
たまたま、うまくいかないところをセルフケアによる、自然な方法によって、
本来、私たちに備わっている生殖能力を取り戻すことで、
改善することにチャレンジしてみませんか?

私たち、「妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト」は、
不妊に悩むカップルを
正しい知識と情報を提供することによって
応援したい、

人まかせではなく、
自分たちのおかれた状況を正しく認識し、
自分たちを見失うことなく、
主体的、根治療法的な取り組みの力になりたい、
そんなふうに考えています。

よりよい内容にするためにも、
このメルマガに関してのご感想、ご意見、
または不妊改善に関するご相談や体験談等をお寄せ下さい。
下記メールアドレス宛にお送り下さい。

◆メールアドレス:info@nature-g.com

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皆さん、こんにちは。
いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。

既に、ご存知の方も多いと思いますが、
週刊朝日の最新号(9/28発売の10/8増大号)で、
「関東・近畿120病院7項目を徹底調査」というサブタイトルのついた、
不妊治療の「いい病院」という特集記事が組まれています。

関東と近畿地方しか取り上げられていませんが、
とっても参考になります。
なぜなら、ぞれぞれの病院の、
2003年の1月から12月までの年間の治療実績を、
それぞれの治療ごとに、アンケートを実施、
その結果が一覧表にまとめられているからです。

見るべきポイントは、2つです。

まずは、1つの病院のそれぞれの治療、
人工授精、体外受精、顕微授精の実績の割合を見れば、
どのような治療方針なのか、おおよその見当がつきます。
例えば、どことも、人工授精が多くて、
体外受精、顕微授精へと順に少なくなっているのですが、
その割合は多少、異なってきます。
それぞれの治療の割合によって、
患者のペースを尊重しながら、ステップアップしているのか、
体外受精を積極的に実施しているのかがある程度はつかむことが可能です。

もう一つは、絶対的な治療実績数です。
前々回の病院を選ぶ際のポイントでもお話しましたが、
やはり、不妊専門で、どれだけの患者さんを診てこられたか、
最も重要な指標です。
不妊自体が、大変、個別性が高く、
それぞれ、個人に応じた対応が求められる特性がある以上、
これまでの経験がもっとも、ものを言いいます。
自分が希望している治療の実績を見れば一目瞭然です。

あとは、実際の雰囲気や先生との相性等を、
自分の目で確かめれば良いと思います。

不妊治療の病院の情報は割と目にするようになりました。
どれも、あまり考えられた内容とは言い難いものでしたが、
この週刊朝日の特集記事はポイントをおさえているように思いました。


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・最新ニュースタイトル

・コラム「自然にかえるということ」

・読者からのメールにお答する

・編集後記

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  最 新 ニ ュ ー ス タ イ ト ル 一 覧

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ニュースのメインページ(タイトル一覧ページ)はこちらから
http://www.akanbou.com/news/main.html

各タイトルの詳細記事の内容と解説のコメントをサイトでご覧頂けます。

■日本人男性の精子濃度に2つの精子タイプ別季節変動
http://www.akanbou.com/news/news.092701.html

■未受精卵を凍結保存しての妊娠はまだまだ簡単ではない
http://www.akanbou.com/news/news.092801.html

■不妊治療助成7自治体で不実施
http://www.akanbou.com/news/news.093001.html

■男性の精子造成能力低下の世界的傾向は遺伝的要因?
http://www.akanbou.com/news/news.100101.html

■ストレスを低減させることが妊娠しやすいカラダづくりになる
http://www.akanbou.com/news/news.100102.html


-----------------★最新ニュースに関するご質問等は★----------------

今週、ご紹介した最新ニュースに関するご質問等ありましたら、
下記のアドレス宛にお送り下さい。
info@nature-g.com

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◆◇◆◇◆◇ コラム 「自然にかえるということ」
       
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このメルマガは昨年の9月6日にスタートしましたので、
1年と1ヶ月、配信遅延はしょっちゅうですが、
なんとか、毎週、配信し続けてきたことになります。
その間、読者の皆さんからの生の声を聞かせてもらうと共に、
世界の不妊改善に関する情報をチェックし続けてきました。
そして、今の時点で感じていることは、
妊娠のためには、「自然にかえること」が大切である、ということです。

冒頭でお話した週刊朝日の不妊治療の「いい病院」の特集記事の中で、
東京の加藤レディースクリニックの加藤院長のコメントが紹介されています。
私は、このコメントが多くのことを象徴しているように感じました。

「やはり、一定以上の経験は必要。
不妊治療で深刻なのは経験の伴わない医師が、
安易に排卵誘発剤を用いることです。
排卵誘発剤を長期間にわたり投与されたために、
妊娠がむつかしくなった患者さんもいる。
薬の副作用で卵巣が腫れ上がったり、
血栓が生じて脳梗塞が誘発される場合もある。
1000例以上の経験を積んだ医師はそうした危険を痛感しています。
だから、より自然に近い形で妊娠させてあげることが望ましい。
体が最高の卵子を選んでいるのですから。」

因みに加藤レディースクリニックは、
おそらく体外受精の治療実績数では日本でも有数のクリニックです。
要するに最先端の技術を追求した結果、
現時点の結論が、"自然に近い形"が望ましいというわけです。

上記の加藤院長のコメントからは、
副作用等をさけるための"自然に近い形"、という意味にもとれますが、
"自然に近い形"で排卵された卵子こそが、
「体が最高の卵子を選んでいるため」に質が高く、
"自然に近い形"のホルモン環境による子宮内膜こそが、
「体が最高の着床環境を形成しているため」に良好な状態である、
ということを言わんとされているはずです。
自然周期の体外受精法の利点です。

このように、最先端の高度な生殖医療と言えども、
あくまで補助、介添えにしか過ぎず、
妊娠するかどうかを大きく左右する"卵子の質"や
"子宮内膜の着床環境"は、
女性のカラダに本来備わった生殖力に頼らざるを得ないということです。

そして、加藤院長が指摘されている
"妊娠がむつかしくなった患者さん"というのは、
そんな大切な"自然に近い形"を、
間違った薬の使い方によって、
不自然な形にしてしまい、
結局、本来備わった生殖力を低下させてしまったために、
妊娠が難しくなったと言うことだと思います。

もう一つは、最新ニュースにあった"ストレスの低減"です。
カラダへの治療ではありません。
直接、生殖器官に働きかける訳ではありません。
心に働きかけるのです。
長期間に渡って妊娠しない、妊娠できないことから感じる不安や焦り、
不妊治療を受けることから感じるストレスを取り除くことが、
結果として、妊娠率の向上に寄与するということです。

要するに、子供が出来ないということ、
そして、恥ずかしい思いや痛い思いをしながら通う不妊治療で、
心の状態が不自然になってしまっているのです。
不自然な心の状態は、
悲しいかな妊娠を妨げてしまう最大の要因になっているかも知れないのです。

このメルマガでもいで先生の気功を取り入れた生活法、
アメリカのハーバード大学の不妊改善のための心理療法プログラムを
ご紹介し、いずれも多くの読者の皆さんからの支持を頂いています。

いかがでしょうか?

カラダも心も自然な状態が一番、
そうです、自然にかえる、のです。

私たちが、待ち望んでいるのは、"新しい生命"です。
そして、それは、薬や手術によって作られるものでは決してありません。
不妊治療は妊娠を妨げているものを取り除くことでしかありません。

カラダとココロが自然にかえったときに、
"新しい生命"を育む生殖力がもっとも高まるのです。

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     皆さんからの"悩み"や"迷い"をお聞かせ下さい
      ◆◇◆誌上カウンセリング◆◇◆

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今週は、いで先生の"心の悩み"のご相談はお休みさせて頂き、
ステップアップするべきかどうか、という悩みにお答します。

■ご相談内容を簡単にお書き下さい。
昨年に流産をして以降妊娠しません。
人工授精も2回しました。
年齢的なこともあるので体外受精に進んでいったほうがいいでしょうか。 

■結婚後、今日までの(治療)経過についておしえてください。
私35歳 夫40歳で結婚し、
1年間基礎体温をみながら様子をみていましたが授からず、
不妊治療をはじめました。 
夫は問題なく私に高プロラクチン血しょうがあるとのことで
テルロン1錠服用し半年タイミング療法しました。
半年後からクロミッド1錠服用し2周期目で妊娠しましたが、
8週で流産、2周期休み、また8週で流産、
その時はソウハをせずに子宮収縮剤で1ヶ月くらいかかって、
自然流産のようなかたちをとりました。
そのごもクロミフェン2錠服用しタイミングと
7月にAIHをしました。
卵が大きくなるのに20日ぐらいかかったり、
1個しか大きくならなかったりするので
9月は誘発剤の注射をしAIHをしましたがだめでした。
卵は3個排卵されたようです。

■不妊治療に対する希望を聞かせてください。
迷っています。
もう少し若ければゆっくり自然にと思いますが,
もう時間がないような気がしていて、
どんなことをしても早く妊娠したい、と思ったり、
授かりものなのでダメな時はなにをしてもダメだからなるように、
と思ったりしています。
主治医は穏やかな方で質問には丁寧に答えてくださるし、
とくに不満などはありません。

★編集室からの回答

検査でもなんら、不妊の原因になるような異常は見当たらないのですね。
なんらかの妊娠しづらい体質なのかも知れないということでしょうか。
それに加えて、やはり年齢がいってくると、
毎周期、良好な卵子が排卵されにくくなってくるものです。
ですから、治療前1年間、妊娠せず、
治療開始後、クロミフェンとhMGを用いてのタイミング法で、
半年以上経過していますから、
ステップアップということを医師のほうから勧められるのも頷けます。

ただし、フーナーテストがOKなわけですから、
実はAIHという治療を受ける必然性はさほど高いわけではありません。
さらに、卵管の通りに何ら問題はないのですから、
体外受精を受ける必然性にも乏しいように思います。
お分かりいただけるかと思います。

では、今後のことはどのように考えるのが適切なのでしょう。

まずは、大切なことは、
ご主人ともども、ステップアップしてでも、
お子さんが欲しいという気持ちが一致するかどうか、です。
これまでの経緯がこうだからとか、
状況がこうだからというようなことよりも、
お二人のお気持ちが最も大切です。
逆に言えば、お二人の気持ちが一致したときが、
ステップアップする時、と言えるのではないでしょうか。

そして、もしも、ステップアップすることを決意されれば、
体外受精をお勧めします。
なぜかと言いますと、これまでみつからなかった原因として、
卵管采が排卵後の卵子をうまく取り込めていないことが推測されること、
また、検査という意味もあるからです。
採卵して、受精、分割という過程をしっかりと確認出来るということです。
着床までの過程のうち、
どこかのプロセスに何か問題がないかどうかが、
確認できます。

なんら問題がなければ、もしも、1回の体外受精で妊娠出来なくても、
その後は再度、タイミング法に、
安心して?ステップダウンするという方法も有りではないでしょうか?

ただ、医師がこのようなお考えに立って、
治療を進められるかどうかは、不明ですが。
まずは、ご主人とよくお話されて、
その後は主治医の先生とお話になられると良いと思います。

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いで先生へ、"心の悩み"のご相談はこちらからどうぞ
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いでともみ先生への"心の悩み"へのご相談は、
下記のメールアドレス宛にお願いします。
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★いでともみ先生の「気功的生活のすすめ」はこちらから
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----Congratulation!-------------------------------------------------
 
      読者の皆さんからの妊娠報告をお待ちしています!

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アンケート形式で皆さんからの"妊娠報告"を募集します。
以下のアンケートをコピー&貼付けてメール下さい。
お待ちしています。

■プロフィール
・年齢
・結婚年数
・不妊治療歴

■不妊治療について
・治療内容
・それに要した費用

■妊娠にいたった治療内容

■妊娠にいたった経緯

■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

■現在、不妊改善中の方へ一言

以上です。

よろしくお願いします。

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        ★誌上カウンセリングに応募下さい★
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妊娠しやすいカラダづくりVOL.011にアンケートが掲載されています。
それをコピー、貼付けてご利用下さい。バックナンバーは下記URLから。
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現在の状況を出来るだけ詳しくお書き下さい。適切なサプリメントの摂取プ
ランをご提案させて頂きます。それぞれのご予算に応じたプランニングです。
ご利用を通してフォロローさせて頂きます。

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■編集後記 
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10月がスタートしました。
次号からは、毎号、1つのトピックを取り上げて、
それを掘り下げていきたいと思っています。

ご希望のトピックがございましたら、
メールにてお知らせ下さい。
お待ちしています。

今月には、サイト「妊娠しやすいカラダづくり」を全てアップさせます。

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妊娠しやすいカラダづくり No.071
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てありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログ
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【発 行】 株式会社ライフケアマネージメント内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【編 集】 細川忠宏
【監 修】  荻田浩司(内科医・医学博士)
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