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VOL.051 妊娠を妨げる不妊に関する誤解

2004年06月26日

                               
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□■□■□                     2004年6月26日発行  
◆◇◆◇◆
□■□■□     ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
◇◆◇◆◇        《毎週土曜日配信》
■□■□■                        VOL.051
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http://www.nature-g.com
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》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
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妊娠の成立には、排卵→受精→分割→着床という4つの過程をクリアしなけ
ればなりません。ところが、このプロセスのどこかがうまくいかなくなると、
なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれがあります。

まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、
たまたま、うまくいかないところをセルフケアによる、自然な方法によって、
本来、私たちに備わっている生殖能力を取り戻すことで、
改善することにチャレンジしてみませんか?

私たち、「妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト」は、
不妊に悩むカップルを
正しい知識と情報を提供することによって
応援したい、

人まかせではなく、
自分たちのおかれた状況を正しく認識し、
自分たちを見失うことなく、
主体的、根治療法的な取り組みの力になりたい、
そんなふうに考えています。

よりよい内容にするためにも、
このメルマガに関してのご感想、ご意見、
または不妊改善に関するご相談や体験談等をお寄せ下さい。
下記メールアドレス宛にお送り下さい。

◆メールアドレス:info@nature-g.com

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皆さん、こんにちは。
いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、
数あるメールマガジンの中から
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。
よろしくお願いいたします。

VOL.049の「流産」について、
いろいろご質問やご相談をお寄せ頂きました。
その中の以下のメールの質問をご紹介します。

〈ここからメールの引用開始〉----------------------------------------

前回のお話の流産についての質問があります。
流産の原因のほとんどが、染色体異常とういうことはよくわかりました。
しかしなぜ染色体異常になるのでしょうか?
受精卵が分割しているあいだに突然変異でなるのでしょうか?
それとも、精子あるいは卵子が結びつく前に、
染色体の異常を持っているのでしょうか?
後者だとしたら、状態の良い精子あるいは卵子を
漢方薬などを服用して作っておいて、
未然に防いでおけるのではないかと、ふと思ったからです。
突然変異だとしたら仕方ないと思いますが、
がんばったら防げるのでしたら、
次のステップを考えて気持ちも切り替えられるのではないかと思いました。
くわしい情報を教えてください。よろしくお願いいたします。

〈ここまでメールの引用終わり〉--------------------------------------

なぜ、染色体異常が起こるのか、これは分かっていません。
そして、どのタイミングで異常が発生するのかについてですが、
研究者の報告によると、
卵子の染色体異常が26%、
精子の染色体異常が8%、
そして、受精過程での染色体異常が8%とされ、
受精時には約40%もの染色体異常があるとされています。

さらに、流産のタイミングですが、
卵割期に15%、着床前後に15%、
10%が妊娠と診断された後に流産するそうです。

この染色体異常については、
頑張ってどうこうなるものではなく、
予防の手立てはないようです。

それぞれの考え方だとは思いますが、
人間の力でどうにかなるものであれば、
あの時にああしておけば良かったとか、後悔もあるでしょう。
けれども、人間の力ではどうにもならない"自然の淘汰"な訳ですから、
諦めがつくというか、
気持ちもスッパリと切り替えられるのではないかと思うのですが、
いかがでしょうか?

--VOL.051-INDEX-----------------------------------------------------

・最新ニュース
 ■イギリスで閉経までの期間を予測する検査法が開発中
■体外受精は年齢による妊娠率の低下を大きく改善することは出来ない
 ■不妊治療によって歯周病のリスクが高まる

・トピックス 〜 Conception(妊娠)& Misconception(誤解)より

・ストレスとどう付き合う?気功的生活のすすめ
 第12回 「快適な環境づくり その3」

・編集後記

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  最 新 ニ ュ ー ス

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日本産婦人科学会は、着床前診断について、
慶応大学の実施申請に対して、
始めて正式承認するようです。
さらに、人間の胚をクローン技術で作製、利用する研究を
条件付きではありますが、
認める方針を生命倫理専門調査会が採択しました。

人間が生殖プロセスにどこまで関与、介在するべきなのか、
まさに生命倫理の問題が議論されている訳ですが、
不妊治療において、確実に言えることは、
医療が介在する治療おいてその成功率を左右するものは、
本来の生殖力であり、
人間に備わった生殖システムを最大限に活かすことこそが、
もっとも効果的であるということです。

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 イギリスで閉経までの期間を予測する検査法が開発中
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http://www.telegraph.co.uk/news/main.jhtml?xml=/news/2004/06/17/nov17.xml&sSheet=/news/2004/06/17/ixnewstop.html

イギリスの研究者は、女性の閉経時期を予測し、今からあとどれくらいの期
間、妊娠することが可能かをアドバイスする検査法を開発中であると発表し
ました。この検査法が確立されれば、10人に1人の割合で起こると言われ
る早期閉経を早期の発見出来るようになることから、不妊治療におきては革
命的な変革をもたらす可能性があります。さらに、30代の女性にとっては、
仕事においてキャリアを積む上で、どれくらい迄、子供を作ることを先延ば
し出来るのかをおおよそ予測出来るようになります。

この検査は、超音波断層法で女性の卵巣の大きさを算出し、どれくらいの原
始卵胞が残っているのかをコンピューター解析するというもの。この検査の
開発者であるエジンバラの王立病院のがん専門医であるハミシュワレス医師
は、「私たちは、閉経まで何回の排卵があるかを当人に知らせることが出来
るようになったのです。」と話してます。

女性の卵巣の原始卵胞は数に限りがあって、その数は女性の一生を通して減
り続けると考えられています。卵胞が、おおよそ25000個にまで減ると、
それはたいていは37歳くらいなのですが、減少は加速され、その後は、妊
娠するのはとても難しくなります。1000個くらいまで減ると、閉経の予
兆があらわれるようになります。ワレス医師らは、卵巣の大きさと生殖能力
の低下の関係性を調査し、複雑な数学的コンピューターモデルを開発しまし
た。この研究は、医学誌「Human Reproductin」にて発表されました。

ワレス医師は、「私たちは、経膣超音波断層によって計測した25歳から51歳
の女性の卵巣の大きさを示しています。そして、それは、どれくらいの卵胞
が残っているかを正確に調査し、その結果、女性の生殖年齢を知ることが出
来るのです。」と話しています。

イギリスでは、閉経の平均年齢は、51歳ですが、個人差がとても大きいの
です。月経サイクルの乱れは閉経の10年前から始まると言われています。
約10%の女性は、早期に閉経し、まれには、20歳代で妊娠できなくなっ
てしまう人もいます。

家系はその手がかりにはなりますが、生殖能力の低下を正確に知ることの出
来る手段はありません。

不妊に関わる団体の人たちは、この研究を素晴らしいものであると評価して
います。「女性のカラダに関する情報はどんなものであれ、事情がわかった
上での選択が可能になるわけすから、歓迎します。早期閉経に悩む女性の相
談に毎週乗っていますが、彼らは子供を持つことが出来ず大変辛い思いをし
ています。子供を作ろうとしたのが遅かったことを悔やんでもいるのです。」
と話しています。また、ピルを避妊のために飲んでいる人達は、閉経の徴候
がピルのせいであらわれないので、ピルを止めた途端、突然、もう月経がこ
ないことが判明するのです。」と話しています。

また、ある人は、閉経について、この検査によって、凍結卵や凍結胚を残す
決断が出来るようになった。閉経に備えることが出来るようになったとアド
バイスしています。

この検査は、当分は、広く実施されるようにならないようです。研究者達は、
主に、ガンの治療のために生殖能力の低下が予測される若い女性のためにこ
の検査を実施するとしています。そして検査の精度を高めるために健康な若
い女性のモニターを実施するようです。

--------編集室より--------------------------------------------------

良好な卵子の排卵が、
妊娠のためには絶対条件であることは皆さんご承知の通りです。

高度な不妊治療を受けても、
採卵できなかったり、
採卵できても受精できない、
受精できても分割しない、
などなど、
卵胞が発育しないとか、
卵子の状態が悪ければ、
打つ手なし、となってしまいます。
まさに、卵子がない、或いは、卵子の質が悪いということは、
致命傷になりかねない訳です。

その原因はというと加齢、そうです、老化ということになります。
そして、女性の生殖システムは閉経をもって働かなくなります。

この死刑宣告に等しいとも言える閉経のタイミングが、
普通は50歳を超えてからなのですが、
個人差が割に大きく、
場合によっては30代、40代で閉経を迎えてしまう早期閉経、
これが問題です。

ですから、今回の閉経時期を予測できるというのは、
色々な意味で大変有り難いものであると言える訳です。

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 体外受精は年齢による妊娠率の低下を大きく改善することは出来ない
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http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/3812787.stm

フランス保健医療研究局(INSERM)は、年齢別の妊娠率調査の結果、
40歳を超えると妊娠率は、体外受精を受けても自然妊娠に比べてわすかし
か上昇しないことを確認しました。年齢による生殖能力の低下は体外受精を
もってしても十分に補うことが難しいことから、結論として、妊娠を希望す
る女性の年齢が35歳以上であれば、出来るだけ早く、体外受精を受けるこ
とを勧めたいとしています。この調査結果は、医学誌「Human Reproduction」
に掲載されました。

フランス保健医療研究局の人工統計学者は、30、35、40歳の女性の自
然な妊娠の確率を調べました。そして、34、38、42歳で2周期の体外
受精を受けた場合の妊娠の確率を算出しました。

コンピューターモデルは、各年齢別の妊娠の確率。流産のリスク、最後まで
妊娠できなかった人の確率等のデータを統合しました。

それによると、子作りを始めた年齢が、30歳の女性が1年以内に妊娠する
確率は75%、35歳になると、それは66%に低下、さらに、40歳にな
ると、44%にまで下がります。

そして、30歳で子作りを始めた女性が4年後には91%が妊娠し、同様に
35歳では、84%、40歳では、64%となっています。

一方、体外受精による妊娠率を調べてみると、30歳で子作りを始めた場合
の4年間で妊娠しなかった100人中の9人の内、2周期の体外受精によっ
て、2年以内に妊娠出来るのは3人で、6人は最後まで子供を持つことが出
来ないとしています。

35歳で子作りを始めた場合をみてみると、3年間で妊娠することが出来な
かった100人中18人の内、4人が体外受精によって妊娠するのですが、
14人は結局子供が出来ないとしています。

40歳で子作りを始めた場合も同様に、2年間に妊娠出来ない43人の内、
7人が体外受精によって妊娠しますが、36人は子供が出来ないとしていま
す。

40歳を超えると体外受精を受けることによる妊娠の確率は、もう2年間、
自然に妊娠を試みた場合に比べてわずかの上昇しか見られません。

研究者は、子供を作ることを先延ばしするリスクについてのより正確な情報
を提供するために自然妊娠と高度な生殖医療による妊娠の確率について調査
することは、大変意義深いものであると話しています。もしも、35歳以下
であれば、たとえ1年間妊娠しないという状況であっても今後妊娠するチャ
ンスはかなりあります。今後2年間で半分以上の人が妊娠するでしょう。と
ころが、35歳以上であれば、そう悠長なことは言っていられません。自然
妊娠の可能性はかなりあります。でも、これから妊娠出来ないとしたら、体
外受精によって妊娠率の低下を補うことは難しいものがあるのです。

別の産婦人科医は、「40代の女性の自然な妊娠率は低くなります。それは、
卵子の質の低下によるもので、それは体外受精という治療においても問題に
なるのです。」

--------編集室より--------------------------------------------------

フランス保健医療研究局(INSERM)というのは、
フランスの政府機関です。
まさに!このようなデータが、
真に"求められる"情報なのではないでしょうか。

年齢と供に妊娠率が低下していくこと、
35歳を超えるとその低下傾向がより大きくなることは、
広く知られているところでしょう。

片や、体外受精の妊娠率が20数%であることも同様です。

ところが、今回発表された、年齢別に時系列で妊娠率が、
どのように推移していくのか、
さらに、体外受精を受けた場合にその数字がどのようになるのか、
この部分は、これまでぼんやりとしていた領域ではないでしょうか。

それどころか、体外受精を受けることでもっと妊娠率が上昇するかのような
イメージがあるような気さえします。

私たちは、ことあるごとに、体外受精等や顕微授精は、
妊娠の障害になっているものを取り除くものであって、
決して妊娠の確率をあげるものではないとお伝えしてきました。
今回、図らずも数字の裏付けがなされた格好ですが、
治療の内容を冷静に考えれば普通に分かることではあります。

いずれにしても、
35歳を超えると、
ブザーが点滅し出すようです、
状況を早く見極めることが大切です。

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 不妊治療によって歯周病のリスクが高まる
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http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/news/fullstory_18543.html

アメリカのシカゴで開かれているアメリカ歯周病学会にて、不妊治療を受け
ている女性は歯周病にかかりやすいという調査研究結果が発表されました。

それによりますと、3周期以上の不妊治療を受けた女性は、歯茎の炎症や出
血しやすくなり、歯周病の進行のマーカーとなる物質が含まれる「歯肉溝液」
(歯と歯肉との境目から侵出液のこと)が増えるというもの。

こられの影響は、おそらくプロゲステロンやエストロゲンといった生殖ホル
モンの増加が相互に関連していると考えられるとしています。いくつかの研
究は、歯周病は、体外受精の失敗と関係があることを示しています。

歯周病は、早産を誘発するとも言われています。

不妊治療中は、歯や歯茎を清潔に保ち、こまめに正しいブラッシングを心掛
けることが大切です。

--------編集室より--------------------------------------------------

これは意外に知られていないことかも知れません。
歯周病の菌は、エストロゲンを栄養にして女性の体内で増殖するそうです。
さらに、妊娠中には、プロゲステロンが悪影響を及すそうです。

不妊治療中、妊娠中の女性は、とにかく歯周病にかかりやすく、
歯周病になると妊娠しにくく、
妊娠していれば、早産や流産になりやすいのです。

対策は、口の中を清潔に保つことです。

歯垢がたまっている人は歯医者さんで除去してもらうこと。

そして、朝起きると緑茶でうがいをし、
朝食後に歯磨き。
よるは入浴時に歯を磨くと歯周病予防に有効だそうです。
それは、歯肉の温度が40度の時、血管に最も新鮮な血液が流れ、
この時に歯を磨くと歯肉が活性化するためです。

あとは、良く噛むこと。
よく噛むことでだ液の分泌を良くし、
口中の殺菌効果を高めます。

最後に大豆食品をよく食べること。
大豆に含まれる成分が歯垢を抑制する働きがあるからです。


━【TOPICS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    カップルの妊娠を妨げる不妊に関する誤解 

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アメリカのカリフォルニアのビバリーヒルズの他5か所にある
不妊治療専門のクリニック、
「Reproductive Partners Medical Group 」の2名の医師、
L.WisotとDavid R.Meldrumによって書かれた本、
「Conception(妊娠)& Misconception(誤解)」は、
体外受精を始めとするART(高度な生殖補助医療)の解説書です。
この本の特徴は、通り一遍の教科書的な治療内容の説明ではなく、
"本当に知りたい"、
そして、"本当に知っておくべき、理解しておくべき"こと等の
正しい情報をとても分かりやすい表現で書かれています。

VOL.044とVOL.046でも簡単に紹介しましたが、
好評につき、
今回は、10の誤解を詳しくご紹介することにします。

著者は誤って伝えられている不妊治療に関する"誤解"が、
カップルの妊娠を妨げている要因の一つになっていると指摘しています。

いつ夫婦生活を持てば最も妊娠しやすいのか、
というような妊娠の仕組みに関するようなテーマではなく、
生殖医療が進歩し、より技術的、より複雑になるに従い、
どんな治療技術が自分達に相応しいのか、
また、どのクリニックを選ぶべきか、
困惑させられることになります。

宣伝ではなく、
正しい知識と情報によって、
誤解を解いてよくことにしましょう。
それでは、不妊に関する誤解です。

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 私たちのゴールは妊娠することだ     
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とんでもない!

ゴールは、自分達の子供を持つこと、
実際に、もっと正確に言えば、健康で、
母親と予定された日に病院を退院させられる子供を持つこと、です。

それほどの違いがないように思えるかも知れないが、
"妊娠すること"と"子供を持つこと"には大きな違いがあるのです。
「妊娠した」という言葉と
健康な赤ちゃんが生まれる間に起こる全ての事を知れば、
治療を通して健康な子供を持つことをゴールとして心にとめることが
なぜそれほど大切なことなのかが分かるでしょう。

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 治療の妊娠率の最も高いクリニックを選ぶ     
--------------------------------------------------------------------

賛成しかねます!

不妊治療を受けるためにクリニックを探す時に、
施設の発表する治療の成功率のみが選択基準ではありません。
そして、最も成功率の高いクリニックを選ぶという判断には賛成しかねます。

クリニックを評価する指標は、
治療の成功率の他にもたくさんあります。

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 "もっと"はより良い     
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生殖医療では誤解です!

良いものであればもっと用いるのが良いだろうというのは、
生殖医療においては誤解です。

まずは、不妊治療を受ける施設を選ぶ場合には、
規模が大きいからという理由で選ぶのは間違っています。
生殖補助医療学会や米国疾病予防管理センターが発表する
施設別の治療成功率をチェックすれば、
必ずしも施設の規模との相互関連は見られません。

次に、治療のサイクルを重ねてくると、
次第に、"もっと"という気持ちになるものです。
例えば、"もっと"薬を使えば、"もっと"多くの卵子が出来るのでは、とか、
"もっと"多くの胚を移植すれば、"もっと"妊娠する確率が上がるのでは、
3個の胚を移植するのであれば、6個移植すれば確率は2倍になるのでは、
どれもナンセンスです。

生殖医療は科学的なものです。
最適な結果が得られるように合理的な根拠に基づいた判断が、
なされるべきです。
"もっと"は、その的をはずしてしまうことになります。
もっと薬を使うことや、
多くの胚を移植することは、
卵巣過剰刺激症候群のような重大な副作用を招きやすくし、
多胎妊娠の可能性を大きく高めることになります。

高度生殖補助医療にはリスクがつきものです。

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 簡単なものだから、心配いらないよ    
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効果的な医療に簡単なものはない!

薬局で買えるアスピリンでさえ場合によっては、
重大な副作用を引き起こす危険に満ちていると言えます。

不妊治療を受ける際に考慮に入れる必要のあるリスクとしては、
・多胎妊娠
・卵巣過剰刺激症候群
があります。

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 医者が一番良く知ってるから決めてもらおう
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決めるのは、"あなた"です!

もちろん、医師のほうが知識は豊富でしょう。
だからと言って、全てを医師にゆだねることは間違いです。

治療方法の選択、或いは、
通常の不妊治療から高度な生殖補助医療へのステップアップは、
医師が決めるのではありません。
それまでの治療の結果、
そして、今後受ける治療の内容やリスクの説明を受け、
決断するのはあなたです。

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  連載コラム「気功的生活のすすめ」            第12回
      
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いい音楽と香りは使い方次第でとても効果的ですね。
あらためて、その威力を実感しました。

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 「快適な環境づくり〈3〉」              いで ともみ
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 夏が近づいてくると、街中もカラフルになって見ているだけでウキウキし
てきます。女性の着ている服も、遊び心あるちょっと派手な柄ものなんかも
多くなってきて、目を楽しませてもらえます。若い女の子は露出度も増し、
男性でなくてもまだまだピチピチしている肌に目を向けてしまい、眩しく思っ
たりするのは私だけでしょうか。ショップを見て回っては、安くてかわいい
物を見つけて、弾んだ気分でレジへ向かう自分を単純だと思うのですが、女
として生まれてよかったとこんな時思います。男性よりは断然ファッション
は楽しめますよね。
 でも、目で見て、かわいい〜と思わず欲しくなるものと、今の自分が似合
うものとギャップが生じてしまうのが、最近の私の辛いところ。ちゃんと、
鏡で合わせてから諦めざるを得ないのは、仕方ないですけどね。でもまだま
だ、新しいかわいいデザインのものも着たいなぁ〜。正直、今の若い子が羨
ましい...。

 最初から私の嘆きで始まりましたが(笑)、今回は、皆さん少し気功に慣
れてきた所かな?というとこで、気功する環境についてお話します。

 さて、まず室内で行う場合。環境としては、出来るだけ静かであるのが基
本です。集中する際に、色々な雑音があっては気が散ってしまうため、自分
が他の音が気にならない状態にしましょう。けれど、夜などで誰かが一緒に
いる場合は出来れば一人になれる部屋へ行って、環境づくりをした方が望ま
しいですね。どうしても自分の部屋の外の音が気になりそうなら、音楽をか
けて紛らわせるといいでしょう。静かでも、逆にその静けさに慣れず集中で
きない時もあるので、始めはリラックスできる音楽を必ずかけた方がいいか
もしれません。
 そのうち慣れてくると、集中力が増して音楽も必要じゃなくなる時もある
でしょう。また、外の環境がいいと、自然の音が音楽の代わりをしてくれる
時もあります。今まで気にとめてなかった鳥や虫の音や風の音が、心地よく
感じる音楽になるかもしれません。

 次に室内の明かりですが、昼間なら自然のままで構いませんが、夜の場合、
蛍光灯などの下は避けて行うようにして下さい。照明は柔らかい明るさの間
接照明だけを使うか、キャンドルの炎を幾つか灯す感じが落ち着けていいで
しょう。カーテンを開けて、窓の外の光や月の明るさを利用する手もあるか
もしれません。自分が落ち着く、ほのかな明かるさをお好みで見つけてくだ
さいね。

 さて、室内で気功をする際の注意として他にあるのが、出来るだけ電気製
品の無い環境で行って欲しいということ。部屋の中にまったく電気製品が無
い状態というのはなかなか難しいでしょうが、なるべく少ない部屋で余計な
電源は消していただけるといいですね。

 そうして以前、このテーマの中で述べたように余計な物が散らかってない
部屋で、植物があり、何かリラックスできる香りをたくとより効果的でしょ
う。また、窓は出来れば少し開けて、風通りがよい状態にしてください。

 では、室外でやる場合についてですが、こちらもやはり余り人が多くて賑
やかな所は避けて、ゆったり出来る場所がいいでしょう。そして、出来れば
樹木が側にあるといい気を分けて貰えます。大きな公園の場合で、樹木がた
くさんある所では、自分が一番しっくりするこれだ!と感じた樹木を見つけ
て、まずその樹木に触れて抱きついて挨拶すると共に、好きだという事を伝
えてから、その側で樹木からエネルギーを貰う感じをイメージしながら行っ
てみてください。とてもよい気が貰えるでしょう。

 また、状況として、室内・室外問わず、地震・雷・霧などにより天候が荒
れている時は避けてください。そして、気功を行う時間は、理想は夜明け前
の3時〜5時までがいいのですが、とても普通の生活では無理ですから、自
分のゆっくりし易いある程度同じ時間に行うのがいいでしょう。それでもい
つも決まった時間は難しいでしょうから、出来る時間にいつでもと考えて頂
けて結構です。
 そして、環境以外の留意点として、気功を行う時はお酒で酔っている時は
駄目。大・小便は事前に済ませておき、空腹・満腹時は避け、また、非常に
疲れている状態には無理をしないようにしてください。
 気功を行う時は、常にリラックスしている状態を保つことが大切です。服
装も体を締め付けないゆったりした物を選ぶようにしてください。
 いい環境で、気持ちよく気功を行い、新しい気を補充することでリラック
スして鋭気を養い、心身を癒して明日に繋がる自分作りを行ってください。

 次回は、気功で行うイメージの環境づくりについてお話します。

-------------------------------------------
いで ともみ(看護師・カウンセラー・気功師)
-------------------------------------------
不妊症は現代病であると考え、西洋医学、東洋医学、心理学に通じた立場と
これまでの豊富な臨床経験を生かし、妊娠しやすいカラダづくりプロジェク
トのメンタルサポートを担当しています。

★連載コラム「気功的生活のすすめ」に関しての感想や内容についてのご質
問等は、どしどしメールでお寄せ下さい。
info@nature-g.com

----Congratulation!-------------------------------------------------
 
      読者の皆さんからの妊娠報告をお待ちしています!

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アンケート形式で皆さんからの"妊娠報告"を募集します。
以下のアンケートをコピー&貼付けてメール下さい。
お待ちしています。

■プロフィール
・年齢
・結婚年数
・不妊治療歴

■不妊治療について
・治療内容
・それに要した費用

■妊娠にいたった治療内容

■妊娠にいたった経緯

■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

■現在、不妊改善中の方へ一言

以上です。
よろしくお願いします。

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        ★誌上カウンセリングに応募下さい★
--------------------------------------------------------------------
妊娠しやすいカラダづくりVOL.011にアンケートが掲載されています。
それをコピー、貼付けてご利用下さい。バックナンバーは下記URLから。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311

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現在の状況を出来るだけ詳しくお書き下さい。適切なサプリメントの摂取プ
ランをご提案させて頂きます。それぞれのご予算に応じたプランニングです。
ご利用を通してフォローさせて頂きます。

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■編集後記 
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いよいよ本格的に熱い季節の到来です。
カラダがばてて、
食欲が落ちてきて、
気力も失せて、
なんてことになりがちな時期ではあります。

妊娠しやすいカラダづくりは、
決して、妊娠、出産のためだけではありません。
カラダづくりに励むことで、
厳しい気候でも快活に過ごせるようになります。

実は、"妊娠報告"だけじゃなしに、
快適生活報告とでも言いましょうか、
妊娠しやすいカラダづくりのため、
食事、運動を見直し、
気功を実践することで、
普段の生活がとても快適に過ごせるようになったとのメールが、
近頃、増えてきました。

これはこれで良いことと喜んでおります!、ハイ。

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★「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
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妊娠しやすいカラダづくり No.051
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◎注意事項
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◎ご意見、ご希望は下記メールアドレス宛にお願いいたします。
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【発 行】 株式会社ライフケアマネージメント内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【編 集】 細川忠宏
【監 修】  荻田浩司(内科医・医学博士)
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