メルマガ

VOL.049 悲しいけどあなたのせいでじゃない

2004年06月20日

                               
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■□■□                     2004年6月20日発行  
◆◇◆◇◆
□■□■□     ◆妊娠しやすいカラダづくり◆
◇◆◇◆◇        《毎週土曜日配信》
■□■□■                        VOL.049
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
http://www.nature-g.com
--------------------------------------------------------------------
》》》》》》》「自然療法による不妊改善」が、テーマです《《《《《《《
--------------------------------------------------------------------

妊娠の成立には、排卵→受精→分割→着床という4つの過程をクリアしなけ
ればなりません。ところが、このプロセスのどこかがうまくいかなくなると、
なかなか妊娠出来ません。不妊症になるおそれがあります。

まずはこの状態を病気と捉えるのではなしに、
たまたま、うまくいかないところをセルフケアによる、自然な方法によって、
本来、私たちに備わっている生殖能力を取り戻すことで、
改善することにチャレンジしてみませんか?

私たち、「妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト」は、
不妊に悩むカップルを
正しい知識と情報を提供することによって
応援したい、

人まかせではなく、
自分たちのおかれた状況を正しく認識し、
自分たちを見失うことなく、
主体的、根治療法的な取り組みの力になりたい、
そんなふうに考えています。

よりよい内容にするためにも、
このメルマガに関してのご感想、ご意見、
または不妊改善に関するご相談や体験談等をお寄せ下さい。
下記メールアドレス宛にお送り下さい。

◆メールアドレス:info@nature-g.com

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

皆さん、こんにちは。
いつもご購読ありがとうございます。
また、この号から購読を始められた方、
数あるメールマガジンの中から
当マガジンを選んで頂いてありがとうございます。
よろしくお願いいたします。

夏です。

牛は夏になると受胎率が下がるのだそうです。
タイミング妊娠法(市川茂孝著)という本に書いてあるので
ご存知の方も多いかも知れません。
それによると、畜産家の間では夏期不妊と呼ばれているのですが、
雄牛の精巣の温度が上がらないようにしてやれば、
受胎率の低下を免れることができるそうで、
対策として、涼しい季節に採取した精液を凍結保存しておいて、
夏の種付用に使っているそうです。

これは、牛の話しなんですが、
なんと、人間でも同じようなことが起こるのです。
1988年と言いますからちょっと古いんですが、
R・J・レヴィンという研究者の調査によると、
夏期、日中の最高気温が32、33度になるアメリカ南部では、
総精子数が平均14.5%減少し、
運動精子数は16.5%減少、
翌年3〜5月の出産率の低下の要因になっているとしています。
ところが、冷房の効いた部屋で働き男性には、
精子の数の減少は見られないそうです。

とにかく、精子は熱さに弱いようです。
精巣の温度が上がると奇形精子が増加し、
精子の数が減少することが分かっています。
これらは、結果として流産の確率を高めたり、
妊娠しづらくします。

精巣の温度を上げないように気をつけるのは、
夏に限らないことではありますが、
やはり、夏はいつにも増して、
熱い風呂に長く入ることは避ける、
ブリーフや肌にフィットした下着は避けて、
トランクスタイプのゆったりしたものにして、
通気良くすることが大切です。

たばこやお酒を控えるのは、
いざとなると、なかなかに辛いものもありますが、
デカパンをはいて、
熱風呂、長風呂を避けるのはとても簡単です。
そう言えば、
下半身に冷水をかけて、
風呂から上がるという話しも聞きました。

さて、先週にもご報告しましたが、
「妊娠しやすいカラダづくり」がオールアバウトジャパンの不妊治療に
人気メルマガとして、紹介して頂きました。
その後半がアップされています。
http://allabout.co.jp/children/sterility/

前半とあわせて是非、お読み頂ければと思います。
私たちが、このメルマガをスタートさせるように至った経緯や
これからのこともお話しています。

それでは、今週は流産について考えてみました。

--VOL.049-INDEX-----------------------------------------------------

・最新ニュース
 ■排卵誘発剤の使用と卵巣がんのリスク上昇は無関係
■肥満と男性不妊
 ■糖尿病の治療薬が排卵障害に有効

・トピックス 〜 流産を考える

・ストレスとどう付き合う?気功的生活のすすめ
 第11回 「快適な環境づくり その2」

・編集後記

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  最 新 ニ ュ ー ス

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
排卵誘発剤を使うと卵巣がんになる可能性が高まるのではないかという
研究調査報告がこれまでにいくつかなされています。
普段から良く使うような薬では、もちろん、ありませんから、
ついつい心配になります。

不妊治療は誰だって初めての経験ばかり。
不安との闘いでもあります。
正しい知識を得ること、
情報を精査する"目"を持つことが大切です。

--------------------------------------------------------------------
 排卵誘発剤の使用と卵巣がんのリスク上昇は無関係
--------------------------------------------------------------------
http://my.webmd.com/content/article/88/100102.htm?z=1728_00000_1000_ln_04

排卵誘発剤を使うことで、女性の卵巣がんにかかるリスクが高まることはな
いと、アメリカがん研究所の最新の調査研究で明らかになりました。12,000
人以上の妊娠しづらい女性を対象とした調査によって排卵誘発剤の使用と卵
巣がんとの間に因果関係がないことが判明したというものです。長期間追跡
調査した女性ではわずかなリスクの増加がみられるが、排卵誘発剤によるも
のではないとしています。

今回の調査発表は安心させるものであると主任研究員は述べています。誘発
剤の使用によるリスクの増大はみられなかったものの、調査対象とした女性
のほとんどは、比較的若いので、誘発剤の使用と卵巣がんのリスクの関係は
さらなる追跡が必要であるとも指摘しています。

クロミッドに代表される排卵誘発剤は、ほぼ40年に渡り、数百万人の不妊
女性に処方されてきました。今回の調査研究では、排卵誘発剤を使用したも
のの子供が出来なかった女性では、卵巣がんのリスクが27倍にもなったと
いう調査やどんな関連もみられないような他の調査なども対象としています。

アメリカがん研究所の今回の調査は、1965年から1988年の間、排卵誘発剤を
使用した4000人以上の女性を含む全米の5つ施設で不妊治療を受ける、
12,193人の女性が対象となっています。

1999年迄に、45人の女性が卵巣がんと診断されました。この割合は、総人
工の卵巣がんにかかる割合のほぼ2倍にあたる確率でした。ところが、それ
は、排卵誘発剤によるものというよりも、他のリスク要因によるものである
と考えれています。言い換えると、これらの女性が排卵誘発剤を使用してい
るいないにかかわらず、卵巣がんのリスクは変わらなかったということです。

--------------------------------------------------------------------
 肥満と男性不妊
--------------------------------------------------------------------
http://www.prnewswire.com/cgi-bin/stories.pl?ACCT=109&STORY=/www/story/06-16-2004/0002194721&EDATE=

6月16日から19日迄、アメリカのニューオーリンズで開催された「内分
泌学会」において、肥満と男性不妊との関係に関する研究報告が行われたよ
うです。

女性の場合には、肥満が不妊の原因になり得ることは知られるところですが、
今回の研究では、男性も肥満が生殖力に影響を及すことを示しています。ペ
ンシルバニア州立医科大学の研究は、男性において、肥満は視床下部と生殖
機能に影響を与えるのではないかと考え、87人の男性の生殖力を調査しま
した。調査内容は、これまでの経歴、インヒビンBという精子形成能の一つ
の指標でセルトリ細胞から分泌されるマーカーやテストステロン(男性ホル
モン)、精液検査などです。

その結果、テストステロン量の低下、豊富なテストステロンと卵胞刺激ホル
モンは、軽い続発性睾丸機能低下症を示し、そして高い肥満度指標です。さ
らに子供のいる男性は肥満度指標が低かったのです。

これから、男性も女性と同様、肥満が不妊の要因であると言えます。

--------------------------------------------------------------------
 糖尿病治療薬が排卵障害に有効
--------------------------------------------------------------------
http://www.forbes.com/lifestyle/health/feeds/hscout/2004/06/17/hscout519588.html

糖尿病の治療に処方される薬が不妊の原因となるホルモンの乱れを改善する
効果があるようです。

「ロシグリダゾン」がそれで、PCO(多嚢胞性卵巣症候群)、それは排卵
障害による不妊、にきび、肥満、多毛などの症状を伴いますが、ロシグリダ
ゾンにより排卵が可能になると、スタンフォード大学の産婦人科のニコラス
カタルド博士は話しています。

この研究報告は、16日から19日までニューオーリンズで開催された内分
泌学会の年次総会にて発表されました。

15人に1人もの女性がかかっていると言われるPCOは、アメリカの生殖
年齢にある女性に最も多い内分泌疾患です。42人のインスリン抵抗性の高
い女性に12週間、ロシグリダゾンを2mg、4mg、8mgを処方しました。結果は
予想通りでした。インスリン抵抗性は改善され、排卵障害をも改善され、55
%の女性が12週間の調査期間に少なくとも1回の排卵が起こりました。

カタルド博士は、不妊治療において使用すれば、これまで多胎妊娠のリスク
を伴いながら使用していた薬の替わりに使用出来れば素晴らしいことである
としています。

PCOSは、思春期には見られるようになり、症状はさまざまで、にきび、
多毛、男性化、肥満、そして、不妊の原因となる排卵障害です。インスリン
抵抗性は、2型糖尿病のリスクがとても高くなります。

PCOに糖尿病の治療薬を使用するというのは、初めてのアイデアではあり
ません。別の糖尿病の治療薬である「メトフォルミン」です。ところが、胃
腸障害等の副作用が伴います。

ところが、ロシグリダゾンにはそのような副作用は報告されていません。
もちろん、さらなる研究が必要であることには違いはありませんが。

--------編集室より--------------------------------------------------

女性だけでなく、男性にも肥満が不妊の要因になるとの報告は、
ショッキングなものでした。

脂肪の量であるとか、
体内の代謝のシステムと、
生殖システムがやはり、
女性同様密接な関係にあるということでしょうか。
男性の生殖システムは女性のそれにくらべると
それほど複雑なものではない印象があります。

いずれにしても、
不妊という問題は、
生活スタイルに根ざしているものである証しです。

また、PCOの排卵障害の治療に
新たに糖尿病の治療薬「ロシグリダゾン」という薬が、
有効であると発表されています。
これまで同じ糖尿病の薬でメトフォルミンが、
PCOの排卵障害に有効であるとされていましたが、
副作用のない点でこの「ロシグリダリン」が注目されているようです。

日本の医療機関では、メトフォルミンさえ一般的ではないようですから、
時間がかかるかも知れません。

PCOと診断された際には、
食生活を見直すことは必須です。

━【TOPICS】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

流産 〜 とても辛いけれど、現実を知ることで乗り越えましょう    

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
流産を経験することは、
女性にとって最も心を打ちのめされることの一つかも知れません。
妊娠の喜びから一転、
悲しみのどん底へ。
あまりにもその落差は大きいものです。
ましてや、なかなか妊娠しなくて、
いろいろ努力もして、
やっと授かった、ということであれば、
尚更のこと。

とても辛い喪失感を味わうと同時に
"なんで?"という思いが起こってくるものです。

そして、"あの時、あの荷物を持たなかったら・・・"とか、
"自分の行いの何が悪かったのだろう・・・"と、
自身を責め立てたりもするものです。

さらに、自分の感じているショックとは裏腹に、
まるで、流産したことを軽んじているかのような医者の言動に
違和感を覚えたりもするのではないでしょうか。

一体この違和感はなんなのでしょう?
ドクターやナースといった医療スタッフは、
元々が血も涙もない人種なのでしょうか?

いやいや、そんなことは、断じてないはずです。

流産というのは、もちろん、悲しむべきものではありますが、
ほとんどの場合、流産という現象は、
母親側の問題ではなく、
胎児側に問題があって、
障害をもった子供が産まれてこないようにと、
ちゃんと自然の働きがストップをかけてくれた結果、
起こっていることなのです。

そして、それは人間の手ではどうすることも出来ない
"自然の摂理"なのです。
さらに、知らないのは流産に嘆き悲しんでいる当人だけで、
実はよくよく起こっていることなのです。

いかがですか?
見方を変えれば、とても有り難いことなのかも知れないのです!!
そして、ただただ、自然に感謝!なのです。

ですから、医療スタッフのビジネスライクな態度は、
気持ちが冷たいのではなく、
現実を知っていて、
なんていうか、
達観しているから根本に安心感があるから、
ということが言えるのではないかと思います。

気持ちはとても良く分かります。
でも、それまで、なかなか妊娠しなかった経緯がおありであれば、
とにも、かくにも、妊娠出来たという事実を喜びましょう。
いつまでも失ったものへ気持ちがとらわれ続けていると、
そのストレスがまた、"次の"妊娠への悪影響に
なってしまいかねません。

このように"流産"ということについても
驚くほど、誤解や不正確な知識に溢れているようです。
誰だって初めての経験ですから仕方のないことかも知れませんが、
"流産"ということについても
正しい知識を持つことが、
とても重要です。

--------------------------------------------------------------------
            流産するのは私だけ?
--------------------------------------------------------------------
まずは、皆さんは、既に妊娠のプロセスについては、
よくよくご存じのことと思います。
ここで、ちょっと冷静になって考えてみましょう。

見方を変えるととてもドラスティックな競争が展開されています。
そしてその競争に勝ち抜くのは、
親の努力や善行などでは、残念ながらありません。
ただ一言、"適性"なのです。

生まれたばかりの女の子の卵巣に"既に"ある原始卵胞の数は、
なんと、なんと数百万個です。

この中から「排卵」の"栄誉"に浴するのは、
12歳から40年間、毎月1個ずつ排卵されるとして、
12×40で、
たったの480個です。

そして、排卵されて精子と出合った後はどうでしょう。

その前に精子のほうはと言いますと、
精子の競争率の厳しさは女性の比ではないんです。
1回の性交で膣内に射精される精子の数は何億個、です。
精子の数が少ない云々と言っても数千万個(匹?)なのです。
そして、射精された精子は自らの運動に加えて、
子宮の収縮運動に助けられながら、
卵管に到達します。
そこから卵管の子宮と反対の先端である卵管膨大部に到達できる精子の数は、
数百個になっているのです。
そして、ここで排卵された卵子とめでたく受精出来るのは、
もちろん、1個の精子なのです。
残された精子はというと、
悲しいかな、白血球に食べられて終わり、なんです。

さて、いよいよ受精卵です。

もちろん、分割を繰り返しながら、
"安息のベッド"である子宮内膜を目指すのですが、
受精にいたったものの、
その20%は着床に至ることができないと言われます。
さらに、着床後12週目まで妊娠が継続するのが、
なんと40%程度であるとみられています。

長々とプロセスとその都度の"生存率"を書きました。
このプロセスは通常は意識されることはありません。
誰も"無駄に"射出された何千万、何億個の精子の喪失を
"死"とは認識し、悲しむことはありませんし、
意識にさえ上ることはありません。

だいたい5〜6週目に妊娠反応の結果、
はじめて、新しい命を意識しはじめ、
その後、妊娠の継続が中断して、
流産や早産となるという全体像を意識して欲しかったのと同時に、
途中で妊娠が終了することは、
生存競争から脱落するということなのですが、
それは、ある意味で適性がなかったのであって、
必然であるということを認識して頂きたかったからです。

そして、それは、悲しいとか辛いとか、
人間として当然の感情とは別の次元で粛々と進行している
プロセスであるのです。

それでは、普段、私たちは言う"流産"は、
どれくらいの頻度で起こっているのでしょう。

100人の女性が妊娠したとすると、
そのうち約12〜20人が流産すると言われています。
ただし、この割合は年齢によって違ってきます。
20歳で12人、
30歳代の後半で20人を超えるようです。
要するに100回の妊娠で約12〜20回は流産するのです。

もっと分かりやすく言うと、
5人から8人に1人の割合で流産が起こるということです。
どうですか?
意外に多い、というのが正直なところではないでしょうか。
いずれにしても、
あなただけが辛い流産を経験しているのではないということです。

------------------------------------------------------------------
なんで流産したの?
------------------------------------------------------------------
結論から言います。
あなたのせいではありません。
あの時、妊娠しているとは夢にも思わずに、
きつい仕事をしていたから、とか、
重いものをもったからじゃないか・・・、とか、
自分を責める方がとても多いようです。

ところが、そんな事で流れてしまうほどやわなものではないんです。
それでは、なぜ流産は起こるのでしょうか?
この問いに正確を期すのならば、
完璧には分かっていない、生命の不可思議、
ということになるのですが、
おおよその言い方をするならば、
胎児にその要因があるケースと、
母体に要因があるケースという観点でみると、
ほとんどの流産は、胎児の要因でおこると言って間違いはありません。
そして、その要因のこれまた、ほとんどが染色体異常です。

■染色体異常
ヒトは23体、46個の染色体を持っています。
染色体に異常を持つ受精卵でも成長はしていきます。
ただし、その染色体異常の程度によって、
あるところで成長が止まります。
死亡してしまいます。
死亡した胎児を子宮内に大事に留めておく訳にはいかないので、
出血が始まり、
子宮が収縮して胎児を子宮から押し出すます。
流産です。

実際に流産した胎児や胎盤の染色体検査を行うと、
60〜80%に染色体異常が認められるそうです。
ですから、流産というのは、ある意味では、
染色体、すなわち遺伝子をいまのかたちで子孫に残そうという
自然の選択の働きであると言えるのです。

そして、前述しましたが、
母体の年齢が上がるにつれて流産の確率が上がるというお話をしました。
それは、母体の年齢が上がるにつれて、
染色体異常に発生率も上昇するからに他ならないのです。

■流産対策とは、どのように考えれば良いのか

ここまででおおよそは、流産を正しく認識することが出来ましたね。
そのほとんどは、流産するべくして流産しているのであれば、
流産を防止するのは、
自然の働きに反することになって、
障害を持った子供が生まれてくることになりはしないか、
なんていう疑問を持つかも知れません。

ある面では真理かも知れませんが、
やはり、母体の健康に留意することは大切なことです。
それは流産を防止するというよりも、
胎児の正常な発育のためにという観点です。

普段の生活習慣やスタイルで、
流産を促進してしまうものもいくつか報告されています。

★タバコ、お酒、カフェイン

これらは確実に流産の確率を上げることが分かっています。
タバコは絶対に止めるべきです。
お酒やカフェインはほどほどの量で、
妊娠後は止めるようにしましょう。

★バランスのとれた栄養状態

当たり前ですね。
自分のカラダだけではない訳ですから、
女性が一生の内でもっとも良質の栄養素が必要とされる時期です。
強調し過ぎることはないと思います。
この時期の母体の栄養状態によって、
胎児の出生後の状態をも左右することは、
多くの研究報告がなされており、
止まることがありません。

そして、そのために大切なのは、食事を充実させることです。
充実させることは、なにもカロリーや量ではありません。
質の問題です。
まずは、バランスの良い食べ方。
そして、微量栄養素を過不足なく食べること。
それは、精製食品、加工食品を極力避けることです。

初めから、サプリメントに頼るのは逆効果になりかねません。
ただし、どうしてもサプリメントで補っておきたいということでれば、
良質のものを取るべきです。
具体的に言いますと、
合成のものや、
天然であっても精製し、抽出された製品は避けるべきです。
なぜなら、人間が食物ではなく、異物として認識しますから、
吸収、活用度において格段に劣るためです。
劣るだけならまだ良いのですが、
体内で悪さを働く可能性もあります。

サプリメントの品質は、食べ物に近い形態、
無精製の複合体の栄養素です。
お勧めするマルチビタミン、ミネラルは以下の製品です。

◎ベイビー&ミー
http://www.nature-g.com/shohin/member/05.html

★血流を良くすること

着床した受精卵の健全な発育という観点から言いますと、
血流を良くすること、に尽きます。
着床した受精卵は子宮内膜に深く進入し、
拡張した血管に到達します。

そして、やがて胎盤を形成し、
母体との栄養素等のやりとりは全て胎盤を通じて、
やりとりされるようになります。

このやりとりが行われるためには、
子宮の毛細血管の血流がスムーズに流れていることが必須です。

◎ビタミンEコンプリート8
http://www.nature-g.com/shohin/member/04.html
◎フランス海岸松樹皮エキス+複合ビタミンC
http://www.nature-g.com/solution/skincare/skincare.html

-------------------------------------------------------------------
              習慣流産
-------------------------------------------------------------------
次に、1回ならずとも、
2回、3回と流産を繰り返した場合はどうなるのでしょうか?

これまでは、流産の原因のほとんどは胎児にあるとお話してきました。
その場合には妊娠を繰り返すと、必ず、出産に成功します。
ところが、母体になんらかの要因がある場合には、
流産を繰り返すことになってしまうのです。

3回流産を繰り返すことを「習慣流産」と呼んでいます。
この習慣流産の原因は、母体にあるのですが、
多岐に渡っています。
既に解明されているもの、
解明の糸口さえつかめていないものもあります。
習慣流産となると、難しいのが、
7割近くが原因不明であることです。

実際のところ、
2回の流産であれば、
まだ、何とも言えません。

ただし、2回でも心配な方、
そして、3回流産を繰り返したという全ての方には、
習慣流産の専門外来のある病院で検査を受けられることを強くお勧めします。

★参考にしてもらえそうなサイトを以下にご紹介しておきます。

■流産を経験された女性&男性のためのページ
http://web.sfc.keio.ac.jp/~takenoue/frametop.htm
■東府中病院医学講座「流産」
http://www5a.biglobe.ne.jp/~hhhp/abortion/abortion.htm

いかがでしょうか?
流産を語られることは、
公にはほとんどないものです。

妊娠した!というのはみんなに公表しますが、
流産した!ということは滅多に公表しないものです。

1回の流産で過度に落ち込んだり、自分を責める必要はありません。
2回以上の流産となると、
習慣流産の専門の病院での検査をお勧めします。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  連載コラム「気功的生活のすすめ」            第11回
      
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
気持ち良くなるため、
快適に過ごすことって、
なにも、お金かけてどこかに出掛けたり、
何かが必要な訳ではなにのですね。

全てはアイデアと工夫で、
日常の生活に彩りが生まれ、
快適に過ごせるのですね。

--------------------------------------------------------------------
 「快適な環境づくり〈2〉」              いで ともみ
--------------------------------------------------------------------
 今年もすでに半分が過ぎようとしています。なんだか一年ってあっという
間ですね。年の初めにはいつも、今年こそはああしよう...こうしようと頭で
は計画するのですが、この時期になると自分の現状を見返して改めて、気持
ちを引き締めて一日一日を有意義に楽しもうと心に誓い直す私です。今を意
味あるものとして過ごせなければ、これからだって同じこと。明日からでは
なく、今日から切り替えて望みたいものですね。

 さて、前回は部屋を片付け観葉植物などの緑を周囲に取り入れましょう......
という話でした。今回は、リラックスを促すアイテムとしてお勧めしたい物
をお話したいと思います。

 まず、一つは音楽。日頃からお好きな方も多いでしょうが、皆さんはいか
がですか?

 私も流行りの邦楽も好きで聴きますし、洋楽や色んなリラックスする環境
音楽まで結構なんでも聴きます。音楽は、病院などでも音楽療法として確立
しているだけあり、人々の精神を和らげるリラックス効果があります。ジャ
ンルは自分が好きな物が基本だと思いますが、もちろん、激しいものよりは
緩やかな方が脳波もリラックスしますし、精神状態も穏やかになるでしょう。
聴くだけでα波を生むものなど、今は色んなCDが出ていますが、ご自分で
心が穏やかになるものを選ぶといいと思います。
 病院でよく、歌会なるものをやるのですが、どんなに精神が病んでいても
自分の青春時代の音楽はしっかり覚えていて、流すだけで自然と普段話をし
ないような頑なな人でも、歌を口づさんだりします。歌をうたう人の顔は皆、
楽しそうで表情が生き生きしてきます。どんなに言葉が違っても音楽で心が
繋がるものと、よくいいますが、本当に音楽って垣根なく人の輪を作り、和
ませるものなのですね。
 普段、何気ない時間に色々とご自分で選曲して曲をかけてみませんか? 
掃除などの家事をしている時は、少し楽しい弾んだ音楽。食事を作っている
ときはメロディーの軽やかな音楽。そして、自分だけのリラックスタイムは
お好みの歌手などの歌や、ちょっと気取ってジャズやクラッシックで雰囲気
を楽しんだりしてみるのもいいかもしれません。で、一番大切なのは、寝る
前後に聴く曲。お休みになる少し前から、なるべくリラックスできる静かで
緩やかな曲で、精神を徐々に静めていくといいでしょう。音量は気にならな
いくらいの控えめにし、そのまま眠ってしまうくらいのものだとベスト。
 こう考えていくと、一日の中でその時々にあわせて音楽って選ぶことがで
きるし、手軽に心地よい環境づくりが演出できるアイテムだと思いませんか? 
時にはちょっと懐かしい音楽を聴いてアルバムなど見返してみるのも、楽し
いかもしれません。

 そしてもうひとつ、私がよく好んで部屋でするのが、アロマやお香をたく
ことです。
 この香りというのも色々な効果があります。また詳しいことは、後々少し
触れてみたいと思いますが、ここでは雰囲気づくりのアイテムとして少しお
話したいと思います。

 人間というものは、嗅覚で物を感じとることが多いのですが、日頃は、よ
ほど匂いに敏感でなければ、余り意識して考えないものかもしれません。で
も、よく考えてみると、この時期は部屋の匂いが気になったり、洗濯の匂い
やカビ臭さなど敏感になったりしませんか? 生活の中で匂いって、意外と
色んな場面で嗅ぎ取っていて消臭に気を使ったりすることも多いですよね。
今は色んな香りに関するものがありますが、その時によって香りを使い分け
るのは、とても気分が変わりいいものです。
 よく、何か食べる時に必ず匂いを嗅ぐ人がいますよね。実験として目隠し
をした状態で、食事をすると味が解らなくなります。だから匂いを嗅ぐ人は、
食べ物を認識する為に匂いで確認しているのでしょうね。不思議においしそ
うな匂いを嗅ぐだけで、唾液が出たり食欲が湧いたりします。嗅覚は色々な
所に刺激を与えるものです。
 ですから、自分のいる部屋に匂いを漂わせることは、とてもリラックスを
促すことにもなります。アロマオイルには、自然の木や草花の香りがありま
すので、ぜひ、自分のお好みの香りを見つけて香らせてください。

 さて、皆さんも心地よい音楽を流して、いい香りを漂わせた環境の中で、
リラックスしたひと時を楽しんで明日への活力にしてください。自分の時間
を作るための切り替えや、気分転換に活用してみるといいでしょう。

 次回はこれらを踏まえた上で、気功的環境づくりをお話したいと思います。
それまでいい音楽と香りを見つけて、心身共に包まれてお過ごしください

-------------------------------------------
いで ともみ(看護師・カウンセラー・気功師)
-------------------------------------------
不妊症は現代病であると考え、西洋医学、東洋医学、心理学に通じた立場と
これまでの豊富な臨床経験を生かし、妊娠しやすいカラダづくりプロジェク
トのメンタルサポートを担当しています。

★連載コラム「気功的生活のすすめ」に関しての感想や内容についてのご質
問等は、どしどしメールでお寄せ下さい。
info@nature-g.com

----Congratulation!-------------------------------------------------
 
      読者の皆さんからの妊娠報告をお待ちしています!

--------------------------------------------------------------------
アンケート形式で皆さんからの"妊娠報告"を募集します。
以下のアンケートをコピー&貼付けてメール下さい。
お待ちしています。

■プロフィール
・年齢
・結婚年数
・不妊治療歴

■不妊治療について
・治療内容
・それに要した費用

■妊娠にいたった治療内容

■妊娠にいたった経緯

■妊娠しやすいカラダづくりのために実行したこと

■現在、不妊改善中の方へ一言

以上です。
よろしくお願いします。

--------------------------------------------------------------------
        ★誌上カウンセリングに応募下さい★
--------------------------------------------------------------------
妊娠しやすいカラダづくりVOL.011にアンケートが掲載されています。
それをコピー、貼付けてご利用下さい。バックナンバーは下記URLから。
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311

━[PR]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★あなたに相応しい不妊改善のためのサプリメントをアドバイスいたします
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
現在の状況を出来るだけ詳しくお書き下さい。適切なサプリメントの摂取プ
ランをご提案させて頂きます。それぞれのご予算に応じたプランニングです。
ご利用を通してフォローさせて頂きます。

--------------------------------------------------------------------
■編集後記 
--------------------------------------------------------------------
日曜の配信になってしまいました。
お待ち頂いていた方々にはお詫び申し上げます。

やっと、妊娠出来た喜びも束の間、
流産はあまりにも辛く、悲しいものです。
不妊期間を経て、
妊娠に至っての流産は、
普通に妊娠しての流産とは、やはりその重みが異なるように思います。

ただし、経緯はどうであれ、流産には変わりありません。
決してひとりではありません。
そして、前を向きましょう!

--------------------------------------------------------------------
★「妊娠しやすいカラダづくり」のバックナンバーはこちらから
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000116311
====================================================================
妊娠しやすいカラダづくり No.049
--------------------------------------------------------------------
◎注意事項
当メールマガジンの提供する情報は医師の治療の代わりになるものでは決し
てありません。プログラムの実行は各人の責任の元で行って下さい。プログ
ラムの実行に伴う結果に関しては、当社の責任の範囲外とさせて頂きます。
--------------------------------------------------------------------
◎ご意見、ご希望は下記メールアドレス宛にお願いいたします。
info@nature-g.com
--------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して発
行しています。配信の停止は下記のページから手続き下さい。
http://www.nature-g.com/mailmag/mailmag.html 
--------------------------------------------------------------------
【発 行】 株式会社ライフケアマネージメント内
      [妊娠しやすいカラダづくりプロジェクト]
【編 集】 細川忠宏
【監 修】  荻田浩司(内科医・医学博士)
--------------------------------------------------------------------